#20210920 『コスプレ型ビジネス』
おっす!
Webクリエイターのくにです!
番外編として「西野亮廣エンタメ研究所 過去記事投稿」をしています。
今回は、 「コスプレ型ビジネス」という記事です。
キンコン西野亮廣さんが運営するオンラインサロンの記事は、過去1年以前のものは基本シェアOKとなっています。
※記事の振り返りや、オンラインサロンではどんな記事が毎日投稿されているのか気になっている方に向けて配信しています。
【2020年9月20日投稿記事】 著者:西野亮廣
さて。
今日は、前々から「ここ、可能性あるなぁ~」と睨んでいる『コスプレ型ビジネス』について、お話ししたいと思います。
※『コスプレ型ビジネス』というのは今生まれた造語です。
━━━━━━━━━━━
▼ ラジオDJを買う人達
━━━━━━━━━━━
僕は仕事柄(サロンメンバーさんとの呑み会も含む)、ジャンル問わず、いろんな人とお話しさせていただいております。
先日、とっても面白い活動をされているサロンメンバーさん達とお話しさせていただく機会がありました。
彼女達は皆、主婦なのですが、主婦業の傍ら、地方のFMラジオで「ラジオDJ」をされているそうです。
「どうすれば、もっとたくさんの方に私達のラジオを聴いてもらえますかね?」という相談を受け、「…ていうか、その前に(あんまり聴いてもらっていないのに)よく、スポンサーがつきましたね」と質問したところ、「…いえ。西野さん、私達の番組にはスポンサーはついていないのです」と返ってきました。
聞けば、自分達で放送枠を買って、自分達で発信しているそうです。
たくさんの人に聴いてもらえる番組にならないとスポンサーが付かないので、自分達で自分達のスポンサーになっているのだと。
「これでは、お金が回らないので、なんとか聴いてくれる人を増やしたい」と…そういうわけです。
……でも、これ、不思議に思いません?
そんなに聴いてもらいたいのであれば、地方のFM局でやらなくても、YouTubeで発信したらいいじゃないですか?
今は、ラジオよりも、YouTubeの方が身近にありますし、YouTubeであれば「放送枠を買う」みたいなことをしなくて済みます。
それでも、ママさん達は言うんです。
「ラジオじゃなきゃダメなんです」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 「ラジオを求める人」のラジオの価値
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
前から、ラジオのレギュラーを欲しがるタレントさんに対して、「どうしてラジオを求めるの?」と、ずっと疑問に思っていました。
「テレビに出たい!」は理解できるんです。
ネットよりもずっとずっと多くの人に見られているので。
ただ、「ラジオに出たい!」がイマイチよく分からなくて、「テレビよりも自由に喋れるから」というのであれば、YouTubeだって同じだし、YouTubeの方が遥かに多くの方に聴かれるし、さらに過去の放送がアーカイブとして資産にもなる。
合理的に考えるとラジオに勝ち目はないハズなのですが、それでもラジオを選ぶ人がいます。
どうやらラジオは「役に立つ」ではなくて、「意味がある」の領域に突入していて、どうやら面白い。無視できません。
ラジオを選ぶ人達が「ラジオのどこを選んでいるのか?」が気になった西野は、ここぞとばかりにママさん達に質問攻め。
答えを探りにかかります。
すると、ママさん達がラジオの「どの部分」を買っているのかが見えてきました。
どうやら、「ラジオブースに入りたい」らしいのです。
有名人の密着ドキュメントとかでチラチラ映る「あのラジオブース」に入って、「あのヘッドフォン」をして、天井からブラ下がっている「あのイイ感じのマイク」に向かって喋りたいらしいのです。
「YouTubeには、それがないでしょ?」と。
なるほど。脳天を撃ち抜かれました。
彼女達の中では「合理的に発信したい 〈 ラジオブースに入りたい」という構図になっていて、要するに、『コスプレ』なんです。
「あの有名人がやっていたことを、私もやりたい」です。
もしかすると、『オールナイトニッポン』のレギュラーが決まってガッツポーズを決めるタレントさん達も、紐解くと、「歴代のスター達のコスプレができた喜び」が僅かにあるのかもしれません。
「あの人達が座っていた枠だ」という。
とりわけ面白いのが「YouTubeの方が聴かれるかもしれないけれど、ラジオ枠を買って、ラジオブースに入るママさん達」です。
それは部屋の中でコスプレをするような感じで、もはや見られる為にやっていなくて、雑に言っちゃうと「自己満足」。
矢印は自分に向いています。
ただ、「発信を手伝ってくれるプラットフォーム」ではなく、「自己を満たしてくれるプラットフォーム」に需要があることは事実です。
ふむふむ。こいつは面白いぞ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ さて、これを、どう転用するか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先日、ニシノコンサルで「書くことで食っていきたいのですが、そのマネタイズ方法が…」という相談を受けました。
サロンメンバーの「櫛野(くしの)さん」という方です。
情報がコモディティー化した今、他人が書いた記事にお金を払うのって、なかなかハードルが高いじゃないですか?
「毎日、数万人に読まれる」という状況に持っていけば、書くことで食っていけるのかもしれませんが、そんなのほぼ無理ですよね。
毎日、数万人に読まれるネタを提供しようと思ったら、とんでもない量のインプットを続けなきゃいけない。
「書くことで食っていく」ってメチャクチャ難しいんです。
櫛野さんから御相談を受けて、あれやこれやと思考を巡らせているうちに、さっきのラジオの話を思い出しました。
「合理的に発信したい 〈 ラジオブースに入りたい」という構図になっているママさん達の話です。
あの話を、執筆業に転用した時に、
・たくさんの人に読まれる=お金になる
・あんまり読まれない=お金にならない
というのは固定概念で、「あんまり読まれないけど、お金になる」というパターンもあるな、と。
そこで、「記事における【コスプレ】は何か?」と考えた時に、『インタビュー』があると思いました。
つまり、「お金を払ってでも、インタビューされる側(特集記事を組まれる側)にまわりたい」という需要があるのではないか?と。
てなわけで、
「『あなたをインタビューして、あなたの特集記事を書きます』というサービスをスタートしてみてください。これならば、たくさんの人に読まれなくても、マネタイズができると思います」
と櫛野さんに提案したところ、すぐに動いてくださり、櫛野さんが出された『あなたの人生を記事にします(5000円)』は秒速で全て完売しました。
#まじで一瞬で売れた
「たくさん売るぞー!」「バズらせるぞー!」というオラオラ資本主義が限界にきている今、「自分を掘り下げてくれるサービス(※上質な自己満足をさせてくれるくれるサービス)」は、たぶん可能性があって、これはいろんなシーンで転用できると思います。
僕は『えんとつ町のプペル美術館』の中に有料のラジオブースを作ろうと思いました。
一度、ご自身のサービス内で考えてみてください。
現場からは以上でーす。
今回も最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます。
こちらの記事がたくさんの人に届くように、シェアしていただけるとうれしいです。
スキやフォローをして頂けると、飛ぶように喜びます!
したっけねー!
■西野亮廣エンタメ研究所(オンラインサロン)
入会ページ
https://bit.ly/2SZMUYM
■西野亮廣さんのおすすめ著書
◎新作「みにくいマルコ〜えんとつ町に咲いた花〜」
発売中
https://amzn.to/38eqAiH
◎革命のファンファーレ
https://amzn.to/3nEFsvO
◎えんとつ町のプペル
https://amzn.to/3nMvAjH
■「人生これかラジオ」にて過去記事も放送中
◎人生これかラジオ「stand.fm」
作成者
「くに」
https://html.co.jp/kunikuni0843
#西野亮廣エンタメ研究所 #オンラインサロン #salon .jp/nishino
#キンコン西野 #過去記事朗読 #人生これかラジオ
#ビジネス #えんとつ町のプペル #アフターコロナ
サポートよろしくお願いします。サポート頂けたら、おしゃれなカフェでコーヒーを飲んでホッコリします!