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チャレンジできる街

 また新型コロナ感染症が急増していますね。東京では新規感染者が3万人を超える日が何日も連続したり、全国でも1日の新規感染者が20万人を超えたり、今度の変異種というか亜種というのか、かなり感染力が強いみたいですね•••

 まぁ、あまり新型コロナ感染症の感染者がここまで多くなかった時期に、マスコミなどで収束したかのような報道とかが増え、それを真に受けた人が外で飲み歩き、コロナ前の街が賑わっていた頃以上に大声で騒いでいる様子が、街のあちらこちらで見受けられたので、こんなことしていたらまた感染者が増えるぞーって思っていたら案の定、こんな感じなので自業自得という気もしますけどね•••
 なぜ日本人は先のことを見て行動できないのか、本当に不思議な人種です💦
 (という私も日本人ですが笑)

 さて、先だっての金曜日ですが、関西ローカルの報道番組「かんさい情報ネットten .」という番組で放送していただきました。
 昨年も一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)の取組を紹介していただきましたが、この時のメインは大阪府泉佐野市に本社を置くLLCのPeach Aviation株式会社がメインでした。
 他局で昨年取り上げていただいた時は、打ち合わせから取材まで約1週間程度でしたが、今回は取材だけで1ヶ月という長丁場で、他局に比べると異例とも呼べるくらいの長さでしたので、しっかりと取材の対応をさせていただきました。
 その予告編が番組の公式Twitterでツイートされていましたので、紹介させていただきます。

 今回のテーマは、過去にもこのnoteに何度か書かせていただいたのですが、つむぎやのことを改めて書かせていただきます。

▼つむぎやのコンセプト

 つむぎやは、昨年オープンした「SHARE BASE つむぎや」と、今年2月にオープンした「つむぎやAmenity」と2店舗を、VRSがリノベーションして運営をさせていただいています。
 「つむぎや」の名の由来ですが、「つむぐ」という言葉から拝借したわけですが、この「紡ぐ」という言葉を入れようと考えたのは、1軒目となる「SHARE BASE つむぎや」で経験したことがきっかけとなっています。

 中心市街地の駅から徒歩1分圏内の好立地でありながら、20年以上使われていなかった空き店舗を借りてリノベーションをしましたが、泉佐野市からの支援を受けてリノベーション工事を始めたところ、工事着工の2年前にこの界隈を約60年ぶりとなる台風が直撃したことで瓦や屋根を吹き飛ばされ、それが原因となって雨漏りがひどかったことから、柱は朽ちて倒壊寸前までになっていました。このことから分かるように、かなりの工事費が必要であると感じていましたが、天井が落ちていた上に、店をしていた当時置いていたと思われる展示用の棚が天井を支えていたため、この棚を撤去しないとどの程度の工事が必要なのかすらわからない状況で、何社かに見積もりを依頼したのですが、みんな声をそろえて「きちんとした見積もりを出すのは無理。工事をしながらでないといくらいるか示せない。」と言われたため、最終は社長から「採算度外視でええからやってあげなさい」と言っていただいたアクティブマドリード社さんにお願いしました。

工事中の「SHARE BASE つむぎや」

 しかしながら、工事は難題だらけで、昔の建物には多い「束建」という工法で建てられており、これがまた問題の一つにもなっていました。

 今の建築基準では耐震補強するのが当たり前となっていますが、その耐震補強で必要な筋交すじかいもなかったことや、柱の荷重を抑えるため屋根瓦からスレート瓦にして軽量化したりなど、当初想定した金額より大幅に超えてしまいました。
 さすがにアクティブマドリード社さんも社長の一言があったとしても、赤字で工事をするわけにいかないため、事あるごとに「いつくらいに全額支払っていただけますか?」と言われ続けてしまいました💦
 2/3はなんとか工面できたのたですが、残りをどうしようかと考えていたところ、クラウドファンディングでなんとかならないかと思い、その当時、アドバイザーをしていただいていた嶋田洋平さん(株式会社らいおん建築事務所代表取締役・(現)VRS代表理事)のツテでREADY FORさんを紹介していただき、クラウドファンディングを実施することになりました。

クラウドファンディング開始直後

 年末年始も挟み47日間の長期プロジェクトで進めたのですが、当時のVRSメンバーの友人や知り合い、講演会の参加者たちに声をかけさせていただき、最終的に97名(代理支援含む)の方から約420万円もの支援をいただきました。

クラウドファンディング最終日の様子

 クラウドファンディングをしている最中は達成するかどうかも確約のない中、時には心が折れそうになった時に、いろいろな方からの応援コメントも頂戴し、それが励みになり、なんとか最後までやり遂げられました。
 この時に、ふとこう思いました。

「今回のプロジェクトは、VRSと応援してくれている人が気持ちをひとつにつながって取り組んでいる一大プロジェクトなんだなぁ」

 このことから、「紡ぐ」という言葉を入れるべきだと考えました。
 また、「紡ぐ」という言葉から連想して次のコンセプトが思い浮かびました。

「SHARE BASE つむぎや」のコンセプト

 このようなことから、「紡ぐ」「分かち合う」拠点として、「SHARE BASE つむぎや」と命名しました。

 「つむぎやAmenity」は、「SHARE BASE つむぎや」のコンセプトを引き継ぎつつ、女性たちが集い、いこえる場所として「快適に過ごす」という意味の「Amenity」を「つむぎや」の後ろにつけました。

▼チャレンジする人を応援する拠点「つむぎや」

 つむぎやは最初、チャレンジショップとして利用することは決まっていましたが、飲食をする予定がありませんでした。
 というのも、空き店舗になる前の業態が、カバン屋さんと電気屋さんでしたので、飲食用に整備されていなかったため、工事費が相当必要だと考えていたからでした。
 でも、リノベーション工事する直前に、VRSの石井が言った言葉が、「SHARE BASE つむぎや」に必要な機能をもたらせるきっかけとなりました。

「この辺、ランチするところないですよね…」

 この言葉を聞いた瞬間、以前に行政でチャレンジショップをしていた時に出店希望者から聞いた話を思い出しました。
 女性がチャレンジショップに出店しにくい理由として、「飲食店のチャレンジショップならやりたいのに」や「週に5日かつ8時間以上の条件で出店するのは難しい」ということでした。
 特にコロナ禍に入って間がない頃でもあり、街中、緊急事態宣言などの外出自粛要請が発出されていたこともあり、今まで夫の稼ぎが残業代込みで生活費が成り立っていたことがわかり、VRSで開催していた女性向けのワークショップに参加された女性たちから、自分たちも外に出て働かないという気持ちになったとも聞き、どこかチャレンジする場所があれば、ある程度のハードルを下げたことで出店につながるかもと思ったこともあり、つむぎや1号店は飲食もできるチャレンジショップとしてリノベーションすることになりました。

オープン前のつむぎやの模様

 コロナ禍でも何かしらのチャレンジをしたいとい気持ちを持った女性が特に多かったこともあり、またオープン間近に迎えていた「SHARE BASE つむぎや」の出店できる可能性もあることもあって、初めてVRSの自主企画運営で開催した「なりわいテーブル」の受講者が10名の応募枠に対して13名の方が応募してきたのでした。

1回目のなりわいテーブルの模様

 こうして昨年4月に「SHARE BASE つむぎや」は無事オープンし、出だしから2日だけ休館日となった以外は出店者が埋まるという好評ぶりになったのでした。

▼つむぎやはただ今進化中!

 ここからは過去のnoteで書かせていただいた内容と重複しますので、過去のnoteをご覧いただきたいのですが、オープン当初は慣れていないこともあり、出店者にもお客さんにも迷惑をかけていましたけど、色々な経験を積んで、システムを変えるところは変えていきつつ、かつ経費削減できるところは削減して運営をしています。
 ただ出店者側からすると、やってもらって当たり前と思っているところもあり、運営側からすると「自分の店を持つことを前提に出店している」という認識とのズレがあり、細かいところでお互いが納得し切れていない部分は残っています。
 チャレンジショップだから、安く出店できてフルサポートしてもらえると思い込んでしまうと人は甘えに走ってしまい、それ以上の成長を止めてしまいます。
 だからえて、つむぎやに出店していただく方にはフルサポートはせずに、その辺のことを説明した上で納得し、頑張ろうと思っていただく方に出店をしていただいています。
 冒頭で紹介しました「かんさい情報ネットten .」で取り上げていただいた、つむぎや卒業生の出店者さんも、つむぎやでの経験を活かしてつむぎや近くに店を構えていただいています。

つむぎやを卒業して自分の店を構えた「COCORON CAFE」さん

 このほか、ベーグルを販売していたお店も自宅の近くでお店を開かれいます。

つむぎやに出店して頃の「komugito Lab」さん(右)

 まちでチャレンジする機運を高めるため、チャレンジショップとしての「つむぎや」を2店舗整備させていただきました。少しでも初期投資のハードルを下げて、店舗経営や運営オペレーションを学んでいただくためです。
 これからも「つむぎや」を通じて、この2店舗に続く方を育てていきたいと考えていますので、何か店をしたいという方は気軽にご相談くださいね。

▼何かしたいのお手伝いするワークショップ

 自分で何かしたいと思っている人は結構いるのですが、「これ」と決まっていない方も少なからずいてます。
 この何かしたいを具体化するお手伝いをするワークショップが、先ほどご紹介しました「なりわいテーブル」です。
 自分のやりたいことを具体化するために、参加者同士のワークショップを通じて、自分の気持ちに訴求していき、それをビジネスにまで繋げていくカリキュラムとしています。
 今回は、過去2回を通じて課題だった「続ける」ことにフォーカスをして、一部カリキュラムを変更して実施します。
 残り少なくなってきていますので、ご興味があって参加したいなと思われている方、下記の画像をクリックしていただきますと申込サイトに移動しますので、お待ちしております。

画像をクリックしていただくと申込先に移動します

 自分の可能性を広げ、その可能性にチャレンジできる街って素晴らしいですよね。これからもVRSは、チャレンジできる街をめざして頑張っていきますので、応援よろしくお願いします<(_ _)>

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