カーコラム「つまらないクルマばかりの今だからこそ復活を切に願う"私見 ISUZUスポーツ待望論 "」
時の流れというものは本当に恐ろしいものだとつくづく感じる。ISUZUがかつて乗用車を製造していた自動車メーカーだと知る人は意外にも少ない。
1981年にISUZU GEMINI ZZ-R4ドアセダンを新車で購入し、ISUZUらしい凝りに凝った硬派のスポーティーカーと青春時代を過ごした自分にとって、ISUZUは現在でも国内屈指のスポーティーカーを製造する自動車メーカーである。
環境性能や省燃費性能をだけを謳う建前だけの無味乾燥、画一的な優等生的乗用車ばかりが幅を利かし、内燃機関の存続すら危ぶまれて現在だからこそ王道のスポーツカー、スポーティーカーの存在意義は大きい。
そして、そんなクルマを作れるのは、マニアの嗜好性を十分に理解し、自らもこだわりと独自の主張を持ったISUZU以外には考えられない。だからこそISUZUスポーツの復活を切に願う。
どこの工場でも良い。マニアックなワングレードのスポーティーカー生産のためにラインを一つ開け、価格など度外視でマニアの琴線に触れる真のスポーティカーを少量受注生産で製造するというのはどうだろう。
ISUZU GEMINI ZZ-R Spec 202X、日本版エスコートと称されたワイルドでシェアなZZのDNAを受け継ぎ現代に蘇った現代版ISUZUスポーツ、そのステアリングをぜひとも握ってみたいものである。
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