ひっそりと桜
こんにちはkunihito.mikiです。
今年もSNSの画面には美しい桜の写真が 激流のように押し寄せて 関西の桜はあっという間に散っていきましたね。北海道は月末に開花だそうで、今後もこの流れはまたまだ続くようです。
さて、誰もが好きな桜の季節、私は「桜の名所」で撮影するよりも やっぱり「ローカル」なロケーションが大好きなのです。
満開の知らせが届いた週末、地元の人しか知らない「桜」を探すため、朝6時からスーパーカブに乗って大阪の南部~和歌山を繋ぐ旧道を網の目のように走り回り、「ひっそりと咲く」美しい桜を見つけましたのでご紹介します。
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かつらぎの一本桜
いきなりですが 時系列は気にせず、この日 No.1に美しかった一本桜からご紹介します。480号バイパスの横に流れる穴伏川沿いの農道を走っていると突如現れた桜です。
川には古い橋が架かりその向こうは山郷が見えてロケーションは最高です。この桜は枝振りもよくて四方向どこから見ても美しかったです。
この場所では30分ほど行ったり来たり移動しながら撮影しました。モデルは相棒のスーパーカブ70です(笑)
普段なら電線が邪魔なんだけど、ココの電線は逆に日常感が出て良い仕事してますね。
やっぱりこのカブ格好良い!自分で言うなって??友人が3万円で譲ってくれました。カメラと同じで道具は値段じゃないんですよ、どう使うかで豊かさが決まるような気がします。
撮影地はココ、車は停めれないので、近くの「道の駅」に駐車がオススメ。このエリアは11月上旬に串柿を干す伝統的な絶景が見れますよ。
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小学校の桜
学校には必ずと言っていいほど桜が植えられていますね、この小学校は桜がトンネルになっています。
前日が入学式だったと思うので、沢山の親子がこの桜の下で記念写真撮ったでしょうね。きっといい写真だろうな~
名前は写ってますが地図掲載は控えます。
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タコ公園
紀ノ川の土手を走っていると 以前から気になってた「タコ公園」に桜があったとは!
子タコ
親タコの内部から
親子タコ
いつも怪しくないよう堂々と撮ってますが、この日は子供が一人も遊んでなかったので、ゆっくり撮影出来ました。ヒゲのおじさんいつも気を使ってます(笑)
公園の外からパチリ、この桜は背が低くて広がってますね。植えられる環境で枝振りが変わるのかな。
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牛乳工場の桜
こちらも紀ノ川沿いです。土手を市内方面へ走ってると牛乳工場に立派な桜が咲いてました。大きな工場敷地内に桜を植えるのは一般的によくあることで、花の時期は桜の下でお昼のお弁当食べたりするんですよ、羨ましい!
正面入り口にも立派な桜があるけど絵的には煙突と桜がはまりますね。
どーしても煙突と一緒に撮りたかったのですが、手持ちのRollei35bは40mmの画角ではコレが精一杯。こーゆー時にコンパクトの28mmカメラ欲しくなるよね(もう買いませんけど)
車は停めるの厳しいかな~建築としても魅力ある工場でした。工場見学とかしてたら中も見てみたいです。
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番外編
印象に残った景色をまとめて
こちらは早朝最初にたどり着いた桜です。山肌の西側にあるので日陰になりますが十分美しいですね。安産祈願の阿弥陀寺というお寺でした。
階段を登りお参りしてるとご住職が「よかったら鐘ついてって下さいな」とお勧め頂いて朝の7時に「ゴ~ン~~」といい音鳴らしましたよ。近所迷惑じゃないのかなぁ・・
安産祈願のよだれかけです。絵馬の代わりなんでしょうけど・・
「省スペース!」
と粗品ばりに突っ込みました。
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お寺から南に進むと現れたのが町工場の前にある桜です。
話逸れますけど、カブの前に透明の風除け(風防)があるでしょ?これ賛否両論あって、まずは見た目がダサくね?とか信用金庫のおじさんみたいと言われるのですが、この風防が有ると無いとでは大違い!
運転時は常に「扇風機の強×2倍」程度の風が体に直撃してる状態なのでとにかく疲れる。この風防があると「そよ風」に変わります。疲労感が半分以下に軽減されて航続距離が一気に伸びました。
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ここから山の上に見えた桜を目指して坂を登りました。
こんな上まで来ても桜は民家の敷地内で一枚も撮れなかった(笑) よくあることです。
旧道に戻ると神社の桜や
選挙ポスターと桜
黄色をこよなく愛する住人
この桜もいいロケーションでした。橋の先にはカフェがあって、私はコーヒーとケーキで休憩しました。リノベーションされた店舗は元々保育園だったらしく店内も芝生のお庭も広く大人数でお邪魔してもキャパ充分ですね。次回は地産地消のランチを食べに行きます。
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ゲートボール場の桜並木
私が思うに和歌山の「紀ノ川は気前が良い!」なにが?って大阪の淀川では車・バイクが河川敷に乗り入れできる場所が本当に少ないのです・・対して紀ノ川はそこら中に河原への降り口と駐車場も充実してるのです。
橋を渡ってる時に見えたのがこの桜並木。
河原に降りると広大な駐車スペースにトラックも停め放題、トイレも完備されてました。
数百メートル続く満開の桜並木に花見客は3組とはもったいない!右側のネットの内側は広大なゲートボール場でした。ココで汗流したら長生き出来そうだ!
空を見上げるとゆらゆらとハングライダーが飛んでいる!うそみたいな風景(笑)
30m進むと花見客がいなくなります。インスタのストーリーに動画上げた際に反響が大きかった場所です。
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公園とバス停の桜
歩道橋を上ると向かい側のバス停?のテントが・・破れてる
このバス路線は廃止になってるのでしょうか?
バス停のベンチには埃が積もり
右の窓からは菜の花
左の窓には「ひっそりと桜」
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最後に
「こんな田舎のロケーションを どんな方法で見つけるのですか??」
度々ご質問を受けます。‘種明かし’をしますと
ローカルなロケーションほど「しらみつぶし」に走り回るしかありません。すると突然目の前に現れることがほとんどです。
この日も12時間掛けてバイクで走り回っても、悲しいかな8割以上は空振りですよ。
私のロケーション探しは地道な労力と 200km走るガソリン代(¥500円)を掛けた 大変効率の悪い方法で成り立っているのです。
でもね、私はドMですからそれでいいんです。行くとこ行くとこ全てが絶景だと感覚が麻痺しちゃいますよ。
それより空振りの連続に慣れ尽くして 何もないような風景でもどうにか感動を見出せる「視線」や「物語」を探しているのです。(ちょっと格好つけすぎ?)
言い換えるなら、借りてきたアダルトビデオが超ハズレ作品でも 無理くり興奮するところを探して「なんとかする」男心みたいなものです。
何事も「なんとかする」って大事ですよね! 後者はただのアホですね。
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また「この場所はどこですか?」とも聞かれます。ロケ地を気軽に質問することについては賛否ありますね。でも 私だって聞いたことはあるし、教えてもらった時はうれしかった。
だから(フォローで繋がってる場合は特に)快くDMで回答しますので今後も遠慮なく質問して下さい。
その時はハズレのAVを引き続けた男達の哀しみと苦労も思い出してあげて・・ってもうエエか。
冗談はさて置き、不効率で体力もいる修行のような撮影スタイル、ほとんどが空振りの連続でも私は至って幸せなのです。
その根底には「写真が好き」「カブで走るのが好き」という思いが、苦労も楽しみに変えてしまう力の源となっているのでしょう。
ええ事言うなぁ~自分(笑)
おしまい
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