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漫文駅伝『三浦マイルドの田舎暮らし』 第10回 三浦マイルド

第10回「呉市を町おこし」

どうも、三浦マイルドです。

この2月に活動拠点を広島に移し、広島各所を単独ライブして巡る「広島漫遊」を定期的に催しています。

先日、会場の下見に福山市を訪れました。
広島では、「福山はもう岡山」という概念があります。

福山市出身の吉本の先輩、天津飯太郎(元、天津向清太郎)さんも、「広島出身芸人の集う会とか呼ばれても、広島のお店の事や、あるあるで盛り上がれないんだよね」とぼやいておりました。

その会も、終盤は、カープの話になるらしく、全くカープファンでない向さんは、それを「地獄みたいな時間」と仰っておりました。

やはり、向さんは岡山県民みたいです。

福山は城下町で、ノスタルジックなとても良い街です。
某俳優さんが、福山の土地を買い占めてるらしく、今後、福山がエンタメの聖地になるのでは?
と囁かれています。

私が高校時代を過ごした呉の街も、ヤクザ映画の聖地と言えます。

今でも、街のいたるところに、呉を舞台にした作品、「孤狼の血」のポスターが貼ってあります。

アニメ、「この世界の片隅に」も呉が舞台なので、我々にとって馴染み深い作品ですが、ポスターを貼ってる割合は
孤狼の血7ーこの世界の片隅に3、くらいの割合です。(三浦マイルド体感)

広島県民はヤクザ映画が大好きなのです。

かくいう私も、先日、「孤狼の血LEVEL2」の冒頭に出てくる、呉のフィリピンパブMOCHAに行ってまいりました。
正に聖地巡礼です。

ここが、「松坂桃李さん演じる刑事日岡が刺された場所だ!」と興奮しました。

ショーも一生懸命に踊るフィリピーナがとても可愛かったです。

日本語がカタコトの娘と、英語を織り交ぜながら会話する事により、英会話の勉強にもなります。

「マニーパッキャオ、ヒーイズ、グレーテストアジアンボクサー!」

と言うと、フィリピーナは大きく頷きました。

「ノニトドネア、ヒーイズ、サムライ!ヒーイズナイスガイ!」

と言うと、全くピンときてない様子でした。

ドネアはパッキャオ程の知名度ではない様です。

パッキャオが凄すぎるのかもしれません。

あと、フィリピンではアニメ「スラムダンク」が人気らしく、カラオケで主題歌やエンディング曲を歌うと喜ばれます。

足を運ぶ前に、WANDSの「世界が終わるまでは」を練習すると良いでしょう。

あと、フィリピーナにせがまれて歌った、西城秀樹さんの「ヤングマン」も何故か大盛り上がりでした。

また、フィリピンパブでウケが良い曲を探っていこうと思います。

呉の街も一時に比べては閑散としています。
日本製鉄呉地区も閉鎖され、衰退都市化も歯止めがかからなくなっています。

ヤクザで地域おこしするのも、一つの手ではないでしょうか?

組長気分が味わえる、コンセプトカフェとか人気が出そうです。

先ずソープランドみたいに、車で送迎をします。
呉駅から防弾仕様のアルファードに乗っていただき、お店までお送りします。

入店する時は店の入り口で、若い衆ぽいカフェ店員が「押忍!」「押忍!」とお出迎えしてくれます。

組長ですから、若い衆にどれだけ理不尽な事を言っても構いません。

「この前、飲んだコーヒー、ぬるかったわ。あっつうして持ってこいや!」

これくらいは序の口で

「抽出温度90 ℃で持ってこい!」

「小笠原諸島の国産コーヒー豆、つこたらんかい!」
とか言うてもオッケーです。

モタついたら、若い衆を暴行できる有料オプションもあります。

木刀でタコ殴り30万円
ビール瓶で頭カチ割り50万円
両腕の骨を粉砕100万円
内臓破裂200万円
指詰め300万円

世界中から変態が押し寄せてくると思います。

カスハラなんかではモノ足らない!
人を合法的に思いっきり拷問してみたい!

そんな願望を満たしてくれる場所です。

ヤクザ関連のテーマパークでも集客が見込めそうです。
その名も「ゴクドーランド」

入場料は無料ですが、園内にいるヤクザ風のキャストに肩がぶつかる度に、お金を巻き上げられます。

キャストは武道の有段者で、凶器も携帯しているので、抵抗する事は不可能です。

アトラクションは、ドスや日本刀で斬り合うので大迫力です。

パレードは、出所してきた親分を皆んなでお出迎えします。

ベンツが50台連なる異様な光景を楽しめます。

近辺に関連ホテルを建設して、宿泊客の個人情報は全て悪用します。

日本製鉄の跡地を複合防衛拠点にと計画されていますが、市民団体(自称)から反対も起きています。

それなら、いっそ反社まみれのテーマパークを作り、街を活性化させる。

これが一番の平和的解決かもしれませんね。

何にせよ、呉も良い街なんで、皆さん、遊びに来てください。


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