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ワンマングルメNo.58「丼の中で繰り広げられる豪華絢爛な味の祭典"中華そば 和渦 TOKYO"特製醤油そば」

 かねてより気になっていたラーメン店"中華そば 和渦 TOKYO"。

 大井町の人気店だったこの店は、昨年、大井町から北品川へと移転した。

 現在は国道15号「新八ツ山陸橋」交差点手前、Shellガソリンスタンド真裏の建物2階に店を構えている。

 大井町で営業していた頃も昼食時は長蛇の列だったので、ピークタイムを外した時間帯に来訪した。

 短い階段を上がり、扉を開けるとすぐに発券機があるので、リコメンドされている「特製醤油そば(1,100円)」のチケットを購入。

 店内は扉を開けた正面がセミオープンの厨房、そしてその前にカウンター席、さらにテーブル席が両サイドの窓際に5組ほど設置されている。

 カウンター席背面の2名がけのテーブル席に座り、チケットを渡し待つことしばし。ピークタイムをはるかに過ぎた時間にも関わらず賑わっていたせいか、やや長めの7分ほどで着丼。

 シンプルで美しい盛り付けの丼を俯瞰すると、香油が浮かぶ澄んだスープに沈むストレート中細麺、その上にはチャーシュー、ワンタン、メンマ、半身の味玉、ネギがトッピングされている。

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 まずはスープを一口。スープは山中地鶏、岩中豚、国産シジミ、乾物などを主体にした出汁に、和歌山県の木桶仕込みの生揚げ醤油をベースに5種類の醤油をブレンドしたものを合わせた極めて凝ったもの。

 口中に含むと非常に複雑な味わいが広がる。芳醇な鶏ガラと濃厚なゲンコツにシジミが加わるとかくも複雑な味わいになるのかと感心することしきり。あっさりとした口当たりにも関わらず、深いコクと底知れぬ旨味が感じられる。しかしながら、嚥下した後の余韻は少なく、舌で堪能した後はすっきりと切れるという不思議なタイプ。

 次に麺。小麦の配合や加水率は日によって調整している自家製麺を使用。ストレートな中太麺は非常にコシがあり、ぷりっぷりで歯ごたえも素晴らしい。それでいて喉越しもよく、スープの絡みも抜群に良い。感服。

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 チャーシューは岩中豚の雌のみの肉を使ったこだわりの逸品で、噛むほどに旨味が感じられ、とても柔らかい。そして以外にもボリューミー。

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 メンマは本気でメンマを作っているタケマンという会社のメンマに本枯れ節をまぶしたもの。

 味玉は、目黒 権之助坂の名店「中華そば 竹むら」と同じく"マキシマム濃い玉子”を使用。濃厚な黄身の旨味は絶品。通常の玉子をは次元が違う。

 そしてワンタンは山中地鶏・岩中豚を具材に使っている。これもまたさりげなく美味い。

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 スープ、麺、そしてこだわりの具材、すべてが完璧で、それでいてどれ一つ調和を乱すこと無く丼の中で一体化している。その完成度は極めて高い。

中華そば 和渦 TOKYO
東京都品川区北品川3-2-1 MTM STUDIO 2F



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鳴海邦彦 / KUNIHIKO NARUMI OFFICIAL
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