カーコラム 「ランサーエボリューションⅤ激走！ "MITSUBISHI LANCER EVOLUTION Ⅴ" Onboard Footage at ERC（Europe Rally Championship）

　90年代後半、三菱の有力サテライトチームである ' ラリーアート・ドイツ ' のランサーエボリューションⅤでERC（ヨーロッパラリー選手権）にエントリーしていたウベ・ニッテイル/ティナ・ソーナー組の実戦オンボード映像である。

　この映像は当時プロデュースを手掛けたモータースポーツビデオからの抜粋である。

　収録されたイベントは1998年のドイツで開催されたハンスラックラリー。ドイツ自動車連盟（ADAC）がオーガナイズする難易度の高い高速ラリーである。そのため、当時ERCの係数は20と最高ランクとなっていた。

　因みにこのイベントは現在は他のイベントと統合され、WRC（世界ラリー選手権）「ラリー・ドイツ」として開催されている。

　当時ランサーは、三菱のヨーロッパにおけるブランディングと販売戦略からWRCには「ランサー」で、そしてERCを「カリスマ」でそれぞれエントリーしていた。

　ランサーエボリューションⅤ投入段階で、WRCスペックに限りなく近いマシンを走らせる事が出来たのは、ラリーアート・ドイツなどのごく限られたサテライトチームのみで、この映像はまさにその初陣の模様を伝える貴重なものである。