![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/27497884/rectangle_large_type_2_4a63b3b4aac05d60d6449b9dd5fff7bb.jpg?width=1200)
カーコラム「Gr.B最後のモンスター "ランチャ・デルタS4 Gr.B "の貴重なテスト映像」
ランチャ・デルタS4 Gr.Bの貴重なテスト映像である。
ワークスドライバーのマルク・アレンが、マシンの特性を把握しようと、比較的流し気味に走っているのとは対照的に、エンジニア兼開発ドライバーのジョルジョ・ピアンタ(後にアルファロメオ155でDTMを席捲した”アルファ・コルセ”総監督 )は、激攻めの走りでマシンを駆り立ているのがわかる。
開発ドライバーの仕事は、本番までにニューマシンの膿(トラブル)をすべて出し尽くすこと。この映像からもそれぞれの仕事の役割分担が見て取れる。
しかし、それにしてもデルタS4の激速ぶりは凄まじい。 車重が僅か960kgなのに対し、ミドに搭載されたフィアット製1,759ccの直列4気筒DOHCツインチャージドエンジンの最高出力は456ps/8,000rpm、最大トルク46kgf·m/5,000rpm(ともにベーシックスペック)と超強力。噂では、86年最終スペックでは実に600psまでパワーアップされていたとまことしやかに囁かれている。
パワーウェイトレシオ2kgを切るF1マシン並のモンスターマシンを、完璧に乗りこなしていた当時のラリードライバーがいかに異次元の存在かがよくわかる。
いいなと思ったら応援しよう!
![鳴海邦彦 / KUNIHIKO NARUMI OFFICIAL](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36518550/profile_c76e9a5091dde2040ca3a63a31935050.jpg?width=600&crop=1:1,smart)