止まない雨はない
今週のニュースはなんと言ってもWBCですよね!⚾︎
大リーグで活躍する大谷選手やダルビッシュ選手を筆頭に錚々たるメンバーでアメリカを破り、14年ぶりに見事優勝!
昨年のFIFAワールドカップサッカーに続き、感動を与えてくれました!
もちろん成績だけではなく、こんな場面も話題になりましたね。
今回のWBCでは数々の名言も生まれました。NBP史上の最年少の三冠王となった村上宗隆選手が今大会では不振に陥り打順を下げられましたが、準決勝では見事サヨナラヒットを打ち復活しました!
この村上選手の劇的なドラマの裏には、栗山監督からのこの一言があったからと言われています。
負けたら終わりというトーナメント方式で、不振に喘ぎ苦しむ選手のやる気を奮い立たせた監督の一言は、うまく選手のやる気スイッチを入れた言葉だと思います。
このnoteを書かせていただいている日は、つむぎやオープンマルシェの最終日ですが、あいにくの雨で出店を予定されていたお店が出店のキャンセルが相次ぎましたが、出店を決めていただいた方からのひと言が、運営者側である一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さの(=VRS)のやる気を奮い立たせてくれました。
今回のnoteは、この出店者の方からいただいた、ありがたいお言葉から最近失われつつあるコミュニティの大切さをテーマに書かせていただきます。
■雨が降り止まぬ日々
この週末(3月25日・26日)は、つむぎやオープンマルシェとウォールアートイベントの同時開催の日でしたが、天気予報を見ると2週間前までは晴れマークだったのに、1週間前には雨マークに変わっていて、次の日には雨マークが26日だけになったものの、21日の祝日には23日から27日まで雨マークに変わるなど、コロコロ天候が変わってしまっていたので、対応しようにも難しい状況でした。
結局のところ、23日の朝が雨になり、24日は小雨、初日となる25日は明け方まで大雨でしたが、朝には雨が上がり程よい気候になったものの、最終日となる26日は雨が降り止まぬ状況となりました。
26日に公共空地のオープンスペースで出店を予定されていた6店舗のうち、前日に3店舗が出店を取りやめるとの連絡が入り、つむぎやオープンマルシェを中止にするかどうかの検討を余儀なくされてしまいました。
当日の天候によるところもあり、荒天にならない限り開催の方向を打ち出し、雨模様ながらも開催することにしました。
それでもオープンスペースで出店する店舗から、「こんな雨でもするのかどうか迷っている」という言葉を投げかけられ、どうしようかと迷ってしまいました•••
■助けられたひと言
結局のところ、その出店者の場所を変更して出店していただくことにして、最初は2階のスペースで出店していただくことにしましたが、その出店者は路面で出店を希望されたこともあり、「SHARE BASE つむぎや」前で出店していただくことになりました。
この出店者からは、「来たからには(出店を)辞めるという選択するものどうなのかなと思い返し、WBCで不振に喘ぎ苦しんでいた村上選手が最後にはバットを振って見事サヨナラ打を決めたように、バットを振らなかったらヒットにはならない、だから自分たちも雨だから売れないという心配をするのではなく、せっかく来たのだから店を開けて、自分たちがヒットを打てるチャンスにかけよう」と仰ってくださいました。
結局のところ、この出店者の商品の一部完売するなど見事にヒットを打ちました!
VRS事務所前に場所を移されたカフェの方も完売まではいかないものの、それなりの売上にはつながっているみたいで、この出店者の方からも「場所を提供してくれるだけでも嬉しいんです」と仰ってくださいました。
運営者のやるやらないを決めきれないことが、出店者の方々に迷惑をかけてしまうことを思い知らされましたが、それより、雨の中でも出店を決めていただいた方々から逆に感謝され、「SHARE BASE つむぎや」のコンセプトの通り、「人とひと、思いと想いをつなぐ拠点」が見事に成し遂げた瞬間でもありました。
■まちづくりは人とのつながり
もう一つのイベント「ウォールアートイベント」ですが、こちらは雨でも参加したいという家族づれが朝から訪れ、2日間開催で約40組が参加してくださいました。
前日の25日は曇りだったので、雨も気にせず色塗りをしてくれましたが、26日は雨の中にもかかわらず、元気に色塗りしてくれてます。
リノベーションまちづくり第2章は26日のつむぎやオープンマルシェとウォールアートイベントで完結しますが、最後の最後で雨に降られたものの、最後の最後まで新たな人の流れを創りだし、それだけでなく人の心や想いも一つにつなげることができました。
あいにくの雨で集客数は過去6回の中で少ない人数となっていますが、いい人たちに巡り合えた貴重な1日でもあります。
ウォールアートイベントの指導をしていただいています加藤文子さんから、東京で知り合った人が加藤さんの参加型アートイベントを開催すると来てくれる人がいるそうで、その方も雨の中、ウォールアートイベントに来てくれたと教えていただき、こうした人のつながりこそ、まちづくりの根幹なんだと改めて気付かされました。
前日の3月25日には、埼玉県草加市から松村美乃里さんをお招きして、講演会をしていただきました。
その中でも「まちづくりの半分以上はめんどくさいこと」と仰ってましたが、まちづくりはめんどくさいことが多いです。
でも、そのめんどくさいことがなければ、人との信頼も築けないとも付け足されていましたが、人とのつながりこそ「まちづくり」なんだなと思いました。
3月最後の週末、苦い思いでもありましたが、貴重な経験もさせていただいた1日でもありました。止まない雨はない、まさしくその通りですね。