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エッセー「いま、男は”大藪な奴"を目指す」
虚々実々、何が善で何が悪なのかもわからない混迷の時代。
ともすれば狡猾な為政者や権力者のプロパガンダに洗脳され、自らのアイデンティティすら失いかねない。そんな時代だからこそ重要なのがMeism(ミーイズム)である。
何があってブレない自分軸、自分こそが世界の中心、自分こそが神、本能と欲望の赴くまま自らの欲することをなす、それこそがMeismのドグマである。そしてMeismの権化とも言えるのが"蘇る金狼"の主人公 朝倉哲也なのである。
唇に微笑み心に拳銃。デモーニッシュな本性を自らの心のうちに秘め、表面上は飽くまでも優雅にジェントルに立ち振る舞う。それは他者を欺くためのマスク。本物は常にそれらしくないのが常。
人は力の裏付けがあって初めて他者に優しくできる。力無き正義は無力なり。強くなれ、強くならなければ人を殺してしまう、それが弱肉強食の資本主義である。
いま、男たちは"大藪な奴"を目指す。
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