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読書は、読むことは、そして乱読は、好奇心の扉を開いてくれる 【500字コラム】

今朝の朝日新聞から。
大好きな連載が今日から小池一子さん特集になりました。朝の楽しみが増えましたよ。


光野桃さんのエッセイを読み漁った時期がありました。二十代、私がファッションに一番アンテナを張っていた頃です。光野さんの著書で、身に付けるものに対する個性や品性の価値観を学び、庶民育ちであるが故、単なる「高価なもの」に過ぎなかったハイブランドに、デザイナーの生い立ちや思想が著しく投影されているのだと知りました。

新聞連載に取り上げられた小池一子さんは、私にファッションのなんたるかを教えてくれた光野桃さんの師匠。私は光野さんのエッセイの中に、時折出てくる厳しくやさしい師匠の名前に興味を持ち、小池一子さんに関する本も次々と読みました。

そうなると、今度は広告やファッション界の重鎮の名前・出来事が次々と。私は好奇心の赴くままに書籍を繋げていき、欲しいものを一つひとつ摘んでいく、読書の楽しみは単に「読む」だけではありませんね。欲しいものを数珠つなぎにして、世界を拡げる手助けをしてくれます。


私は岡山在住4年目。
先日、岡山県総社市の市長片岡 聡一さんのコラムに、故橋本龍太郎元首相のエピソードが。橋本氏の側近であった片岡氏だからこそ知る温かい話が、私の20年以上に渡る愛読書の中の一節に繋がったのです。これにより、片岡氏に勝手な親近感と興味を持つ結果に。

岡山県民にならなければ、片岡氏のコラムなんて読まなかった。そして佐川芳枝さんの本を読んでいなければ、片岡氏のコラムの内容にこんなにも引かれなかったはず。生活の半径3メートル以内に、楽しいことは転がっています。

これだから、乱読はやめられません。



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くにとみゆき(牡蠣ミユキ)
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