My Favorite Music 「Pet Shop Boys " Go West "」 鳴海邦彦 / KUNIHIKO NARUMI OFFICIAL 2024年12月22日 00:17 モスクワ " 赤の広場 " で聴くPet Shop Boys の " GO WEST " 、感無量である。思い起こせば、生まれて初めてヨーロッパに行ったのは1979年、大学時代の冬休みのことだった。ソビエト国営航空 アエロフロートのイリューシンに乗ってモスクワ経由パリ。当時は冷戦真っ只中からややデタント(緊張緩和)の時代。西側の民間航空会社が北回りでシベリア上空を通過するためには、モスクワでの給油が義務付けられていた。そのため、乗客は強制トランジットを余儀なくされた。これは、ソビエト連邦の外貨獲得施策であると同時に、KGBの情報収集のためでもあった。降機する乗客は管制塔近くの空港ビルの一室からKGBの職員が望遠レンズで全員の写真を撮影しており、犯罪者とスパイの照合資料を作成するためのベースとされていた。モスクワに着陸してタラップで凍てつく空港に降り立つと、AK47で武装したソビエト兵がずらりと取り囲み、一人ひとり乗客をチェックしていていた。それが済むと、護送車みたいなバス(トラック?)に乗せられて、モスクワ市内のホテルに直行。もちろん、ホテルではパスポートを提出させられ、KGBの管理下に・・・。当然外出は一切禁止。もし規則を破って抜け出せば、逮捕か最悪の場合はその場で銃殺(マジで)すると宿泊案内に書いてあった。真冬に給湯器がぶっ壊れ、お湯がでないホテルがなんと一泊素泊まりで1万円!文字通りボッタクリである。寒さに震えながら冷水のシャワーを浴び、「滝に打たれる修行僧か!」と一人突っ込みを入れていたのを懐かしく思い出す。まさに、その後、ソビエト社会主義共和国連邦が崩壊し、ベルリンの壁が崩れ去るなどと、その時誰が想像したろう? 世の中、そんなもんである。ハラショー! ペレストロイカ、グラスノスチ!第三の雪解け万歳! いいなと思ったら応援しよう! 宜しければサポートをお願い致します! チップで応援する #モスクワ #petshopboys #赤の広場 #Gowest