大喜利について考える 3.大喜利はどこで出来るの?
さて、実際の大喜利をやってみたいとあなたが思った時に、
大喜利をやる場所はどこに存在するのか?
脱出ゲームの場合、株式会社SCRAPが行う公演が
全国に存在し、各主要都市ではSCRAPが運営する会場で
ほぼ毎日のように脱出ゲームが行われている。
また、東京には『なぞともカフェ』という常設のスペースもあり、
週末にはSCRAP以外の団体が行う公演もどこかしらで開催されている。
ボードゲームの場合、渋谷に『ボードゲームカフェ』がある他、
関東では『R&Rステーション』関西では『キウイゲームズ』
『DDT』『トリックプレイ』など、ゲームの販売と併設する形で
プレイルームを設置している店舗が多数存在する。
人狼の場合、『人狼HOUSE』という常設の施設が存在する他にも
『人狼イベントカレンダー』というサイトを確認すればこちらも
ほぼ毎日のようにどこかで人狼会と呼ばれるオフ会が行われている。
また、『人狼BBS』や専用アプリなどを通じて、Web上での
人狼は日夜開かれている。
クイズに関しては意外な事にそういった常設のプレイルームは
存在していない(「ありますよ」という方は情報をお送り下さい)
しかし、各大学や社会人が主催するクイズ研究会ではオープンの
例会及び大会があり、そこに参加する事は可能である。
そして、ゲームセンターには現在も『クイズマジックアカデミー』
が稼働しており、全国でクイズに参加する事は可能である
(『ANSWER×ANSWER』の稼働停止が残念でならない)
では、大喜利はどうか?
大喜利は池袋に『喜利の箱』という常設スペースがあり、
こちらで大喜利を行う事が出来る。また、有志が開く大喜利会
というのも存在している。
(関西では『関西大喜利暦』というサイトをチェックすると、
そちらに予定が列記されている)
そして、『ボケて』『アメーバ大喜利』『大喜利PHP』など
Web上での大喜利も盛んである。
以上のようなブレインスポーツに必要な物とは何か?
・プレイするための準備(資金)
・人が集まるための場所
・プレイするための時間
基本的にはこの3つが欠かせないであろう。
脱出ゲームの場合、既にビジネスモデルとして成長したジャンルで
あるため、プレイするためのお膳立てが全国に整っており、
時間もほぼ毎日行われているので、参加したいと思った
新規参入者も入りやすい。
ボードゲームの場合、プレイするにはゲームを購入するための資金、
複数人が集まるための場所、そして集合しプレイするための時間という
手間は相当にかかる。しかし、ショップにある試遊スペースという形で
場所が存在する事で、これらの手間は大いに軽減できる。
人狼の場合、プレイ人数は10人以上を要するため、主に場所と
時間を必要とするが、これもプレイルームの多さや、Web人狼
という形でクリアが可能である。
クイズの場合、まず早押し機を用意しなければならないという
課題があり、次に問題を用意しなければならないという課題がある。
早押し機は個人サイトに発注する事も出来るが、やはり個人で
所有するには分不相応な値段である。
そして、問題は市販されるクイズの問題集だけでは足りなくなり、
相当数を自作するという事になる。これにも手間を要するため、
やはり常設でのプレイ施設というものは設立しにくい。
しかし、『QMA』がその役割を担っているとも言える。
では、大喜利において上記の要件はどう当てはまるのか。
まず、お題やペン、ボード類の準備があるが、資金としては
さほどかからないと言って良いだろう。
では、場所と時間はどうか。
Web上での大喜利に参加する事は場所と時間を問わず行えるので
問題はないが、対面形式での大喜利は『喜利の箱』を除くと
例会や大会というものになるが、多くの会は大会形式であり、
対面での練習を行える例会的なものは少ない。
私見だが、大喜利の現状は人狼の様なWeb上での活動と
クイズの様なオープンの例会及び大会を通じて参加する形が
混ざっているイメージである。
ただ、例会や大会という形はやはり初心者がいきなり大規模な
大会に飛び込んで参加するにはハードルが高いのも事実である。
そうした初心者を請け負う例会も、その規模はまだ全国的とは言い難い。
今後、規模が拡大するにはどうすればいいのか、については別項に回すが
結論としては全国どこでも参加出来るWeb大喜利などから大喜利に接し、
何かの機会で大喜利の例会や大会に思い切って飛び込んでもらう事が
現状大喜利に触れてもらうための最適な手段である。
勿論、『喜利の箱』を訪れるというのも良いだろう。
(大会に参加する際には規模やルールなどに留意していただきたい)
願わくば、全国各地の会議室やカラオケボックスなどで例会が開かれ、
初心者が飛び込みやすい環境が広がる事で大喜利人口が拡大する事を
私は切に望んでいる。
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