「音読」のススメ
はじめまして、くねくね道です!立ち寄ってくれて有難うございます。
皆さん、コロナ禍の中、如何されていますか。シンガポールではコロナの封じ込めに成功しており、毎日の新規感染者の数は一桁台で収まっていますが、ワークフロムホームがデフォルトの状態は未だ続いています。慎重だからこそ、これだけの成果が出ているのでしょうね。
そんな中私は毎朝、ジョギング、瞑想、英語の音読を一日をスタートする前の日課として続けています。その中の「英語の音読」について書いてみようと思います。
海外生活も随分長くなりましたが、我が家では家族間の会話は日本語ルールを徹底しています。子供達は、シンガポールに移住する前のオーストラリアでは公立学校に行き、シンガポールでは2年間程日本人学校に通った後、今はインター校に通っています。「家は日本」ルールに皆慣れてしまっているので、子供達の間の会話も基本的に日本語。私も仕事が終わった後は、頭が日本語モードに戻ります。それで朝、仕事を始める前には頭の中を英語軸に戻さないといけないので勤務時間前の20分を音読にあてて、頭のスイッチを入れ替えるようにしています。運動で言うところのウォーミングアップのようなもので、これをするかしないかで、パフォーマンスが随分変わってくるんです。もし英語を使って仕事をされているのなら是非お勧めします。
私の場合、音読については多読をせず、良書だなと思える本を何回も読みこむようにします。仕事関連の本を読むともっと効率的かもしれませんが、毎日続けることなので、何回読んでも飽きない本を選ぶこと、そして俗語や独特な表現が多く使われる類の本は選ばずに、論旨をサクッと書いている本を選ぶように心がけています。
我々日本人にとって、英語は難しいと考えてしまう人もいるかもしれません。実際、苦労されている日本人駐在員の方を多く見かけます。ですが、諸々の問題は、「音読」の習慣化によって解決できるのではと思うのです。私は海外育ちではないので、英語の習得にはかなり時間を使いました。シンガポールに移住してくる以前、オセアニア諸国でも現地の社員として働いていましたが、もちろん、「語学」の面で悔しい思いをしたことは沢山あります。ですが、今は自分の言葉として染みこんだなぁと感じています。その過程で一番効果があると思えた習得方法が「音読」です。妻にも、娘にも、息子にも、口を酸っぱくして、毎日音読するように勧めています(苦笑)。
日本人が一番苦手なのは会話です。これはただ単に練習する機会が少ないからということに過ぎません。英会話学校に行っても、自分が実際に話をしている時間を計ると、それ程時間を使っていないのではないでしょうか。
英会話の上達には、まず頭の中に幾つもの「センテンスストック」を作ることが必須です。多ければ多いほど良いのです。それがあると、意思表示の時には、そのストックを引っ張り出してきて使う、また他のセンテンスと繋ぎ合わせるといった作業をすることで、自己表現できます。慣れてくると、これを無意識で行えるようになり、そしてセンテンスストックを増やしていくことで表現できる幅も広がる。母語を子供が習得する過程も同じだと思います。会話という面で、語学の習得は結局これだけなのです。
必要なのは継続です。1年でペラペラと話せるようにはなるのは難しいとは思いますが、音読を毎日の生活に取り入れることで、音読を繰り返したセンテンスは頭の中にストックされ、会話力は確実に上達します。面白いことに、これに伴いリスニングも上達していきます。
この毎日の少しの努力をいかに容易にしていくか、というのがミソになるのですが、この習慣化について次に書いてみようと思います。
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