はじめてのnote
ゆるくアウトプットしてみようと思い立ち、note初投稿。
私は、人と人が響き合う場のプロセスに伴走するお仕事をしています。
そもそものきっかけは、「チームを元気にしたい」
そんなシンプルな想いが私の原点です。
以前はITの業界でプロジェクトマネジメントをしていました。
トップダウンマネジメントの組織風土の中で、上の指示命令によって動くことが組織の「あたりまえ」として真ん中にドンと居座ってて、チームメンバーがどんどん疲弊していく。どうせ自分が何かを言っても上がNoと言ったらNoなんだからっていう諦め感でいっぱいのメンバー。「学習性無力感」ってこういう状態なのかも・・と思うと共に、私自身も組織のヒエラルキーのもとでは「出してはいけない声がある」のか、という虚しさの中にいました。
その時に出会ったのが、ファシリテーション。
それまでは、マネジメント力をつけよう!とか、リーダシップを発揮せねば!とか、とにかくチームをどうにかこうにか動かしていこう、引っ張っていこうと必死になってた私。でも、こうだ!って答えを提示したって人は動きません。ファシリテーションは、メンバーが答えにたどり着くまでのプロセスに働きかける。引っ張っていくというより、どちらかというと後押しする感じなんですね。
これかも!これできるようになりたい!と、そこからファシリテーションにどっぷりはまっていきました。
大きな転機は、東日本大震災の時のファシリテーションによる復興支援の活動の末席で学ばせてもらったこと。
この活動で、主役は参加者であるということの大切さを徹底的に考えさせられることになります。
多様な人々が混ざり合い、関係性が変容していく中で、参加者自身が自分たちが創りだしたんだ!自分たちでやれたんだ!という実感をつかみ取っていくプロセス。そして結果として、それぞれがそれぞれの未来の舞台の主人公になっていく・・・。そんな現場を目の当たりにしたのでした。
そこから私のチームプロセスの探究の旅が始まったんですね。
仕事も、それまでのIT業界から大きな方向転換をすることになります。
本当に遅まきながらだと思うけど、この時やっと、自分の人生の目的を見つけたというか、私自身が私の人生の主役になったといえるのかも。
屋号にラボラトリーという言葉を使ったのは、答えのない今の世界では、みんなで探究しながら、"あーだこーだ"とお互いに影響し合いながら、自分たちなりの解を見つけ出していくプロセスが大切だと思っているから。そんな探究工房のような場を創りたいという願いが込められいます。
この10年余りはファシリテーションを中心に、実践と実験の試行錯誤を重ねてきた、つもりです。そこに3年ほど前から、ナラティヴ・アプローチの学びが加わりました。触れてみて確信したのは、ファシリテーションとナラティヴ・アプローチには、根底にある大切なところに相通ずるものがあるということ。
そんなわけで、今の私の探究テーマは、チームの支援促進に活用されるファシリテーションと対人援助の場で活用されるナラティヴ・アプローチの融合・・・みたいなところをもがいている感じです。
このnoteでは、そんなチームプロセスの探究の旅の途中で、学んだり気づいたり悩んだりしたことを書き留めていこうと考えています。
でも、多分亀のような進みになることは間違いないかも。
読んでくれた皆さま、ありがとうございます。