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お花の流通からASEANを考察する(その2)

前回は売られているお花に着目して考察したが、買い付けに着目すると流れはもっと顕著
タイのデンファレ(デンドロビウム)
日本でもなくてはならない花の一つ。
かつては日本がNo.1。でも、この5年で逆転した。
いまは中国がぶっちぎりのNo.1。日本と桁1つ違う。

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有名なのがフルーツの王様ことドリアンで、数年前から、中国・アリババグループによるとんでもないスケールの買い付けが行われている。
データが無いのが残念だが、いまやドリアンの大半が中国へ送られているといっても過言ではない。
ただ、昨年あたりは上手くいっていないという噂も聞くが・・・

余談だが、デンファレでも同様の動きがある。昨年だっただろうか。アリババグループが大々的に買い付けを約束し、タイの生産者もそのつもりで栽培してたのに、いざ収穫の時期になると中国で事前販売で全く売れず、結果、アリババがドタキャン。タイの生産者側から大クレームになったのは笑える話。

閑話休題。

お花の流れを見ていると、
雲南省、ゴールデントライアングルからラオス経由してタイ・マレーシアへつながる南北経済回廊の存在感は日本でイメージする以上に大きい。

陸路で取引できる中国は強く、日本の東南アジア貿易は、日本からの輸出にのみ可能性を感じる今日この頃。

<続く>

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