琉球牡丹蔓の楽しみ方
我が家の庭は手入れの時間がなくて、特に植えたわけではなく、センダングサや月桃が生命力旺盛に茂っています。
その中に私の好きな琉球牡丹蔓(リュウキュウボタンツル)があります。このような葉です。
調べると、キンポウゲ科 センニンソウ属の1種で、学名は Clematis grata var. ryukyuensis とありました。
Clematis grata (クレマチス グラータ)。
なんだか学名も美しいです。
私はこういうツル系の葉の形が可愛くて好きです。少し切って、小さめの瓶に入れてテーブルに飾っても可愛いです。
せっかく可愛い色と形の、この葉っぱ。生けて飾るだけではなく、たたき染めで、布に染め付けても可愛いんです。
たたき染めって知ってますか?
葉を、直接布に叩いて染め付ける方法です。とても簡単で、幼稚園の年長さんぐらいの子どもでもできます。ハンマーを使うので保護者の見守りが必要ですが、夏休みの制作や、敬老の日のプレゼントにぴったりです。
けっこう、いろいろな葉っぱで染め付けが出来ます。
ただ、木の葉は、葉から出てくる汁でかぶれる時もあるし、葉が固くて染め付けづらかったりします。ですので、たたき染めには、地面に咲いているようなもので、柔らかい小さめの葉っぱがオススメです。
あと、水分量が多い葉っぱだと、ベシャっとなって、輪郭が潰れ、ただの緑のシミになります(笑)。
染めに適している葉っぱを探すには、いろいろ試してみるしかないです。それで新しい植物に出会います。
たたき染めの方法ですが、硬いコンクリートの上などに新聞紙、布、葉、ビニールを重ねて、その上からハンマーでトントン叩いて葉を染め付けます。
ゴム製のハンマーがオススメです。コンコン、こまめに打つのがコツです。金属製のハンマーでは、布を傷めてしまいます。
けっこう綺麗に転写されるんですよ。
葉を取り除いたら「おぉ~!」と嬉しくなります。
たたき染めたあとは、お漬物に使われる焼ミョウバンを溶いたミョウバン水にジャバジャバ浸して発色・色留めを行います。ミョウバン水に浸けた瞬間、緑色がパァっと鮮やかに変化します。
この瞬間もたまらなく好きです。
自然物でのお手軽染色なので、直射日光下での長期間使用には向きませんが、小物入れやコースターなら色は長持ちします。以前、たたき染の布地を使って、手縫いでマイ箸入れを作ったりしました。
前回紹介した琉球藍の葉でもできます。琉球藍は、かなり自己主張強めに染めあがります。色素が強くて、染料として使われることがよく分かるほどの発色です。それは、また後日お見せします。
今日も暑くなりそうです。庭の植物がさらに勢いを増しそうです。(汗)