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カーコラム「KP61トヨタ スターレットを人気を二分した2BOXコンパクトFR " FA4型マツダ ファミリア "」
1977年1月にリリースされた4代目FA4型マツダ ファミリア。
当時、主要メーカーの小型車が続々とFF化されて行く中、深刻な経営危機に見舞われていたマツダは、FF化に対する設備投資が遅れていた。
そんな切羽詰まった状況の真っ只中に誕生したのが2BOX・FRモデルの4代名FA4型ファミリアだった。
半ば開き直りとも言える捨て身の作戦が功を奏したのか、なんとこのクルマ、発売から3年間で実に89万台もの販売実績を記録した。
参考までに付け加えると、ライバル車であったトヨタのKP60系スターレットも同様のパッケージングで成功している。
発売当時、約800kg程度のボディに最高出力80馬力を絞り出す1.4リットルのUC型エンジンを搭載した3ドアスーパーカスタムを試乗したが、なかなかの好印象だったのを記憶している。
搭載されたUC型エンジンは格段ハイパワーなユニットではないが、テンヨンの割にはトルクフルで、800kgの軽量ボディを最高速度150km/hあたりまで引っ張る事が可能だった。
しかし、エンジン音は相当うるさく、ギヤ比の関係もあり、時速100km/hあたりでは窓を閉めきっていても助手席との会話は怒鳴りあい状態となることもしばしば。
サスペンションはフロントにマクファーソン・ストラット式独立、リヤに5リンク式リジッドと定番にしてシンプルなレイアウトながら、シュアでダイレクトなラック&ピニオン式ステアリングと相まって、そのハンドリングは軽快そのものだった。
軽量コンパクトなボディに、そこそこ良く回るエンジン、そしてコンベンショナルなFRレイアウトというオーソドックナパッケージがいかに正鵠を射たものであるかを改めて感じた一台だった。
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