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エッセー 「”男達の挽歌Ⅱ”に見る殴りこみの美学」

 「義」と「信念」を貫くため、そしてなによりも「けじめ」をつけるために男たちは再びその身を激闘の中へと投ずる。

 1986年、香港フィルムノワールの傑作としてハリウッドをも驚愕させた「男たちの挽歌」。その完結編として87年に製作されたのが「男達の挽歌Ⅱ」である。

 京劇出身の演技派ティ・ロン、熱血漢を演じさせたら右に出る者はいない亜細亜巨星チョウ・ユンファ、そして繊細なマスクの内面に鋼のような強さを秘めたレスリー・チャン。

 男達が熱い! 美しい! 神々しい!

 巨悪のアジトへたった3人で殴る込むクライミックスシーンはジョン・ウーの真骨頂。まさに殴りこみの美学。

 この映画こそ男のバイブルよ呼ぶべき作品である。



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