1200名以上の転職支援に携わった元ヘッドハンターが転職活動で気づいた失敗しない転職のコツ
この度、2018年10月1日より株式会社ビズリーチの新規事業部門で働くことになりました。私自身、ヘッドハンターとして転職支援を行う中で、より多くの選択肢と可能性を提供できる仕組みを作りたいと思い、ビズリーチのミッションに共感し、また私自身が取り組んでいきたいテーマがありましたので、覚悟を決めて転職しました。
また、これまで転職支援を行う立場でしたが、改めて自身が求職者の立場に立った中で気づいた事がありましたので、これから転職活動を考えている方に向けてシェアしたいと思います。
1.転職先候補の選択肢は多い方が良い
私自身、今回3回目の転職活動になりますが、1回目・2回目は時間的制約が多い中で転職活動を行ったため、4~6社の選択肢の中から会社を選びました。3回目の今回は、より多くの選択肢の中から会社を見てみたいと思い、仕事が忙しかった事もあり、全くのノープランで先に9月末での退職を決めました笑。そして、8月末の最終出社後、9月3日から有給を使い、9月14日の転職決定までの間、約20社ほど選考を受けました。(マイナビさんの2017年調査では、転職での平均応募社数は8.4社とのこと。)
たくさんの企業様を見る中で自身の転職マーケットでの評価も分かり、また今回は選択肢が増えたため、自身が取り組みたいテーマ、会社の規模感、事業内容、事業フェーズ、仕事内容、働く仲間との相性、会社の価値観、社風、ミッションなどじっくり自身と照らし合わせながら考えることができて、良かったと思います。
2.転職の軸を定める
転職先を決めるに当たって、自身がやりたい事、どんな人生にしたいのか、どういう方向に進みたいのかなど具体的にイメージして軸を作ることが大事だと思います。最近、Twitterでバズっていた以下の「転職の思考法」という本も参考になったので、皆さまにもシェアします。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1809/17/news010.html
今回、私が定めた大きな軸は3つでした。
・ミッション・ビジョンへの共感
・早いうちから裁量を持って仕事をできる可能性があるか
・一緒に働く仲間
以前、転職支援をさせていただいた候補者の方に退職のご報告をしたところ、ご飯に連れて行ってくださり、「人や仕事内容は変わるものなので、変わらないものに軸を置いた方が良い。会社の目指しているミッション・ビジョンへの共感、成果を出せば早いうちから裁量を持てるチャンスがあるかどうかは大事だと思うよ」とアドバイスをいただき、今回はそのアドバイスも意識して転職活動を行いました。また、知人やお世話になった候補者の方とも飲みに行かせていただき、いろいろな意見を聞いて、自身の思考を整理していきました。そして、マーケットが伸びそうか、自身の強みが活かせるか、実体験と紐づいて興味・モチベーションを高く保てるか、会社として高い成長を目指しているかなど総合的に考えた上で、最後はフィーリングで決めました。
3.できる限りたくさんの社内関係者と会わせてもらう
転職活動を俯瞰して見ると、選考回数が1~2回で、社長や部門長としか会っていない中で内定となる方も多くいらっしゃいます。その場合、最初は意気投合して入社を決めたけど「こんなはずじゃなかった」となる方も幹部に近づくほど、多くいらっしゃいます。私自身も転職支援の中で良いご縁となってほしかったので、そういう感じになるケースは本当に悲しいなと思っていました。実際には、社内には他の幹部やメンバーもたくさんいて、社内のパワーバランスもあるし、在籍している社員の方との兼ね合いで役割も決まるため、聞いた事と入ってみての実際は違ったという声もたくさん聞いていました。ですので、できる限り会社を立体的・多角的に捉えられるよう、多くの方に会わせてもらうことが重要です。そうすることでお互いのミスマッチの確率を下げることができ、双方にとって良い転職・採用になると思います。
※私自身もビズリーチの選考では、代表の南のトップライブというイベントを含めて5名(代表、新規事業部門管掌の取締役、事業責任者、セールス&マーケティング責任者、リクルーター)の方にお会いさせていただき、会社や事業の全体像を理解した上で意思決定をする事ができました。
いかがでしたでしょうか。転職に慣れている方にとっては当たり前の事かもしれませんが、仕事経験はたくさん積んでいても転職はしたことがない方も意外と多かったり、転職市場での自身の市場価値が分からなかったり、そもそも人生で転職する機会はあまり多くなかったりすると思うので、そういった方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。