カーコラム「ISUZU PF60型ジェミニZZ Rの思い出 Part.13」
新車で購入したPF60型ジェミニZZ Rも2年が経過し車検となった(当時は新車登録から2年で車検)。
車検は、かつてフルトラのトラブルを看破した凄腕 越後メカニックがいる荏原自動車に依頼した。費用は最低限の部品交換と法的整備費用、それに自賠責と重量税を含めトータル8万円ほど。ディーラーに出していたら、間違いなく二桁万円コースだったろう。やはり、民間の整備工場は融通が効きリーズナブルである。
車検からクルマが帰って来るや否や、遂に念願のZZ Rラリー化計画に着手した。
その第一弾はサスペンションのチューニングとラリー走行の必需品ガード類の取り付けだ。
PF60型ZZ Rは当時、最高峰の全日本選手権から草イベントまで、セダン、クーペを合わせるとかなりの台数が競技車両として走っていた。しかし、そのわりには競技専用パーツの種類は少なかった。
いすゞの競技専用パーツは、そのほとんどがISP(いすゞスポーツパーツ)製であり、特にスプリングに関しては、オリエントスピード製を除き殆ど選択の余地がなかった。
ということで、いつものお世話になっているオイル屋玉川へ。ISPのラリー用サスペンションキットの納期を聞いてもらうと、なな、な~んと2ヶ月先!例によって " いすゞ時間 " である。
なんでも、スプリングはすでに製造発注済みだが、ショックアブソーバーがこれからなのでサスペンションキットはそれが揃うまで販売できないのだという。
さらに、追加発注した分はISCC(いすゞ・スポーツ・カー・クラブ)のチーム員への供給が優先で、一般ユーザーはその後になるとのことだった。
スプリングだけなら3週間で手に入るというので、取り急ぎスプリングだけ発注してもらった。
ショックアブソーバーに関しては、オイル屋のオヤジと相談して当時一番硬かったトキコのプロドラGヘビーを組み合わせることとなった。
足回りの次はガード類だが、フロントのアンダーガードは14mm厚の超ジュラルミン製で、オイルパンを含めた下周り広範囲にカバーする大型タイプを、リヤには同じく超ジュラルミン製のタンクガードを装着することにした。ともにアイバワークス製。
取り付けのためにクルマを預ける入庫日を決め、家路につこうとしたその時、店内にディスプレイしてあった商品に目が行った。それはPIAA製の超大型ドライビングランプセットであった。
それは、全日本選手権に出場しているADVAカラーのワークスジェミニが装着しているものと同型のものだった。カッコいい。その場で衝動買いとなった。
ランプキットは、直径215mm、奥行き85mmの巨大な補助灯の躯体が2つと、当時世界最強の135W-100WのハイワッテージH4ハロゲンバルブ2本と強化ハーネス、そしてH4バルブの同時点灯が可能な大容量強化リレーキットで構成されていた。
フォグランプの装着と同時に、ヘッドランプ(丸型2灯)チューニングも敢行。ヘッドライト専用強化リレーハーネスキット(同時点灯可能)を組み込み、ノーマルバルブをPIAA製の135W-100W H4ハロゲンバルブに交換する事にした。
すべてのバルブを同時点灯した場合、実に940Wとなる! まるで昼間並みの明るさだ。
ライト周りのチューニングに伴い、、オルタネーターを65Aの強化型に変更、バッテリーも75Aの物に交換することとなった。