見出し画像

【妄想考察】女探偵はライダー・ガール!? 「ザ・スーパーガール」藤村マリの謎④

前項でお伝えした通り、第13話終了後、仮面ライダー1号・本郷猛は緑川ルリ子と共にショッカーの別計画を追って海外へ旅立ちました。
続いて現れた仮面ライダー2号・一文字隼人は合流した立花藤兵衛や滝和也、そしてひろみ・マリ・ユリ・ミッチの初代ライダー・ガールズや石倉五郎少年と共にショッカーに立ち向かい、そして第38話でマリが戦列を離れ、第52話で一文字は前話で日本に帰還した本郷へ故国の防衛を託し、南米へと旅立っていきました…。

以下完全妄想です↓
第38話で戦列を離れた後も、マリがどこかで一文字たちの闘いを見守っていたことは容易に推察できます。その間いつか戦列に復帰できるよう彼女なりの準備は続けていたことでしょう。そして、第52話で一文字が南米へ旅立った時、マリもまた行動を起こしたに違いない。そう感じます。
一文字とマリがどこで邂逅し合流したか、それはわかりません。当時の羽田空港でマリが待ち伏せていたのか、一文字が乗る便を調べて機内で待ち構えていたのか、先乗りで南米現地で彼を迎えたのか、それもわかりません。でもマリは一文字を追って海外へ飛んだのです。本郷猛を追った緑川ルリ子のように。
当然一文字は、マリを拒絶したことでしょう。表面的には女嫌いを装っていても、自らの過酷な道行きに彼女を巻き込まぬため、「足手まといになる」と何度も日本へ戻るよう説得したはずです。でも、マリは頑として一文字の後を離れませんでした。マリの一途な想いと精神力を知った一文字は、自分が習い覚えた武道を彼女に伝授するのです。何せ一文字は柔道6段、空手5段を修めた超一流の武道家です。その彼が直々に指導する訳で、元々ダンスやフェンシングに秀でていたマリが、みるみるうちに体得していったのは納得できるところです。改造人間・一文字隼人直伝の武道が、後に「ザ・スーパーガール」で活躍する藤村マリが駆使する体技のベースになっていったと、自分は見立てます。
そして一文字がマリに伝授したもうひとつの”技術”、それはカメラでしょう。スーパーガールセブンの女探偵藤村マリの元々の職業はプロカメラマンです。ではその技術は誰から教わったのか? それもまた、フリーカメラマンを生業とする一文字から、としか言いようがありません。勿論最初はアシスタントからでしょうけど、それもマリを”足手まとい”から脱却させるための一文字の温情、優しさだったのかもしれません。
そしてマリは、少しでも一文字と一緒にいたいという想いから、武道と同様必死に写真撮影の技術を覚えていったのでしょう。しかし皮肉なことに一文字への想いから始めた武道とカメラの技術でマリが一本立ちできるようになった時、一文字との別離が訪れたのでは…と自分は見立てます。
一文字は第72・73話のいわゆる南紀編で帰国し本郷猛と組んでの「ダブルライダー」誕生へ至りますが、そうして一文字が日本と海外を行き来するようになったあたりで、マリもまたあえて日本へは戻らず独立独歩の道を歩み始めたのでしょう。
こうしてマリは単身、世界を舞台に女流プロカメラマンへの道を進んでいったと思われますが、その過程は苛酷の一言に尽きたと感じます。華やかでファッショナブルな方向へ進む道もあったでしょうし、実際そういう仕事もこなしたのでしょうが、彼女が選んだのは事件・事故専門の報道カメラマンだったのです。時には紛争地域へも潜入し、戦場カメラマンのような経験も積んだでしょう。おそらくそこで彼女は銃火器の扱いも学んだと思われます。
そして…苛烈極まりない取材現場にて、マリは時として自らの”女”を武器として使わざるを得ない場面に何度も遭遇したはずです。そのなかで得意としていたダンス、そして歌に磨きをかけ、更に彼女自身が取材活動のなかで必要に駆られ変装・潜入・尾行といった”探偵術”を体得していったのではないでしょうか。加えて歌とダンスの才能は、探偵業を終えた彼女に、思わぬ新たな人生の道を拓かせることになっていきます。
こうして、世界各地で数々のスクープをモノにし、荒稼ぎをする東洋人女性カメラマン”マリ”の噂は当時パリのICPOに勤務していた広瀬悠子の耳にも届いていたのです…。
当のマリは、一文字を含む栄光の7人ライダーが世界各地へと散ってから数年後に、たったひとりで日本へ戻って来たのだと思われます。とはいえ、一文字から伝授され自ら単身世界各地を駆けめぐって磨き上げたカメラの腕とジャーナリスト魂は衰えることなく、国内でも事件や事件現場へ果敢に乗込み、過激なスクープを連発する姿勢は変わらず、その美貌と存在感はあっという間に国内のマスコミを席巻したことでしょう。丁度パリのICPOから帰国し敏腕婦人警官として活躍していた広瀬悠子も彼女の噂を聞き付け、事件現場でシャッターを切りまくるマリの姿を見て、探偵社「スーパーガール・セブン」にスカウトしようと決めたのではないでしょうか。

探偵社「スーパーガール・セブン」の面々。山本リンダさん扮するマリはカメラを携えています

そして悠子がマリを始め5人の元婦警とともに探偵社「スーパーガール・セブン」を開いてから半年後、日本にはかつてマリがライダー・ガールとして闘ったショッカーの流れを汲む秘密結社ネオショッカーが出現。城北大学3年生でハンググライダー部員・筑波洋が改造手術を受け新たな仮面ライダー=スカイライダーとして登場してくるのです…。(つづく)


いいなと思ったら応援しよう!