#20201009 『応援されるチームになる為の必要経費』
おっす!
Webクリエイターのくにです!
番外編として「西野亮廣エンタメ研究所 過去記事投稿」をしています。
今回は、 「応援されるチームになる為の必要経費」という記事です。
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【2020年10月09日投稿記事】 著者:西野亮廣
さて。
今日は『応援されるチームになる為の必要経費』というテーマでお話ししたいと思います。
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▼ キャラクター経済
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毎回、念仏のように唱えておりますが(※はじめての方もいるのでゴメ~ンね)、インターネットによって、あらゆる情報や技術が共有され、競合他社もろとも全てのサービスの質が向上し、均一化された今、サービス(商品)の品質で差別化を図ることが極めて難しくなりました。
どのラーメン屋さんも大体美味しいし、どの電気やさんも大体同じ値段です。
こうなると、お客さんは「どれを買うか?」という機能検索ではなく、「誰から買うか?」という人検索に入るので、サービス提供者は『選ばれる人』にならなければなりません。
『応援されるキャラクター』にならないと、サービスが回らなくなるわけですね。
#GAFAとかを除く
消費者は、はたして買っているのか、それとも支援しているのか……その境界線は曖昧になり、経済活動そのものがクラウドファンディングのようになり、生き残る商品はファングッズとなる……そんなデタラメな時代が幕を開けています。
人、チーム、会社の「キャラクター」というものがハチャメチャに重要になり、リーダーは「どこに身を置いて、誰と絡んで、何を目指して、どういう物語を紡げば、応援されるキャラクターになるのか?」を問い続けなければなりません。
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▼ 天才万博の鉄の掟
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「個人」だと、応援されるように動ける人は結構いるんです。
フォロワー数やチャンネル登録者数やクラファンの支援者数に正直に反映されるので、「もっと、こうした方が応援されるのかな?」といった調子で、応援されるキャラクターになる為の改善を繰り返す。
ところがチームになると、なかなか難しい。
社長が「応援される会社にならなきゃダメだ」と思っていても、現場スタッフにはその想いが届かない。
しかし、現場スタッフが応援される人になっていない限り、その会社が応援されることはありません。
さて、どうしたもんか?
この問題をシステムで解決しているのが、僕らが年末5日間にわたって開催しているフェス(忘年会?)『天才万博』です。
#今年は全日程SOLDOUT
天才万博を立ち上げる時、次の二つのルールを設けました。
①集客をアーティストに頼らない
②自分達のグッズを売らない
その理由を順に説明します。
【①】
「アーティストのファンで客席が埋まるフェス」にしてしまうと、集客力があるアーティストさんがブッキングできなかった時に、フェスの動員が減ってしまいます。
くわえて、アーティストさんからすると、「自分のファンの時間とお金をフェス側(および他のアーティスト)に提供する」という構造になってしまうので、「それならワンマンライブをやるよ」というのが集客できるアーティストの本音です。
アーティストさんに負担をかけ続けるフェスが、アーティストさんから応援されるわけがないので、『天才万博』の集客は全て天才万博サイドでおこなう。
なもんで、『天才万博』は出演アーティストの発表をまともにやっておりません。
毎年、『天才万博』のお客さんは「誰が出るか分からないイベント」に参加されています。
#変態かよ
#いや
#この文化を作る為にいろいろやったのよ
【②】
天才万博では自分達のグッズは売りません。
それこそ、西野まわりの人達がたくさん集まっているので、西野の新しいグッズを売れば、それなりに売れることは分かっています。
ただ、お客さんが使えるお金には限度があります。
「西野のグッズ」に使われてしまうと、出演アーティストが買ってもらいたくてたまらないCDに使えるお金が残りません。
というわけで、『天才万博』の物販ブースでは、一番売れるであろう「西野のグッズ」は下げて、スタッフ一丸となり、出演アーティストさんのグッズ販売のお手伝いをします。
『天才万博』のスタッフは、「なぜ、アーティストに集客を頼らないか?」「なぜ、西野のグッズを売らないか?」を知った上で、働いてくれています。
軸足がそこにあるので、スタッフは全員「来てくれた人を絶対に勝たせる」というモードになり、その結果、応援されるスタッフとなり、応援されるフェスとなり、今日の(※出演者も発表していないのにチケットが全日完売する)『天才万博』があります。
現場スタッフ一人一人の意識が変わり、それによってスタッフ一人一人が「応援される人」になるのなら、グッズの売上を手放すぐらい屁でもありません。
そこは「応援されるチームになる為の必要経費」で、かけた方がいい(※この場合だと「稼がなくていい」)お金です。
キャラ経済時代のリーダーには、ここのハンドリングがおもくそ求められていて、「自分がお客さんの可処分所得を独り占めしてしまうことによって生まれるデメリット」まで見越さないといけません。
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▼ ちょっぴり実践編
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先日もお伝えしましたが、映画『えんとつ町のプペル』の公開に合わせて、映画のメインビジュアルをプリントした映画版の絵本『えんとつ町のプペル』が期間限定で販売されます。
僕らは自社で『キンコン西野のサイン本屋さん』というオンラインショップを持っていて、自分達のクラウドファンディングのリターンで絵本を販売することもあります。
【キンコン西野のサイン本屋さん】
https://nishino.thebase.in/
ただ、今回の「映画限定版のプペル」は、自分達のサイトでは一切販売しません。
自分達で売れば5000冊~1万冊が、すぐに売れることは分かっています。
ただ、そこで買えてしまうと、お客さんが本屋さんに足を運ぶ理由が減ってしまいます。
5000冊~1万冊の絵本の売上をとるか、それとも、本屋さんに応援してもらう作者になるか?
この二つを天秤にかけたら、どう考えたって後者を選ぶべきです。
なので、限定版のプペルはお近くの書店でお求めください(※予約すれば確実なのかな?)。
「稼げる時に稼ぎまっせ~」は応援率を下げてしまうことがあって(※「応援率」ってイイ言葉だな)、「作ってはいけない売り上げ」まで目を光らせておくことが大事だと思います。
キャラ経済に入り、サービスの在り方が根本から覆されています。
お互いに注意し合いながら、「そこは、突っ込まない方がいい(後々、得をする)と思うよ」と言い合える関係でありたいと思います。
引き続き、宜しくお願い致します。
西野亮廣(キングコング)
今回も最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます。
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■西野亮廣さんのおすすめ著書
◎新作「みにくいマルコ〜えんとつ町に咲いた花〜」
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◎革命のファンファーレ
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◎えんとつ町のプペル
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◎人生これかラジオ「stand.fm」
作成者
「くに」
https://html.co.jp/kunikuni0843
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