エッセー 「SHAFT IN AFRICA(黒いジャガー アフリカ作戦)」
1970年代、全米にBlaxploitation(ブラックムービー)の嵐が吹き荒れた。
その端尾となったのが1970年に製作されたゴードン・パークス監督作品「SHAFT(邦題・黒いジャガー)」である。
リチャード・ラウドトゥリー演じるNYハーレムの黒人探偵ジョン・シャフトを主人公としたこの作品は、激しい人種差別に苦しむ当時の被差別階級層(当時はアフリカ系アメリカ人がメイン)から圧倒的な支持を得た。
それに気を良くした(というか初めから狙っていた)配給元のMGMは即 ' SHAFT ' のシリーズ化を決断。最終的に3本が製作される事と相なった。
1973年に製作された"SHAFT IN AFRICA"はシリーズ3部作の最終作である。
第1作目がNYのハーレム地区、第2作目がNYのクイーンズ地区がそれぞれの舞台だったが、第3作はなんとアフリカ系アメリカ人のルーツとも言えるアフリカの大地がその舞台である。
SHAFTは単身アフリカに乗り込み、アフリカからヨーロッパへ向けて黒人奴隷密を売り捌く犯罪組織に潜入、幾多の危機と困難を乗り越えて敵の本拠地があるパリの屋敷に乗り込み、囚われていた黒人奴隷達を解放し組織のボスを完膚無きまでにぶちのめす!
まさに「シャフト故郷に帰る」、そして「ブラザーにフリーダムを!」である。
その痛快巨編のサントラ版からオープニングテーマ "You can't even walk in the park " 、そして4人組みのドゥーアップグループ 「FOUR TOPS」が歌う '"Are you man enough" 。
音楽全般はジョニー・ピートが手掛けており、サントラ盤にはソウルフルでファンキーなナンバーが目白押しだ。
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