讃岐邦好

演芸作家。NHK「上方演芸会」など漫才・落語台本、お笑いライブ制作、YouTubeやポッドキャストの編集など。お仕事の依頼はinfo.sanukiアットgmailドットコムへ。

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マガジン

  • ご当地落語 芦ノ牧温泉滞在記

    2021年12月10~14日にかけて参加した「ご当地落語」の滞在記をまとめております。

  • 関西演芸流通センター

  • 地獄の遺伝子 漫才台本集

    道頓堀ZAZApocket'sで2020年3月まで開催されていた 『新ネタお笑いライブ』で漫才師・地獄の遺伝子(DNA池上・ヘル東内)のお二人に書き下ろした台本をまとめております。

  • 大喜利について考える

最近の記事

『アイ・アム・ア・コメディアン』とちょっとした思い出

閉館が決まったシネマート心斎橋で『アイ・アム・ア・コメディアン』を鑑賞。 ウーマンラッシュアワーとして売れ、現在はアメリカでコメディーに挑む村本大輔さんの、2019年からの3年間に起こった事と、村本さんのむき出しな心の動きが詰まっている強烈なドキュメンタリー。 ネタを作り続けメモを片手に自主練をする真摯な面、各地でティーチインをしたり現地で目にしたものをネタに取り込む精力的な面、そして繊細な面が目まぐるしく入れ替わる村本さんの有りのままの心模様。未来への展望と不安に苛まれる感

    • 千日前 味園クロニクルvol.1

      私が企画・司会を行うトークイベントの第1回が終わりました。 「味園ビル2階のスナック・バーフロアが2024年いっぱいをもって営業終了」というニュースが発表された直後に開催を決めたこのイベント。 現在のような賑わいを見せる味園ビルの遥か以前を知る方として、ぶっちょカシワギさんのお話は聞かねばなるまいという事でお呼びしましたが、味園ビルの現状から20年に渡る大阪サブカル史、そしてパンスト男祭りまで、とにかく濃い情報のオンパレード。 終わってからも軽い二日酔いぐらい脳が揺れています

      • 小説「記憶還り」

        つまり、あなたは人生に疲れてしまい、何を見ても楽しいとは思えない。未来に希望が持てない、と。こう仰りたいわけですか。 そうなんです。そりゃ、昔は希望もあったし、人並みに楽しいと思える事もありました。 中学、高校は部活に励みながら部のマネージャーとも付き合ったし、大学に入ってからはテニスサークルと称して4年間遊び呆け、就職活動もコネを駆使してすぐに内定を取り付けました。 社内恋愛で妻と結婚し、今は妻と子ども2人を養えるようにはなった。けど、ふと周りを見渡した時に、自分が楽しい

        • 【ネタバレなし】ブンブンチャンプ2023総評

          どうも、ブンブンチャンプ2023審査員の讃岐邦好です。 毎年ブンブンチャンプの審査員をさせて頂いた後はツイキャスで感想を喋ったりしていたのですが、今回はnoteで感想をまとめてみます。 例年だと予選から拝見する事もありましたが、今年は都合により決勝から参加する事になり、会場で決勝進出者と出番順を確認して審査に臨む事になりました。 ここからは決勝の出番順に寸評をまとめていきます。 なお、後日配信が予定されているため、ネタの内容や固有名詞にはほぼ触れていません。 そのため、見て

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        • ご当地落語 芦ノ牧温泉滞在記
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        記事

          オールナイトニッポン検定

          先日、オールナイトニッポン55周年を記念して開催された『オールナイトニッポン検定』を受験して、55点満点中54点を獲得しました。 1.オールナイトニッポン検定とは? この検定はQuizKnock監修のもと、番組創世記から現在のラインナップまで55年の歴史にまつわる問題に加え、スポンサーであるGalaxyに関する問題も加えられたボリューミーな内容でした。 特徴的なのは、期日までに回答をフォームへ送る形式のためネット検索がOKという事。 そこで、構成作家でありオールナイトニッ

          オールナイトニッポン検定

          ご当地落語 芦ノ牧温泉滞在記 おまけ

          ここからは本番を終えてからの模様を写真で振り返ります。 絶景での写真撮影、ドローン撮影を終えて、夕食まで一旦解散。 僕は近くにある鶴ヶ城へ。 ここはTVゲーム『SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE』の舞台である葦名城の モデルになったと言われています。 雪の中を登城したあとは、知り合いに勧められた居酒屋「籠太」へ。 大将に「熱燗でおすすめありますか?」と聞いて、出されたのがこちらの 会津娘の熱燗。偶然にも「どぶろく改め」で酒屋の大将がすすめたお酒を 実際にす

          ご当地落語 芦ノ牧温泉滞在記 おまけ

          ご当地落語 芦ノ牧温泉滞在記 4日目

          (前回までのあらすじ) 温泉地の魅力を引き出す新作落語を作る「ご当地落語プロジェクト」。 いよいよ今回は公演日!その結果は如何に!? 12月13日、7時ごろ起床。 目が覚めるとそこは……。 昨日までと様子が一変した風景を眺めつつ、気合を高めます。 まあ、僕の仕事は「ビデオカメラの録画ボタンを押す」だけでしたが。 朝食後、演者は会場の各所で思い思いに集中力を高めつつ、スタッフは 物販の準備を進めていきます。そして、開場のお時間。 録画ボタンも押して、あとは開演を待つばか

          ご当地落語 芦ノ牧温泉滞在記 4日目

          ご当地落語 芦ノ牧温泉滞在記 2日目&3日目

          (前回までのあらすじ) 前代未聞の落語プロジェクトに参加した私は、最高の宿とご飯を堪能しつつ プレッシャーと戦っているのであった…。 12月11日(土)7時ごろ起床。 朝食バイキングで腹ごなしをして、10時からインタビュータイムへ。 インタビュータイムとは、ご当地にゆかりのある方をお呼びして取材を行う いわばネタ作りのコアとなる時間。 ここでいかにご当地の話題を引き出せるかが、今後のネタ作りを左右すると 言っても過言ではありません(と、聞かされました) 【インタビュー1

          ご当地落語 芦ノ牧温泉滞在記 2日目&3日目

          ご当地落語 芦ノ牧温泉滞在記 1日目

          (前回からの続き) ひょんな事から引き受けたお仕事は前代未聞の落語プロジェクトだった!? はたしてこの先どうなる? 12月10日、東京駅前のホテルから東京駅へ。 山形新幹線に乗り、一路郡山を目指します。 郡山駅からはJR磐越西線に乗って、磐梯山と猪苗代湖の間を抜け、 JR会津若松駅へ。 そして、会津鉄道に乗り換え芦ノ牧温泉駅まで移動。 約4時間かけて芦ノ牧温泉駅に到着! ちなみに、同じくこの日から合流する鈴々舎馬るこ師匠とは全く同じ電車を 乗り継いでやってきました。

          ご当地落語 芦ノ牧温泉滞在記 1日目

          ご当地落語 芦ノ牧温泉滞在記~序~

          2021年の初秋に突然TwitterのDMが届いたのが全ての始まり。 DMの相手・立川こしら師匠とは数年前に『味園落語研究会』という 落語ポッドキャストのお仕事でご一緒したものの、それからは 大阪の独演会に時々足を運ぶ程度の一方的なファン状態。 そんな僕に来たのが「福島の温泉地に行って落語台本を書く」という 正体不明の仕事。しかし、正体不明な仕事なら一旦引き受けるべき! というわけで、ここから芦ノ牧温泉への長い道のりが始まります。 着々と進むご当地落語プロジェクトの準備。そ

          ご当地落語 芦ノ牧温泉滞在記~序~

          あの配信ライブを振り返る~マンゲキクイズバトル~

          2021年5月22日(土)20:30、よしもと漫才劇場から全国に向けて、とある配信ライブが開催されました。 『マンゲキクイズバトル~未来のクイズ王は誰だ~』 私にとって、このライブには並々ならぬ思いがあるため、今日はここで 簡単にクイズへの思いをまとめたいと思います。 ポストよしもと時代 このライブには前身となるものが存在します。 かつて大阪の西梅田に【ポストよしもと】という劇場がありました。 ポストよしもとは他の劇場と異なり”トークイベント主体”というコンセプトを打ち

          あの配信ライブを振り返る~マンゲキクイズバトル~

          令和で一番面白いライブ

          昨日(2021年3月28日)、村橋ステム15周年ライブが無事盛会のうちに終演を迎える事が出来ました。 今回は3つの公演をぶっ通しで行うという試みでしたが、どの公演もカロリーの高い内容だったため、とにかく準備だけは入念に行い、あとは粛々と走り切るのみという明鏡止水の精神で乗り切るという面持ちで当日を迎えました。 (前夜にオールスター後夜祭は見ましたが) 会場入りをして、村橋君と「始まったらあっちゅう間だから」みたいな話をしましたが、終わってみれば本当にあっという間に全てが終わ

          令和で一番面白いライブ

          なぜお笑い批評が当事者に拒否されるのか?

          今朝こんなツイートを発見しました。 お笑い評論に関しては色々と考えるところがあるので、 「なぜお笑い批評が当事者に拒否されるのか?」というテーマで その理由を考えてみたいと思います。 まずひとつは「お笑い芸人は常に世間から批評の目にさらされている」 という理由が思い浮かびます。 お笑い芸人という職業は映画監督や作家と比べても世間に顔が知られており、マスコミのみならず街の人々からも「昨日の番組、面白かったです」 という声を掛けられやすい。それはポジティブなものだったら励みに

          なぜお笑い批評が当事者に拒否されるのか?

          「村橋ステム第10回単独公演 おろろろかVS手島愚」を終えて

          「村橋ステム第10回単独公演 おろろろかVS手島愚」が無事終演しました。 2020年12月現在、大阪市では飲食店における夜間の営業自粛を求められています。毎年会場として使用しているなんば紅鶴(現在はモノガタリ紅鶴)も例外ではなく、ともすれば開催も危ぶまれる状況でした。 しかし、例年通り開催できることを信じつつ、今年も映像やグッズの作成を粛々と行い、本日の開催まで何とか漕ぎつける事となりました。 村橋ステム単独公演では毎年全てのVTRを作り、グッズの手配、当日の音響・照明・V

          「村橋ステム第10回単独公演 おろろろかVS手島愚」を終えて

          初胃カメラ

          2020年12月17日、この日初めて胃カメラを受ける事になった。 正直、自分が胃カメラを体験するという事にあたり、 自分がどうなるか、何の想像も出来なかったのは確かである。 問診表を見ても、「口から入れる」「鼻から入れる」「鎮静剤の有無」 という、後から見れば重要すぎる選択肢を 「まあ、鼻から突っ込むの痛そうだし口からでいいや」 ぐらいの感覚で「口から」にチェックをするぐらい この時に自分には後先が見えていなかった。 今だから言えるが、コイツはどうかしている。 自撮り棒片手

          初胃カメラ

          お笑い自由業 生き残り作戦会議~ヤング嶋仲編~

          「お笑い自由業 生き残り作戦会議」とは?こちらは2020年7月から私(讃岐邦好)がなんば紅鶴(現在はネーミングライツの関係でモノガタリ紅鶴)で毎月行っているトークライブです。 ”コロナ禍におけるフリーランスの生き残り方をお笑い芸人の皆様に伺う” という趣旨のもと、基本的には毎回1組の芸人さんと深い部分まで 突っ込んだお話をしていく、平たく言えば”ギャラ飲み”みたいな会です。 第5回となる昨夜(2020年11月11日)は漫才師・ヤングの嶋仲さんを お招きしました。 ヤングのお

          ¥1,000

          お笑い自由業 生き残り作戦会議~ヤング嶋仲編~

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