見出し画像

「道を極める」。ビジネスとは一つの道である。

日本には「道」とつく言葉が多いです。
武道、剣道、柔道、合気道、弓道、華道、茶道等、色々あります。

幼い頃ですが、私は空手をやっていました。型を基本に学んでいましたが、それを通して精神性や礼節を学びました。
普段、空手は道とは聞かないかもしれませんが、「空手道」といいます。

空手道とは | 日本空手松涛連盟

ひとことでいえば人格完成を目指す「道」です。さまざまな種類の格闘技術と、「道」を求める武道のちがいは、礼節を尊ぶことにあります。もっといえば、礼節の尊重が、技術習得の前提なのです。
空手道の稽古において心身を練磨するのは、有形無形となって現れる人生の試練を乗り越えてゆく力をつけるためです。突き、蹴りで相手を圧倒することや試合での勝敗が、究極の目的ではありません。技術のうえに、礼節に裏打ちされた心術が積み上げられてこそ、はじめて「空手道」といえます。

「道」を極め、人格形成を目指しています。

元々「道」とつくものは武術やおけいこ事から始まっており、剣道は「剣術」、柔道は「柔術」、弓道は「弓術」です。

武術や芸事、それぞれに道とついた経緯は、歴史を紐解くと色々あるようです。
調べた中で簡単に書くと、江戸時代以前は武術は武家の人が、芸事もいいところの人がやっていました。明治維新をむかえて封建体制が崩壊し、武術の師範や芸事の師匠が失業。
そこで、武術や芸事を習えば、武士のように立派になれるというところから、武士道の「道」をつけて、人格形成を行うためのもの、精神性を学ぶためのものとなったようです。


宮本武蔵の著した兵法書の五輪書に以下の様な話があります。
(以下サイトを引用させていただきます。
五輪書 地之巻 全文(原文・現代語訳・註解)

およそ、人が世を渡るには、「士農工商」といって四つの道がある。

一つには「農」の道。農民は色々の農具を設け、四季の気候の変化にたえず注意して日々を送ること、これが農の道である。

二つには「商」の道。酒を造る者はそれぞれの道具を求め、その(商品の)善し悪しで利を得て、渡世とする。どんな商売でも、それぞれ自身の稼ぎ、その利をもって世を渡ること、これが商いの道である。

三つには「士」の道。武士においては、さまざまの武器をこしらえ、兵具それぞれの徳〔特性〕を弁えていることこそ、武士の道というものであろう。兵具の嗜みもなく、その道具それぞれの利点をも知らないようでは、武家は少々嗜みが浅いということか。

四つには「工」の道。大工の道においては、種々様々の道具を工夫して拵え、それぞれの道具をうまく使うことを覚え、墨矩〔すみかね〕をもってその指図〔設計〕を検討し、たえずその仕事をして世を渡るのである。

これらが「士農工商」四つの道である。

武道や芸事に限らず、ビジネスや仕事も一つの「道」ということですね。

道の先にどんな成果を得られるか?どんな人格となっているか?ということも大事にし、極めていければと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?