鹿児島未来170人会議での質問へお応えします!パート4
質問16)良い依存もあるのか?
→この質問は、依存症はストレス対処法を一つに集中してしまった、自己治療の結果とも言えます!そんな、私の話から出てきたものです。
まず、人は皆様々な物や事や人に、依存して生きている生き物だということを知ってください。
生まれた時から、人は一人では生きていけない生き物です。
更に、集団という社会を築いたことで生き延び、発展してきた生き物なんです。なので、依存自体は良い悪い以前に、生きる上で必要なことだということです。
では、なぜ依存症という病気があるかというと、それは依存のバランスを大きく崩してしまった結果だと言えます。
依存する物や事や人は、様々あってバランスが取れている状態を通常だとした場合、一つの物や事や人に集中してしまい、バランスを崩した状態が依存症になりうると言う事です。
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質問17)依存症に最もなりやすい年代はどこ?大人?子供?高齢者?
→依存症になりやすい年代という表現では、的確にお答えするのは難しいのですが、未成年から飲酒を始めた人の多くは、20代で依存症になっている人は少なくないです。
また、ゲーム依存に関しては1年も経過せずになるほど短期間で発症します。
タバコもかなり短期間で依存症にると言われています。
ここで、例えばアルコールを例に、年代による依存症の移り変わりを書いてみますね。
まず、子供の場合は、大人に比べ短期間で依存症になるというお話は、今までも何度かしていますね。
次に、大人の場合、男性は20代の発症者はとても多いです。次に、30代は一旦減り、また40代で発症者がぐっと増え、あとは年代とともに減っていきます。女性の場合も、20代が一番多く、あとは年齢ととも発症者は減っていきます。
社会的な立場、家庭的な役割、身体的変化、様々なことが絡んでいることが想像できますね。
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質問18)依存症は風邪のような病気と一緒なのか?
→依存症と風邪を、「病気」という括りでみた場合は一緒ですね。
ですが、病気には様々なものがあります。
例えば、風邪は「菌」に感染した様々な症状を含めて「風邪症候群」と言います。
インフルエンザの場合は「ウイルス」に感染して発症します。
このように、菌やウイルスに感染してなる病気もあれば、脳卒中や心筋梗塞や糖尿病などのように、長い年月をかけて生活習慣の問題から、体が蝕まれていく病気もあります。
癌は多様で、ウイルス感染による影響が大きいものもあれば、遺伝要素が大きいものや、細胞の突然変異によるものなど色々な要因があります。そこに生活習慣や環境要因などが多少関与して、発症進行する病気もあります。
また、心の病気に関しては、多くは生き辛さやトラウマやストレスや年齢や遺伝など、様々な要因が絡み合って発症することがほとんどです。
そういうことで言うと、依存症は生活習慣病とも言えますし、生き辛さやストレスや遺伝など、やはり様々な要因が複雑に絡んで発症する病気と言えます。
このようにしてみると、同じ病気でも大きく違うとも思えますね。
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質問19)どのようにして予防できるの?
→依存症の予防に関する質問は、とても多かったです!
なので、しっかり書かせていただきますね〜(^^)/
依存症の予防は、根本的には「生き方のコツや知恵」を身につけることが重要になります。これらを身につけるには、学びと体験&経験の日々の積み重ねと時間が必要になります。
また、思考の癖の見直しや価値観の変化も、必要になるかもしれません。
これらに関しては「気付き」と「習慣化」のために、やはり毎日の生活で身につけていくための練習や時間が必要になります。
これらは、予防においても治療・回復においても「根治療法」になります。
これらを、時間をかけてしっかりじっくり身につけていくことで、結果、自分らしく生きる!生きやすさ!を手に入れることが出来ます。
この部分に関しては、今後じっくり記事にしたり実際ワークショップを開催するなど、実践を交えていきますね!
次に、予防の対処療法として、次のことを意識して生活してみてください。
①様々なストレス対処法を活用する!
好きなことをして過ごす時間や、のんびりくつろぐ時間。
美味しい・綺麗・気持ちいい・楽しい・嬉しいを感じられる、物や事や人との時間を大切にしましょう。
②自然の中に身を置く時間を作ろう!
自然の中に身を置く事で、五感が刺激されます。
五感の刺激は人間脳を刺激してくれます。ストレスに疲れた脳が癒されます。人間脳を刺激することは、とても効果的です!
海・山・川・野原・空・・・様々な自然を体感してください。
③日時の管理をしよう!
例えば、お酒は2〜3日に1日は休肝日を設ける。
ゲームを始めたら1時間ごとに休憩を入れる。
など、やり続けないように、自分ルールを決め守れる工夫をしましょう。
④睡眠・歩く・深呼吸!
自分にとって調子のいい睡眠時間を毎日確保しましょう。
睡眠不足はそれだけで心身共に、とてもストレスを感じますし、ストレス耐性も弱くなります。
また、適度な運動として歩くことはとても効果的です。自律神経を整え腸内環境も整い、心とからの健康に「歩く」ことは効果的です。
わざわざ歩く時間がない人も、毎日の生活の中での「歩く」行動を意識して体を使い、効果的に歩きましょう。
そして、深呼吸は一番手っ取り早く効果のある「ストレス解消法」です。
イライラしたり、思うように事が進まなかったり、腹が立ったり、落ち込んだり、、、。そんな心が乱れた時には、その場でゆっくり大きく息を吸い、鼻からゆっくり少しずつ息を吐き切りましょう。
何度か繰り返す事で、心が少し落ち着きます。
大きく一呼吸入れる事で、いいリセットができますので、是非取り入れてみてくださいね。
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質問20)どうやったら依存症を抜け出せるの?
→依存症という病気になってしまったら、自分一人で抜け出すことはなかなか難しいです。
なぜなら、病気であること自体を認識し難く、どこに問題があるかを自分では気付き難くいからです。
そして、回復には人とのつながりが必須だと言われています。
依存症は孤独が故になる病気ということから、予防や回復には「コネクション:繋がり」が必要だからです。
これらの理由から、依存症かもしれない?本人ではなく周りの人がそう感じた場合も、まずは専門病院や専門の機関や専門の人に相談してください。
入院が必要な場合、通院が必要な場合、その人の状態や状況によって最適な方法を提案してくれます。
依存症という病気は、進行性の病気です。
だんだん悪化していく病気です。
本人も、周りの人たちも傷つき苦しみます。
そんな時間は、無いに越したことないですし、出来る事なら短く終わらせましょう!
依存症は、本気で治療し回復に向かうと、人生が大きく変わっていきますから!
さて、これで質問へのお答えはひとまず終わりました〜。
今回は結構長くなっちゃいましたねw
最後まで読んでくださったあなた、ありがとうございます(^^)/
次回からは、また違った切り口でお話をしていきますね〜
kuniko