私のパーソナルセッションの特徴 Part 2 来ている方はどんな人?
運動指導者、健康サポート従事者として、私がしていることはなんだろう?と常に考えます。
セッションの9割はパーソナルセッションで、1割がグループレッスン。
現役でいる限り、パーソナルとグループのレッスンは並行して行っていくだろうな、、、と思っています。
なぜなら、グループでしか得られないもの、そしてパーソナルだから手が届くところがあるから。
私のお客様で、体や日常活動に大きな問題や多くの不具合がない方は、月に1回、または隔月、季節ごとに1回のパーソナルセッションを受けて、その間にグループレッスンや、他の趣味のスポーツ運動をされています。
ヨガ、ピラティス、ダンス、テニス、山登り、色々な運動がありますが、動いているから動けているとは限らない、それが難しいところで。
体に負担なく、かつ効率よく、かつ体が良くなる動かし方ができている人は思ったほどいないのが現実。
6割くらいは健康に大きな問題はないけど、体のメンテナンス、不調を早めに回避するために、調整するためにパーソナルセッションを受けに来てくださっています。
長い人では10年近くのお付き合いになっているので、この年月の体の変化、生活の変化などが記録に残っているので、今なにか問題が起こったときに、「以前にこんなことあったなぁ」「そういえばあの時の、、、」と過去と現在をつなぎ合わせて問題の解決を一緒にすることができる、とてもいい環境だな、、、と自分でも思ったりします。
そして残りの4割の方は、そこそこ慢性的な症状を持って、生活の質が落ちないように頑張っているけど、痛みや動きの不具合などと言った不快感と共に生活をしていらっしゃる方が来てくださいます。
一般的な
腰痛
40・50肩
ひざ痛
偏頭痛
呼吸が上がりやすい・呼吸が苦しい
体力の低下
歩行の不安定性
出産後の体調不和
や
病院で診断を受けて病名がついているもの
変形性膝関節症(術前、術後)
変形性股関節症(術前、術後)
脊柱管狭窄症(術前、術後)
腰椎ヘルニア
ストレートネック
側弯症(最近はとても多いです)
外反母趾
全身の慢性疼痛
外科的手術後(乳がん、胃がん、子宮・卵巣系の手術、、など)
そして病院でもはっきりとした原因が分からない不明な状態の方も、、、。
それぞれその人、それぞれの症状や状態ではあるけれども、アプローチのベースとなる考え方は同じ。
負担となっている関節を見つける
自律神経系の状態を把握する
関節の連動性が落ちているところを改善する
自律神経系・循環不全を改善する
ご本人の自分のからだの認識を一緒に整理する
内受容感覚(自分の中に存在する感覚)を育てるためにセッションを積み上げる
内受容感覚の重要性は、近年様々な分野でも言われていますが、「私の中で起こっていること、起こっている感覚」それが人(脳)の安全安心を担保するためには大切なキーとなり、意識が外にばかり行って自分のからだの中に向かないことによる弊害は大きいともいわれています。
かといって、鬱などの精神疾患の方にはあまり自分の中に意識を向けすぎることはお勧めしませんが、、、(鬱などの症状がある場合、物事の捉え方、観念が現実とのズレがある可能性があり、ずれた状態での内感覚の解釈は、ゆがんだ状態になるかもしれない、、、という説明がよくされます)
話は戻り、、、。
私は「すべての人がすべての可能性を持ってこの世の中に存在している」と信じています。今、なにか困っていること、体の状態で苦しい状態があるのは、その人が必要なものを持っていないから、、、ではなく、「今の環境に適応するために必要な、感覚の受容と処理、そして出力がうまくいっていないから」と考えます。
イメージしずらいと思いますが、動くということで考えると、
骨、骨膜、骨と骨で形成される関節、関節を覆う膜、筋組織、筋膜、脳・神経、脳・神経を覆っている膜、という「深部感覚」情報の感覚受容器官の存在。それらから今の動きの状態が脳へ送られ、脳で過去の情報なども元に処理され、再び筋肉へ指令が送られていく。
こういった仕組みを持っている私たちだからこそ、体・関節の形が教えてくれることがたくさんある。
その体がどのように適応してきたのか、、、を見る上で、
① 骨格の歪みはないか
② 過度な緊張はないか
③ 反応するべき時に反応していない場所はないか
④ 適切な呼吸ができる状態であるか
こういったことを確認しながら進めていきます。
手を使ってこういった状況を確認し、整える。
それにより新しい動きの感覚、脳が不快にならないより安全な動きを引き出すことができる。
時には、病院で手術を勧められている方が、手術を回避したいと考えていらっしゃることもあります。体の状態、動きを改善して手術を回避しながら上手に日々を過ごしている方もいらっしゃいます。
でも場合によっては手術が本当に最善な選択なこともあります。その場合でも、手術にむけて、そして手術後のスムーズな回復のために、事前のリハビリとして体を整える、動かし方を学ぶ、ことは本当に大切なことだと思っています。
一緒に体を整えながら、一緒に動かしながら、心の準備を共にする、その時間はとても貴重。
アスリートたちと過ごしたリハビリやトレーニングの時間が、こういったところでも本当に役に立っています。
10代から80代までの女性たちを見させていただくことで、人が年を取るということ、体が年齢を重ねて生物学的にどのように変化をしていくのか、を見させていただいていることで、60,70,80代をむかえると、どのような不具合が現れるか、その可能性を推測することができます。
特に、更年期・閉経をむかえると女性は一気に筋骨格系の反応が変わることを実感しています。緩くなった関節がもたらす10年後、20年後は、70代、80代の方が教えてくれることもあります。
それぞれの年齢の、それぞれの方の生活に合わせて、提案できることを考える。
そんなのんびりとした時間を一緒に過ごしてくださるパーソナルセッションに来てくださる皆さんには感謝しかありません。
私の先生は来てくださるお客様たちであり、お客様である先生たちが私に何が必要かを教えてくださる。本当にありがたいことです。
と、セッションに戻ります!