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大阪府大東市の金属加工職人が手がけるトレーニングマシンメーカー『K-MAX株式会社』のエクササイズアドバイザー・前田くにひさです。
ものづくりの街の町工場が、まさに革命とも言える、すごいトレーニングマシンを製作しました。
産みの親、K-MAX株式会社・古川社長は、このマシンを「フレキシブルパワーアーム」と命名しました。

◎トレーニングマシンの分類

背景をお話しする前に、まずはトレーニングマシン全般のお話しから。

・2つのタイプのトレーニングマシン

トレーニングマシンには大きく分けて「ウェイトスタック式」と「プレートロード式」とに分けることができます。

ウェイトスタック式というのは、ピンで負荷を調整して、ケーブルで錘を持ち上げるタイプ。一般的なスポーツクラブなどで多く採用されているのがこのタイプ。

対してプレートロード式というのは、ウェイトトレーニング用プレートを直接負荷として使用するタイプ。また、テコの様に、アームの片側にプレートを設置し、逆側を持ち上げたり動かしたりするタイプを「レバレッジ式」マシンと呼ばれています。
フリーウェイトに近い感覚との事で、ハードトレーニーの皆様に好まれている印象。

・マルチマシンと専用機

基本、トレーニングマシンは各エクササイズごとの専用マシンが主流です。
また、ウェイトスタックとケーブルが両サイドに配置された、様々な使い方が可能なマシンもあります。
最近ではハーフラックとスミスマシン、両サイドのケーブルマシン、ラットプルダウンなどが全て一緒になったマルチマシンが数年前から流通しはじめ、パーソナルトレーニングジムの流行とともに、広く知られる様になりました。

・レバレッジ式の「何でもできるマシン」

フリーウェイトの感覚に近いと言われるレバレッジ式マシンと、「何でもできる」マルチマシン(オールインワンマシン)。
どちらも大変人気のあるマシンなのですが、残念ながら、レバレッジ式のオールインワンマシンというのは、これまで存在しませんでした。
レバレッジ式のマシンで全身に対応しようとすると、複数台用意する必要があり、また近年多く流通しているラックにケーブルなどがついているタイプのものは、基本はパワーラックであり、動作の軌道の安定などといったトレーニングマシンの良さが得られづらいものとなっていました。

「レバレッジ式」の「オールインワンマシン」をミックスしたマシン。
ある様でなかったこのトレーニングマシンですが、なんと、おそらく世界で初めてこの唯一無二のマシンを生み出したのは、フィットネス業界の人間ではなく、「ものづくり」サイドの職人でした。

そんな夢のようなマシンの構想は、2022年10月、大阪・京橋のカフェで古川社長からお聞きし、その可能性に身震いするような気持ちを抱いた私は、
「是非この構想を軌道に乗せたい!」
と、強く思うのでした。


〜つづく〜

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