エッセー「プロデューサーオフトーク "CARBOYドリコンGPスペシャル 超ドリフトテクニック 古口美範 Super Special Drift Technic"製作の想い出」
AE86でカッコよくドリフトをキメるつもりが、スピードが足らず、スピンを披露して登場、動揺が走ったのか、"CARBOYの西です、Carboyの西です"とリフレイン。
このテイクを撮るためだけにCARBOY西編集長にエビスサーキットまでご足労頂き、現場では10テイク以上リテイクした伝説のビデオ「CARBOYドリコンGPスペシャル 超ドリフトテクニック 古口美範 Super Special Drift Technic」は、当時クルマビデオのヒットメーカーとして"TDKコアに鳴海A.K.A.北林あり"と他メーカーや出版社のプロデューサーから畏怖された全盛期の作品。
YouTubeで発見し、久しぶりに観たが、90年代後半のドリフト黎明期の熱意がビンビン伝わって来た。
解説や走りのシーンに徹底的にこだわった編集は、制作を担当した映像プロダクションParty403の浅野ディレクターの仕事。
浅野ディレクターは、1970年代にTOYOTAワークスドライバーとして活躍した名ドライバー大坪善男氏が、レーシングドライバー引退後にTOYOTAのモータースポーツ活動を記録するために立ち上げたユニオンプロジェクトの元辣腕ディレクター。クルマとモータースポーツを知り尽くした男である。
CVS(ローソン)&書店ルートで、実売で15,000本を越えるセールスを記録。ローソンの仕入れ担当者や取次の東販の担当者からお褒めのお言葉を頂いたのも良い想い出。
撮影は福島二本松のエビスサーキットと、当時古口君が店長を務めていた二本松のカーショップ"K Style”。ショップで撮影したチューニング編では、エビスサーキット支配人にしてD1の立役者である熊久保信重氏も登場する。
因みに、この作品のナレーションは、なんとイニシャルDで藤原拓海の声を担当していた声優の三木眞一郎君!
エグゼクティブ・プロデューサーの無茶振りを、浅野ディレクターが三木君の所属事務所である81プロデュースとかけあって実現した。
三木君も"超"がつくほどのクルマ好きで、収録のMAスタジオではクルマ話で盛り上がり、テンション高く和気あいあいと仕事させてもらった。
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