#20200612 『サロンメンバーと進める世界戦略』
おっす!
くにです!
番外編として「西野亮廣エンタメ研究所 過去記事投稿」をしています。
今回は、 「サロンメンバーと進める世界戦略」という記事です。
キンコン西野亮廣さんが運営するオンラインサロンの記事は、過去1年以前のものは基本シェアOKとなっています。
※記事の振り返りや、オンラインサロンではどんな記事が毎日投稿されているのか気になっている方に向けて配信しています。
※僕が配信している「人生これかラジオ」というラジオ番組でも朗読版として投稿したものを、こちらのnoteの最後に掲載してますので、読む時間がないという方は、ラジオも活用ください。
【2020年6月12日投稿記事】 著者:西野亮廣
さて。
今日は『サロンメンバーと進める世界戦略』というテーマでお話ししたいと思います。
才能ウンヌンカンヌンは一旦抜きにして、今現在、「エンターテイメントに触れている時間」は、日本では僕が一番長いと思います。
平均して1日20時間ほど、絵か、映像か、音楽か、文章に触れています。
僕の才能やセンスが全くなかったとしても、さすがにこれだけ触れていると、提出された仕事がダメダメだった場合…
①実力は無いけど、頑張った
②シンプルに実力が無い
③実力はあるけど、手を抜いた
の、いずれかであることは1秒で分かります。
僕の仕事には多くのスタッフさん(および御家族)の生活がかかっており、
多くのファンの方の想いが乗っているので、結果を出せないビジネスパートナーとは潔く“仕事の縁”を切るようにしています。
縁を切る順番は③→②→①で、とくに③は秒殺です。
端から見ていると「血も涙もない」と捉えられるかもしれませんが、そのプロジェクトに他のスタッフさんの生活がかかっている(=プロジェクトがコケると食えなくなる)以上、僕からすると「仕事で手を抜く」というのは暴力行為(殺人未遂)と同等で、スタッフさんの生活を預かる身としては看過できません。
一発退場です。
そもそも「手を抜く」は、「その仕事が楽しくなかった」ということでもあるので、お付き合いを続けるだけ、双方が不幸になります。
それでも、一昔前は③にも価値があったんです。
「とは言え、いい仕事をするしな」といった。
ただ、インターネットによって情報や技術が共有されるようになった現代は、プロとアマのクオリティーの差が無くなってきていて…それこそ米津玄師さんは元は「ニコニコ動画」の人で、当時から仕上がっていました。
「上手い」は「想い」さえあれば再現可能になってきたので、「上手い」の価値が無くなってきているので、縁を切る順番は③→②→①です。
昔、中国の小太りのオジサンが「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」とかナントカ言っていました。
ギュッと縮めると「努力する者は、楽しむものには勝てない」といったところでしょうか。
現代は、この言葉が更に加速してきているかんじがしていて、「実力は無いけど、頑張った」という人を僕は大切にします。
「その程度の努力は、こっちの世界では『努力』とは呼ばないよ」と言葉を付け加えますが(笑)
そんなこんなで、ここからが本題です。
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▼ セカンドクリエイターを味方にする
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すべての人が(SNSという)発信力を持った今、人間は…
・「オーディエンス」
・「クリエイター」
・「セカンドクリエイター」
…の3つのポジションに分類されます。
「セカンドクリエイター」というのは、収入の軸が別にあって、「楽しそうだな」と思った案件だけ、作り手側(発信者側)として参加する人達とのことです。
古くは、ラジオの『ハガキ職人』がそれにあたります。
(※ちなみに、秋元康さんは元・ハガキ職人です)
冒頭申し上げたとおり「上手い」は「想い」があれば再現可能になってきたので、今、「セカンドクリエイターの仕事のクオリティー」が完全に上がってきていて、残念ながら、多くのクリエイターは【クオリティー面】で、「セカンドクリエイター」に負けています。
…このままだと議論が空中戦になってしまうので、事実を話します。
4~5日前のサロンの投稿で、「海外で出版する絵本の印税はサロンメンバーさんと分配するので、もし興味があれば海外出版のエージェントになってください」と海外在住のサロンメンバーさんに仕事を投げさせていただいたのですが、その後、すぐに動いてくださり、昨日、ベトナムでの出版が決まりました。
ベトナムの最大手の出版社との話をまとめてくださったのはサロンメンバーさんで…ここで世間に問いたいのは一つ。
「このスピード感で結果が出せるプロはどこにいるの?」
とくにクリエイティブの世界は「セカンドクリエイターといかに共犯関係を作るか」という勝負になってきていて、「クリエイター」だけで固まっているチームが軒並み負けてしまいます。
この時、『権利』を誰が持っているか?が超絶大事で、数年前に吉本興業に話をして、僕の絵本から「©️YOSHIMOTO KOGYO」を外してもらいました。
まさか「西野が権利を独り占めしたい」という理由ではなく、吉本興業が権利を持っていると、対応が遅れてしまって、吉本興業の売り上げが落ちるからです。
ここは事務所との信頼関係で、芸能事務所に所属していながら、セカンドクリエイターとの共犯関係を築くには、まずはココを押さえておかねばなりません。「会社員」も同じく。
んでもって、これは「逆もあるなぁ」と思っています。
…つまり、僕(キングコング西野)がサロンメンバーさんの活動のセカンドクリエイターになるパターンです。
結構、優秀なセカンドクリエイターになれる自信はあって、それに関しては考えていることがあるので、また今度お話しさせていただきますね(^-^)v
とりあえず今日は「多くの人はまだまだ安く見積もっているけど、セカンドクリエイターを巻き込まないといけない時代が始まってるよ」ということと、「海外出版の結果が早速出たよ」についてお話しさせていただきました。
現場からは以上でーす。
もう一度おさらいをしますと、
①実力は無いけど、頑張った
②シンプルに実力が無い
③実力はあるけど、手を抜いた
縁を切る順番は③→②→①で、とくに③は秒殺で、
人間は、
・「オーディエンス」
・「クリエイター」
・「セカンドクリエイター」
…の3つのポジションに分類される。
①の実力がないけど、想いがあって頑張る人は、セカンドクリエイターとして上手くなり、クリエイターより良い仕事をできるようになった。
という感じでしょうか。
これは、クリエイターからすると、とても危機感を感じることだとおもいますし、自分の収入源をどこにするかは大事なテーマになっています。
サラリーマンの人も、セカンドクリエイターとして副業をしつつ活躍をする人も多くなっていくでしょうし、そこを目指すべきだなと今回の話を読んで感じました。
今回も最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます。
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作成者
「くに」
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