カーコラム「ISUZU PF60型ジェミニZZ Rの思い出 Part.16」
ラリー仕様に変身したPF60型ジェミニZZ Rラリー車。その真価を試すべく丹沢通いが始まった。
現在では100%舗装化されてしまった丹沢近辺だが、当時はまだまだダートの宝庫。気分が乗れば国道413号で山中湖へ抜け、御殿場や裾野の自衛隊演習地まで遠征した。
PF60型ジェミニZZ Rラリー仕様のシェイクダウンは丹沢の早戸川林道で敢行した。
コースは早戸川国際マス釣り場の入口を通過した地点から丹沢観光センターの駐車場までの片道およそ2km。
往路は上り、復路は下りとなる。
そう言えばタイヤとホイール、それとブレーキパッドにブレーキフルードの紹介を失念していた。
タイヤは175/70 13サイズのブルヂストンPOTENZA RE66Rをチョイス。このタイヤは当時最新の舗装・ダート兼用のインターミディエート(中間)タイプだ。
組み込んだホイールは、ブリヂストンのRAP038。13インチサイズで3.8kgという超軽量アルミホイールである。
ブレーキパッドはオーストラリア製のメタルパッド「REPCO」に交換。同時に、ブレーキフルードも、制研のゴールデンクルーザーDOT4に交換した。
某月某日、草木も眠る深夜2時、スタート地点の国際マス釣場入口に到着。取り急ぎコースの下見を兼ねて2km先の丹沢観光センターを目指す。
観光センターの駐車場でUターンして来た道を下り再びマス釣り場の入口まで戻る。
サベルトの4点式シートベルトを締めあげ、ヘッドライトをハイビームにしてドライビングランプのスイッチを入れた。
その瞬間、眩いばかりの光束が漆黒の闇夜を切り裂き、遥か前方の右ブラインドコーナーをまるで昼間のように照らしだした。
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