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#20200421 「客足が遠退いた美容室で唯一売り上げが落ちなかったもの」

おっす!

くにです!

番外編として「西野亮廣エンタメ研究所 過去記事投稿」をしています。


今回は、
「客足が遠退いた美容室で唯一売り上げが落ちなかったもの」という記事を朗読します。


キンコン西野亮廣さんが運営するオンラインサロンの記事は、過去1年以前のものは基本シェアOKとなっています。

※記事の振り返りや、オンラインサロンではどんな記事が毎日投稿されているのか気になっている方に向けて配信しています。

※僕が配信している「人生これかラジオ」というラジオ番組でも朗読版として投稿したものを、こちらのnoteの最後に掲載してますので、読む時間がないという方は、ラジオも活用ください。


【2020年4月21日投稿記事】 著者:西野亮廣

まずは御報告から。

家から出られない吉本芸人の新しい収入源として『スナック吉本』と『純喫茶よしもと』を4日ほど前に企画して(※詳しくは2~3日前の記事を御覧ください)、秒速で社内調整を済ませ、今日の17時頃にメディアリリースを出します。


他に大きなニュースが入らなければ、明日の朝にはニュースとして出回る感じになっておりまして、出回った時にプロジェクトが立ち上がってないのは機会損失も甚だしいので、1日前倒しになりますが、今日の17時~20時の間にサイトが立ち上がりそうです。


吉本興業発のクラウドファンディング『SILKHAT』をチェックしていてください。


あとはアホのコメンテーターが「スナック西野の料金、ちょっと高いっすね」とコメントをして、芸人の首を締めないことを願うばかり。
#アホはコメントすな


というわけで、アジアで最も仕事が速い西野氏からのお知らせでした。


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▼ そんなこんなで本題です…
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今日は、起業家系の脳ミソを搭載している人にとっては面白い話かもしれません。


現在、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、いろんな会社が悲鳴を上げています。


特に厳しいのは、実店舗を構えて客商売をしている会社で、経営者の手腕が問われています。


僕も時間を見つけては、「僕がFR2(アパレルブランド)の代表だったら、どうするかなぁ?」とか「僕がOWNDAYS(メガネブランド)の代表だったら、どうするかなぁ?」と勝手に考えています。
 

好きなんです、こういうクイズが。


そんな中、美容室の『NORA』さんが、あの手この手で仕掛けられていて、超絶色っぽいです。

 
きっと、今回、あれこれ仕掛けたことによって見つかったことがあるハズだと思い、NORAの代表の広江さんにお話を伺ったところ……あったんです。

「なるほどー!」と叫んでしまうネタが。。


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▼ 客足が遠退いた美容室で唯一売り上げが落ちなかったもの
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現在、「外出自粛」が叫ばれていますし、そもそも人と会うことも減ったので、「自分の見た目」にコストをかけなくなっています。


パジャマでいる時間が増え、スッピンの時間が増え、寝癖の時間が増えています。

僕自身、ヘアワックスの蓋を、かれこれ2週間ほど開けていません。


当然、その波は、美容室に直撃していて、やはり、ヘアカットの売り上げも、パーマの売り上げも、カラーリングの売り上げも、トリートメントの売り上げも落ちているそうです。
(※そりゃそうなるよね…)


ただ、そんな中、唯一売り上げが落ちていないものがあるのだと。


答えは……『白髪染め』です。


白髪染めに来るお客さんはコロナ後も、それほど減っていないそうです。

『白髪染め』の需要が落ちない理由は以下の2つ。


①自分が白髪を染めていることを家族に隠している。
②老いた自分を見たくない。


そうなんです。

ヘアカットも、パーマも、カラーリングも、トリートメントも、「オシャレ」であって、「オフェンス」であって、矢印が「自分以外の人」に向いているのに対し、
『白髪染め』は、「オシャレ」ではあるけれども、「守備」で、矢印が「自分」に向いているんです。


自分を守る為に白髪を染めているんですね。


②の理由だと、「世界に自分一人でも白髪を染める人がいる」という話です。


考えてみればダイエットもそうですよね。

「モテたい」という理由で、自分以外の人に矢印を向けてダイエットする人もいれば、「誰とも会わなくても、たるんだ自分の腹が許せないから」ダイエットする人もいるわけで。。


ヘアカットやパーマやカラーリングやトリートメントと、『白髪染め』は、同じ美容ではあるのですが【意味】が若干ズレていて、ここに関しては、コロナの影響を受けていないんです。


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▼ このことを受けて、コロナ時代のサービスをどう設計するか? 
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たとえば、(これは現実的ではないですが)「こういう考え方があるよね」という話を…


自分が白髪を染めていることを家族に隠している人からすると、自宅で染めるわけにはいきません。


当然、外に出なくちゃ(お店に行かなくちゃ)いけないのですが、会社勤めをされている人を除くと、今、外に出る理由なんて「食材を買いに行く」ぐらいしかなくないですか?


ただ、「食材を買いに行った」にしては、『白髪染め』は時間がかかりすぎてしまいます。


この時、家族から「ずいぶん時間がかかったねぇ。どうしたの?」と訊かれてしまって、アワアワしちゃう。


僕が美容室のオーナーならば、事前に連絡(注文)を受けて、お客さんの代わりに買い物をして、お客さんが食材(や電球)を買う時間を減らし、家族から「遅かったねぇ」と問い詰められる危険性を下げます。


購入に時間がかかってしまうアイテムをレシート付きでプレゼントしてあげると、家族への『言い訳』になって、喜ばれるかもしれません。


これは、まぁ、極端な例ですが、『お客さんが今、本当に解決したい問題』を割り出し、その角度からサービスを設計します。


こういった『白髪染めの本当の意味を知れたこと』や『白髪染めに来るお客さんを増やす為にはどうするか?を考える行為』は、コロナがくれた贈り物で、思考実験の場所としては、この上ない環境です。


美容の意味(需要)が、『ヘアカットやパーマやカラーリングやトリートメント』と『白髪染め』で真っ二つに分かれたように、これまで当たり前のように1つのジャンルにまとめてしまっていたものを、もう一度、【意味】から洗い出すと、意外と宝が眠っているかもしれません。


最近は毎日発見の連続です。


きっと明日も見つかるので、また共有しますね。


現場からは以上でーす。

すごく興味深い視点ですよね。

たしかに、飲食店で考えても、「急いで食事をしたい人」「ゆっくり食事を楽しみたい人」「お客様をもてなしたい人」「従業員と話がしたい人」「日課になっている人」「テイクアウトがしたい人」「宅配を頼みたい人」などなど、来店する意味で分けると、その意味によってサービスや席、料理、雰囲気などを変える方が良さそうです(現実的に難しいこともありますが)。

そういう意味では、飲食店は業態自体を専門店化して、お客様のターゲットを分けていたりしますが、それにも限界があるので、お客様一人一人に寄り添えるサービスが最強ですね。そう簡単には行かないんですけど。

例えば、注文を聞くワンシーンで考えると、「急いで食事をしたい人」からすると一言で注文できる、もしくはタブレットでサクッと注文できる方が喜ばれるでしょうし、「従業員と話がしたい人」だとタブレットでは満足できない、もしくは来なくなる可能性もあります。

ただ、こういう視点で日々お客様を観察したり、いまだからこその視点で考えることで新しい発見があることは間違いありません。

コロナを

『お客さんが今、本当に解決したい問題』

と真剣に向き合う良い機会と捉えて行こうと思いました。


今回も最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます。

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したっけねー!

■西野亮廣エンタメ研究所過去記事
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■西野亮廣さんのおすすめ著書

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作成者
くに

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