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カーコラム「ランエボでランボルギーニをカモれるか?! ランエボⅧ vs ランボルギーニ・ムルシェラゴ」
ランエボでランボルギーニをカモれるか?
ランボルギーニ・ムルシェラゴ VS 三菱ランサー・エボリューションⅧ。この無謀とも言えるバトルを制したのはなんとエボⅧ(このエボⅧはUK三菱がエンジンチューンを施し、400馬力までパワーを上げた限定MR)。
結論から言おう。三菱が世界に誇るスーパーAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)で武装したエボⅧは、世界有数のスーパーカーをも凌駕したのである。
アンダーステア状態でコーナーに進入し、そのまま信じられない旋回スピードでコーナーを立ち上がるエボⅧのコーナリングフォームはいかにもスポーツカー然としたムルシェラゴのそれとは全くもって対照的である。
コーナリング中、ドライバーは、一定の舵角を保ったままひたすらアクセルを踏み込むだけ。後は、舵角、速度、ブレーキ、旋回Gなどのセンサーが収集した情報を基に、スーパーAYCが後輪左右の駆動配分を的確にコントロールしてくれる。
初めて乗った時にはかなり違和感を感じた独特の操縦性だが、慣れてしまえばこんな楽なものはない。
アンダーステア状態でもアクセルさえ踏んでいれば、ある瞬間に奇跡のように回頭が始まる。コツさえ掴んでしまえば面白いように曲がる。しかも高速で。誰でもゼロカウンターの最速コーナリングができてしまうのだ。
直線区間が短い峠やショートサーキットにおいてはランボルギーニもフェラーリも敵ではない。ブッチぎる事は不可能であってもドッグファイトは充分に可能だ。
税込4000万円のスーパーカーをカモれるクルマを僅か400万円代で販売できる日本の自動車メーカー、これぞまさに驚異である。
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