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#20200808 『サービスと文化』
おっす!
Webクリエイターのくにです!
番外編として「西野亮廣エンタメ研究所 過去記事投稿」をしています。
今回は、 「サービスと文化」という記事です。
キンコン西野亮廣さんが運営するオンラインサロンの記事は、過去1年以前のものは基本シェアOKとなっています。
※記事の振り返りや、オンラインサロンではどんな記事が毎日投稿されているのか気になっている方に向けて配信しています。
※僕が配信している「人生これかラジオ」というラジオ番組でも朗読版として投稿したものを、こちらのnoteの最後に掲載してますので、読む時間がないという方は、ラジオも活用ください。
【2020年8月8日投稿記事】 著者:西野亮廣
さて。
日頃、サロンメンバーさんの会社・個人のコンサルをやらせてもらっているのですが、昨日、お話しさせていただいたサロンメンバーの内野さんが仕掛けられている新サービス『三方よしの屋根点検』の設計に関して、
サロンメンバー全員で共有しておいた方がいい内容だと思ったので、今日は『サービスと文化』というテーマで、お話をしたいと思います。
【三方よしの屋根点検】
https://yanetenken.base.shop/
『三方よしの屋根点検』のサービス内容は以下のとおり。
・ドローンで屋根の点検をする。
・料金は5000円(※通常、屋根点検は2~3万円)
・売り上げは全額被災地(日本赤十字社)に寄付。
・このサービスでのマネタイズは考えておらず、お客さんと繋がることが目的としている(※繋がれば屋根の修理の際に声がかかる)。
三方よしの「三方」とは…
【サービス提供者】→お客さんとの繋がりができる。
【お客さん】→通常より、かなり格安で屋根点検ができる。
【被災地】→屋根点検で生まれたお金が支援される。
ザッとこんな感じです。
皆に優しい素敵なサービスなのですが、集客に苦戦されているそうで、今回、コンサルさせていただくことにしました。
通常よりもずっとずっと安いし、しかもそのお金が被災地に寄付されるのにも関わらず利用者が現れない。。
ちなみに、皆さんは、どこに原因があると思います?
「『三方よし』という言葉が一般的ではない」
「販売サイトのUIが良くない(検索しにくい)」
「『屋根点検』と『被災地支援』がストーリーとして綺麗に繋がっていない」
などなど、細かい原因はいくつかありますが、たぶん、それはそれほど大きな問題ではないと思います。
一番大きな原因は、「サービスのコア(背骨)が『寄付』になっている」ということだと僕は思いました。
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▼ 寄付文化の浸透率を見誤っちゃダメ
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コロナがやってくる前、2~3ヶ月に一度ぐらいのペースでフィリピンのスラム街に通っていました。
https://youtu.be/CIK-HNyz-Zo
そこで絵本の寄付をさせてもらっていたのですが……ある時、お手伝いをしてくれる子供達にコッソリと「お小遣い」を渡したんです。
メチャクチャ喜んでくれて、彼らはそのお金を握ってすぐに売店に走り、チョコレートなどを買い漁ります。
「喜んでもらえて良かったな」と思っていたら、彼らが僕のところに戻ってきて、なんと、たった今買ったばかりのチョコレートを僕にプレゼントしてくれたんてす。
あそこには、日本でいうところの長屋文化(集落文化)が残っていて、彼らは「与えたモノは巡り巡って返ってくる」と信じているから、与えることに躊躇いがないんです。
これ、今の日本では考えられないですよね?
「お金」に困っていたら貯め込むのが日本だし、
「おやつ」に困っていたら一人占めするのが日本です。
与えたものが巡り巡って返ってくるなんて思っちゃいないし、「与えた」を「減った」と思ってしまう。
日本には「寄付文化」は根付いていないんです。
ただ、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の中には「寄付文化」があります。
その理由は二つ。
一つ目は、「顔と名前を晒した繋がりになっていて、AさんがBさんを助けたことが、当事者以外にも確認されており、『集落化』している」ということ。
だからAさんが困った時は、「皆でAさんを助けよう!」という運動が起きる。
(※与えたモノが巡り巡って返ってくることを信じやすい)
二つ目は、「教育した」ということ。
これが大きいです。
「教育」というと偉そうで本当に嫌なのですが(※ごめんなさい)……7~8年前、僕が初めてクラウドファンディングをした時、なかなか支援が集まらなかったんです。
「そもそも皆、クラウドファンディングのことを知らなかった」というのもあるのですが、それより何より『寄付』という文化が根付いていなかった。
そこから何度も何度もクラウドファンディングをして、そして僕自身が誰よりも寄付する姿を見せて、少しずつ少しずつ自分のまわりに『寄付』という文化を根付かせていき、今に至ります。
今、映画『えんとつ町のプペル』のチケットを子供達にプレゼントするクラウドファンディングをしていますが、あれ、他の映画関係者は真似できないんです。
自分達のことを応援してくれる人達(および見込み客)に寄付文化が根付いていないからです。
サロンメンバーさん同士で喋っていると麻痺してしまいますが、「与えた人が与えられる」ということが確認できている人は日本だと圧倒的に少数派で、そこをベースにビジネスを設計すると当然、苦戦が強いられます。
つまり、「屋根点検に払ったお金が被災地に支援される」はセールスポイントになっていない。むしろ、ちょっと怪しまれる(笑)
これが日本です。
ここを見誤ってはいけません。
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▼ じゃあ、『三方よしの屋根点検』はどう展開すればいいの?
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西野がやれば上手くいくと思います。
西野周辺のコミュニティーには寄付文化が根付いているので、「被災地支援がてら、屋根を点検する」という選択は有り得る。
ただ、寄付文化が根付いていないところに、寄付ベースのサービスを投げるのは、魚のいない池に釣糸を垂らしているようなもので、なかなか大変です。
じゃあ、『三方よしの屋根点検』はどうすればいいのでしょうか?
僕(キンコン西野じゃないとする)なら、被災地支援をカットして、『ドローンで格安屋根点検』にして、売り上げをキチンといただきます。
ただ、サービスというのは立ち上げるのは簡単なのですが、終わらせるのが大変です。
「自分が間違っていた」ということを認めなきゃいけないからです。
どうせ諦めるのならば、せめて、フルスイングしてから、納得した形で諦めたい。
その打ち手として考えられるのは、「クラウドファンディング上で『三方よしの屋根点検』を展開する(まずは認知を獲得する)」だと思います。
一番前に「被災地の人達を助けたい」を打ち出して、その支援集めとして、クラウドファンディングのリターンで「屋根点検(僕たちにできること)」を出す。
クラウドファンディングという村には、そもそも支援する人しか住んでいないので、そこにサービスを投げる。
『屋根点検をプレゼントする』という建て付けにして、両親が住んでいる家の屋根点検をしてくれるリターンが出れば、僕ならソッコーで買います。
(※自分の為にはあまり買おうとは思わないかな)
文化をゼロから構築するのは本当に大変です。
なので、まずは自分がサービスを提供する先の文化を調べ、キチンとサービス内容に合った文化圏を選ぶことが大事だと思います。
オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』が圧倒的少数派であることを把握しておくことも大切!
とはいえ、『三方よしの屋根点検』(https://yanetenken.base.shop/)が素敵なサービスであることは間違いありません。
上手くいくことを願っています😊
今日の記事を、挑戦しているサロンメンバーさんの応援に代えさせていただきます。
現場からは以上でーす。
寄付文化が根付いていない問題は、確かにまだまだ浸透していないですよね。
「与えた」=「減った」と考える人が大多数だと思いますし、お金を支払う、あげる、という表現からもイメージは減るだと思います。
与えたら、どうなるかの実体験がない人は、そうなってしまうのは当たり前ですし、会社からお給料をもらっている人が多いので、もらったお金を寄付する発想にはなりにくい部分もあるでしょう。
寄付=お金持ちがする
と、自分ごとになっていない人も多そうです。
お金の教育など、文化を広めるためには色々とハードルがありそうですが、
寄付文化があった方がみんながハッピーになれると思うので、自分の周りからコツコツ、広めていくことですね。
率先垂範!
今回も最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます。
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したっけねー!
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◎えんとつ町のプペル
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作成者
「くに」
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