発酵食品が健康にいい3つの理由
こんにちは、小学校教諭と発酵食品マイスターの資格を持っているYutaです。
今日は、「毎日発酵食品を摂取していたらいつの間にか健康体になった」というお話しをします。
昔はすごい乾燥肌で、冬のこの時期は毎年カサカサ肌に四苦八苦していましたが、今はなんてことありません。
疲労の蓄積はめったに起こらず、朝スッキリと目覚めることができます。
顔色もよく、この2年、1度も病気を患っていません。
発酵食品を毎日摂取するだけで、こんな恩恵が舞い降りたのです。
感動しました。
そして
この感動を、是非多くの人にも経験してもらいたいたいと思い、この記事を書いているわけです。
これは勝手な憶測からの無責任な発言ではないのでご安心ください。
発酵につい勉強し、「発酵食品の摂取は健康に貢献する」という確信を得て、実践した結果からの発言です。
これからその確信に至ることになったポイントを公開します。
目次
1. 発酵食品が体にいい理由 ポイントは3つ
2. 事前消化
2.1. 事前消化とは
2.2. 事前消化されているメリット 消化酵素について
2.3. 事前消化のまとめ
3. 栄養強化
3.1. 微生物自身の栄養素とは
3.2. 微生物による食物代謝物質とは
3.2.1. 例1 甘酒
3.2.2. 例2 納豆
3.3. 栄養強化まとめ
4. 免疫強化
4.1. 免疫について
4.2. 免疫強の仕組み
4.3. 免疫強化まとめ
発酵食品が体にいい理由 ポイントは3つ
発酵食品を摂取することが健康へ貢献する理由として下記の3つのことが考えられます。
事前消化
栄養強化
免疫強化
順番に説明します。
事前消化
事前消化とは
以前の投稿「発酵とは何か」でも説明した通り
発酵食品は、食品上で営まれる微生物たちの生き様の名残です。
微生物たちが、食品中の栄養を代謝し繁殖している場そのものです。
したがって
本来であれば僕たちが自らの消化酵素で分解しなくてはいけない食物成分を、微生物たちが先に分解してくれているのです。
これが事前消化です。
事前消化されているメリット 消化酵素について
では、なぜ発酵による事前消化は健康に貢献するのでしょうか。
それは
事前消化が行われていれば消化酵素の働きを軽減できるからです。
僕らの体は
食物の消化を助ける消化酵素
体のメンテナンス(細胞の入れ替えや修復など)の働きを助ける代謝酵素
の2種類があり常にどちらかが働いています。
消化酵素が働いている時は、代謝酵素は働かず
代謝酵素が働いている時はその逆です。
なので、消化に時間がかからなければ消化酵素の働きも短くなり、その分代謝酵素が働く時間が増えます。
したがって、細胞の入れ替わりや修復作業が活発に行われるため
肌をきれいに保ったり、疲労の蓄積を予防出来たりするわけです。
消化のまとめ
微生物が行う食物の事前消化によって、消化酵素の働きが軽減され、代謝酵素の働きが促進される。
代謝酵素の働きが活発になることにより、体のメンテナンス機能が向上し健康体が維持される。
栄養強化
発酵食品=食物+微生物です。
なので、発酵食品には
食物本来が持つ栄養素
微生物自身の栄養素
微生物による食物代謝物質
が含まれています。
微生物自身の栄養素とは
これはタンパク質です。
ちなみに草食動物の牛は自身の腸内細菌をタンパク質源としています。
微生物による食物代謝物質とは
恐らくピンとこない方が多いと思うので具体例を2つ挙げて説明します。
例1 甘酒
甘酒は体内では合成できない必須アミノ酸が全て含まれている優れた発酵飲料ですが、甘酒の原材料である白米には、必須アミノ酸のリジンが含まれていません。
しかし甘酒を作る際の発酵にかかわる「麹菌」がリジンをお米の代謝過程で生産してくれているのです。
この、本来白米には含まれていなかった「リジン」が微生物による食物代謝物質です。
甘酒についてもっと知りたい方はこちら https://kuniichan.com/2019/05/post-861/
例2 納豆
納豆には原料の大豆の5~10倍ものビタミンが含まれています。
これは、納豆菌の働きによるものです。
大豆の発酵中に多種のビタミンを生成し、菌体外に分泌してくれているのです。
この、本来大豆に含まれる以上の「増加したビタミン」も微生物による食物代謝物質です。
納豆についてもっと知りたい方はこちら https://kuniichan.com/2019/06/post-747/
以上の説明から分かるように
発酵食品は
発酵する過程で、食物が本来持つ栄養素に微生物が自身で生成した栄養素を追加してくれているのです。
これが栄養強化の仕組みです。
栄養強化まとめ
発酵食品には、微生物が行う食物代謝で生じた、本来その食物には含まれていなかった栄養素が加わっている
免疫強化
免疫について
僕たちの体は、免疫細胞の働きに守られています。
免疫細胞は、外から体に入ってきたものを判別し、体に害を与えるものであれば排除してくれるのです。
本来、外部から何も摂取しなければ安全なのですが
エネルギー源を自ら生産できない僕らは、常時外から食物を体内に取り込まなくてはいけません。
したがって
常時体に害を及ぼすものを、食物摂取と同時に取り込んでいる可能性があるのです。
なので、食物摂取の際は、僕らの免疫細胞が活性化し、病原菌などを素早く感知できる状況になっていることが望ましいのです。
免疫強の仕組み
そこで役立つのが発酵食品です。
何度も繰り返しになってしまいますが、発酵食品には微生物が含まれています。
この微生物たちのことを「発酵食品中の菌体成分」といいます。
発酵食品中の微生物たちが生きていても、死んでしまっていても菌体成分です。
そして、この菌体成分が体内に入ると、免疫細胞が活性化することが分かっています。
しかし、発酵にかかわる微生物たちは僕らの体には害を与えません。
免疫細胞が活性化するだけで、免疫反応( 炎症を起こして異常事態であることを知らせる機能 )はおこらないのです。
体に負担をかけることなく、免疫細胞を臨戦態勢にし、本当に病原菌が入って来たときに素早く反応できる状態を作れるのです。
発酵食品を毎日摂取していれば、いつ、なんどき、病原菌などの僕らの体に害を及ぼすものが体内に入って来ても、免疫細胞の働きがスムーズに進行し、病気を引き起こす前に排除することが出来るのです。
免疫強化まとめ
発酵食品中の菌体成分が、免疫反応を起こすことなく免疫細胞を活性化させる。
免疫細胞が活性化していることで、病原菌など体に害を及ぼすものへの対処が迅速に行われ、病気を引き起こす前に排除することが出来る
以上が、発酵食品が体にいい理由の説明です。
これを機に、少しでも「発酵食品健康法に」興味を持ち、実践し、一緒に「発酵すごいぜ!」といい合える仲間が増えたら僕は幸せです。
今日はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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