エッセー 「スタイリッシュな狂気が疾走する怪作 "処刑人(Boondock Saints)”
1999年公開の映画「Boondock Saints(邦題/処刑人)は、ウエストボストンの鬼才トロイ・ダフィーの初監督作品である。
ひょんな事からロシアンマフィアとの揉め事に巻き込まれたアイリッシュ系の兄弟が、神の啓示を受け、法で裁けぬ悪人達を次々に処刑していくというバイオレスアクションだが、シリアスな題材にしては登場人物のキャラ設定がメチャクチャ濃い。
濃いキャラの中にあって、ひときわ異彩を放っているのがFBI特別捜査官役のウィリアム・デフォーである。
ウィリアム・デフォーは、サム・ライミ監督の ' スパイダーマン ' にオズコープ社長ノーマン・オズボーン役で出演しているので、その肉食魚系の個性的な顔立ちには見憶えがあると思う。
この作品でもその個性的なルックスとキレまくった演技で、主役の兄弟役のショーン・パトリック・フラナリーとノーマン・リーダスを完全に喰ってしまっている。
映画の前半と後半では完全に人格が変わってるから凄い。しかも後半の女装がキモエロい。
その狂気に満ちた演技の数々はとても言葉では表現できないので、ぜひとも本編をご覧いただきたい。
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