カーコラム「ジル・パニッツィに見る " 走りのセオリー "」
" 走る不動明王 " ことジル・パニッツィのドライビングテクニックはスポーツドライビングのお手本である。
パニッツィのキレた走りは最高にエキサイティングだが、オンボード映像を観るとすべての操作がスポーツドライビングのセオリーどおりで、それを慎重且つ的確に行っているのが見て取れる。
特にステアリングワークにはその傾向が顕著に表れている。ハイスピードにも関わらず、スムースで遅滞のない丁寧なステアリング操作を行っている。ステリングワークは大舵角の際にも持ち替えなしの「送りハンドル」、これもまたスポーツドライビング、特にラリー走行の基本中の基本とも言えるテクニックである。
熱い性格で有名なパニッツィだが、そのドライビングテクニックは極めてコンサバティブでオーソドックス、しかしそれを超高速のスピード領域で正確に行えることが一流の一流たる所以なのである。
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