What's Working?
自己紹介的な何かを書いてみたので実際にどんなことを考えているのかとりあえず書いてみようかとおもう。できれば主語が欲しい。
音の世界
音の世界というのは非常に歪んでいるのでこれを論ずるのは非常に難しい。センシティブともいえるのではないか。とはいえ音について知ってほしいことはたくさんあるので何かしら展開はしていきたいと思う。
物理と音
音、というのはまず”波”であることはわかるだろうか?
高校までの数学で習う事が基本になる。(これは物理の中でとても重要な話になるので覚えてほしい)
Sin波とCos波の集合体で音は構成されます。ωが出てくるので途端に円周率の話か、となるがこれ自体は放っておいてよくてまずはこういう曲線が引けるんだなという事だけ覚えておけば大丈夫です。非常に面倒くさそうですね。
これは物理の法則でも非常に重要になってきて、例えばスーパーボールを斜め上に投げてみると放物線を書いて跳ね返りますね。そうすると次は少し低いところで下に落ちるのがわかります。これの正体が”減衰”で、まったく抵抗がないと考えると上のグラフのように飛んでいきます。このボールを投げるときの角度が45°ならば音でいうとT=1sで周波数1Hzを指します。この角度をどんどん変えていくと単位時間Tの地点までに波が増えたり減ったりしますね。これが波長になります。単位時間Tに至るまでの回数が多いほど周波数が高くなります。皆さんおなじみの基準音A=442とか呼ばれるのは単位時間Tに至るまでに442回振動することを表すので442Hzということになりますね。これがわからなければ聞いてもらえればもうすこし話せます。私は馬鹿なので実際にモノを落としてみてsinを実測して感動した覚えがあります。音を波と理解するのが難しいのは音が見えないからであってみるものに変えてみると途端にわかりやすくなりますね。例えばドアをノックしたときに音が鳴りますね。”こんこん”でしょうか”とんとん”でしょうか。これは音が鳴る原理があってそもそもドアが振動してそれを空気の波に変えているんですね。つまり個体振動が空気振動に変わっているので変換されているんですね。性質が変わることを強引に言えば”コンバートする”とも言えなくもないのでよく音楽をやっていてコンバータなんて名前が出てくるのですが性質を変えること、変換することを指しているのですね。わかりにくい。
A/D D/AはまだわかりやすいですがD/Dになると途端に難しくなるのでこの話はまた次回にしましょう。とりあえず波ってこんなものだよね。それだけ覚えてればいいと思います。
建築と音
生活していると歩いていて何にもぶつからずに進むことは無理なので必ず何かしらに当たります。それで方向を変えて歩いてみてもまた何かにぶつかります。それではもう一回方向を変えて歩いてみましょう。ぶつかりますね。さて、今3回の壁にぶつかりました。その壁で囲われたところにいると思います。これが建築です。強引ですが。壁を立てれば建築なのでまあそういうことにしておきましょう。
ではその中で手をたたいてみましょう。自分の手の音が近くで聞こえませんか?これが”反射”です。では場所をかえていろいろなところで手をたたいてみましょう。そうすると音が変わるのが”空間特性”ですね。変わった場所の話ではなくて音が変わる性質を持った空間の特性の事を指しているので間違えませぬよう…
皆さんが音がいいとか悪いというのはこの特性が原因でそう感じるんです。今壁は何でできているんでしょうか。では今度はその壁がコンクリートだとしましょう。そうすると跳ね返りがうるさく感じると思います。ってことは静かにするには何をしましょうか。
そうだ、スポンジを張ってみましょう。なんかふわふわしてるし、ふわふわした音がなりそうです。では一面にスポンジを張ってみました。手をたたいてみましょう。おや、今度は音が全く響かなくて自分の手からしか音が聞こえなくなりました。ちょっとふわふわしすぎました。では張っているスポンジを引っぺがして、布を張ってみましょう。そうだ、ロールカーテンが楽なようです。そこでもう一回手をたたいてみましょう。お、今度は気持ちのいい音が鳴りました。
このようにして建築の音というのが出来上がっていきます。キーワードとしては反射とか遅延とか、残響という言葉があげられるので調べてみてください。難しいので実際にどっかにいって手をたたいてみるのをお勧めします。自分で音を考えるともっとたくさんのことを考えなくてはならないので、ようわからん専門家が作ってくれた空間で鳴らしたほうが違いが分かりやすいです。もっと言うとさっき布を張ったときに音が変わったってことは逆算するとみんなきれいでかっこいい洋服を着ていて、それも布なので音を吸っているので音響っていうのはそういう人の服の面積まで計算しているんです。HRTF…難しいですね。ASMRといいましょう。ASMRの音源を作る時には洋服まで加味しなくてはしっかりした音源は取れないんです。
ASMR
ちょうど話がでたので考えてみましょう。ASMR(autonomous sensory meridian response)ってのは人の反応を指す言葉なので音を指す言葉ではないので注意してくださいね。このぞわぞわした音を再現するときに使うのがおなじみダミーヘッドです。本来の使い方とはちょっと違うのですがこれを使って音源を作成する人が多いようです。実際に音源を聴いてみると音が前から後ろから、また右から左から聞こえてきます。ではどういう仕組みなのでしょうか??
音源を録音するときASMRマイクを使うのですが、単純に一つのマイクで取ってPANを振れば左右に動くんじゃないか。そう考えた人は多いと思います。でもそういった音を聴いてみても左右には音が動くのですが、前後にはなかなか動いてくれません。そう、ここで出てくるのがさっき言ったHRTFです。頭部伝達関数なんて厄介そうな名前がついています。要はなにが言いたいのかというと先ほどの建築の中で手をたたいた時に右耳と左耳から異なる音が聞こえました。でもPANを振ると最終的には右か左か、どちらかの音しか流れなくなります。ではASMRはなんであんなに気持ちがいいのか。それは右耳と左耳で”位相”の異なる音が聞こえるからなんです。位相というのは最初に使った画像で説明するとSinとCosは1/2ω波がずれてますね。これが位相差です。これがなければ音が前後左右から自在に聞こえるようにはできないのです。もっと言えば位相さえしっかりとらえればいいのでASMRマイクとかダミーヘッドがなくてもASMRは成立してしまうんですね。
ASMRが気持ちいい音源なのはわかりました。でも気持ちいい音源かどうかは録音によるのでその辺はコンテンツによるのであくまでここでは物理的な性質を検討しただけなので注意してくださいね。
音をつくる
さて、物理的な性質は少しずつ分かってきました。では実際に音を奏でてみましょう。あ、”奏でる”というのは前述のような単純な音ではないのでもっと楽しい世界があるのでさっきまでの話で疲れた人はここで休憩してみましょう。
やっぱ最初はぎーた
ギター、かっこいいです。私は弦楽器は全然だめなので演奏できる人がうらやましいです。弦楽器ってなんでフレットがあるんでしょうね??
あれ、さっきSin波を見たときに振動って言葉が出てきましたね。さらに振動する回数がどうこうすると音の高さが変わるなんて話もしました。そう、フレットがあるのは弦の長さで振動数が変わるからなんです。これを波長と言います物理的にはλであらわされる部分です。
という難し話は抜きにして、皆さんギターを鳴らしたとき音を出せる感動を感じたのではないでしょうか。ここで感動した人は多分ずっと音楽を続けてると思います。音を作るときに何をまずしますか?まさか最初からオリジナル。なんてできるんだとしたら才能あるのでYoutubeで活動したら絶対流行る。
ということで譜面を見て演奏するところから始めます。コピーバンド組むの楽しいです。まったく同じ音が出ないのが私は醍醐味かな。と思いながらバンドの演奏を聴いてます。いろいろなフレットを難しく、忙しく押さえていきますが、これは和音とか倍音とかいう成分を増やすためにいろんな音を同時に鳴らしてます。やっぱりかっこいいですね。少し感情的な話になりますが、やはり楽器のいいところはその人の人となりが出るところでしょうか。最初は音をコピーすることから始まりますが、だんだんと自分の音を奏でたくなります。管楽器でいうところのビブラートがこれに該当しそうですが話はもっと難しいです。エレキだとしたらきっとエフェクターを使って自分の音に仕上げますが、これも加減を間違えば気持ちよくなくなってしまうし、アナログエフェクターはとてもいい音が鳴るのですがそれゆえに機材がたくさんつながることになるのでルーティングも考えなくてはなりませんね。そうだ、でもエレキって鳴らすときにスピーカーが必要ですね。
アンプがないと音がならない
ではアンプとは何か話していきましょう。そんなに難しい話ではないので分かる人はスルーしてくれていいと思います。
アンプというのは増幅器です。スピーカーがついてますがこれはまた別の機材になるので実はアンプの中には二つの機能が内蔵されているのですね。これはお得なにおいがしますね。私もギターを始めたタイミングでアンプを買いました。これがないと音を鳴らすことができないですから。
増幅器というようにギターの弦の振動はSin波の絶対値が低いんです。なので波の大きさを変えてビッグウェーブに変えるんです。これが単純なアンプの仕組みです。アンプで増幅されるとやっとスピーカーを駆動できるだけの電圧になります。ちょっとだけ物理の話をしておくとエレキのピックアップから得られたエネルギーをアンプを通して大きくするといいました。ではどうやってエネルギーを大きくするのか。それが電気になります。なのでコンセントを指さないとアンプが駆動しないのはそういうわけですね。エネルギー保存の法則があるのでこの後アンプで増幅された波はスピーカーを駆動させて、空気の振動エネルギーに変えて、空気の抵抗で熱エネルギーに拡散されるんです。それ以上もあるのですがこれ以上は省略しましょう。
ということでスピーカーに入ります。スピーカーはマグネットに電圧をかけてあげることでコーンを振動させます。ここでさっきのSin波を見てみましょう。y軸がエネルギーだと考えてみましょう。すると45°で立ち上がった音が上まで行ったあと、今度は下がってきますね。これが”エネルギーの量”になります。スピーカーはこのエネルギーをアンプから供給されて駆動します。ちなみにW表示があるのですが、これはコーンを動かすマグネットの抵抗値に関係しているのでW数がでかいほど大きな音かつ音割れせずに鳴らすことができるようになります。ちなみに参考ですが5Wあればおおむねアパートでは音を鳴らすことができます。どうしてもという場合には15W程度あれば隣人に壁ドンされるくらいの音量は出ます。あと選ぶ基準としては使いやすいモノ。これが一番いいと思います。力率とか気にしだすW数ではないのであんま気にせず買いましょう。買ってみてどうしてもだめなら改造すればいいだけです。つまりアンプとスピーカーを誰かが取り付けてくれた木の箱を買うわけです。
PCで録音したい
ある程度練習してきたらPCで録音したくなりますね。ここで必要なのはDAWとインターフェース(I/F)です。
さてパソコンを開いてみました。どうすればいいのかまず何もわからないです。ギターのジャックをPCに…あれ?指すところがありませんね。そうです。これは仕方ないことでギターというのはアナログ的な信号を出しているんです。でもPCはデジタルで動いてますね。なのでデジタルに変換しなければならすことができないので特殊な場合でない限りUSBにジャックを指すための機材が必要になります。これがI/Fと呼ばれるやつです。ちなみに中に回路がたくさんあるのでいろいろ考えてしまうのは仕方ないのですがI/Fの役割は音のディジタル化にあるのでとりあえずデジタルになればいいです。とはいえ、あまりにも安いI/Fを買ってしまうとディジタル化以外に、アナログ的なところが使いにくかったりするのでそこそこのモノを買うのをお勧めします。2万円あればしっかりしたI/Fを買うことができる時代になったので、実際に触ってみて使いやすいI/Fを買いましょう。参考までに私が使っているのはUltra lite mk5(MOTU)です。これは特殊な処理ができるから高いだけなので普通に音をPCに鳴らすだけならばこんなI/Fは無用の長物に近いので目指さなくてもいいです。
ではあとはDAWです。”だう”ってよみます。これは略語でDAW(Digital Audio Workstation)です。なんかかっこいい名前ですがDAWで大丈夫ですそのほかにDTMなんて三文字のよくわからない言葉があります。DTM(Desk Top Music)の略で、昔はそれこそ大きな機材が必要にだったのですが最近ではPCの成長が目まぐるしくて家庭用のノートPCでも音が作れるようになりました。それゆえ流行ってDTMというジャンルができてきました。なんとDAWも年々安くなっていて、今では無料のDAWもあるのでまずはそれから初めて見るといいでしょう。だんだんとエフェクターを目の前に並べるより、DAWの中でエフェクターを完結させたくなります。それをプラグインと呼ぶのですがこれを管理するのが楽なのは有料のDAWなのでPCでプラグインを買うようになったらDAWを買ってみましょうCubaseがおすすめです。ちょっと高いですがArtistをお勧めします。ある程度の年数は使えるんじゃないでしょうか。DAWもいろいろありますが無料・有料含めてプラグインが圧倒的に多いのはCubaseなので安いからと言ってほかのDAWに行かないほうがいいです。(こだわりぬいて使ってる人もいる)
例えばレコーディングスタジオに行くとProToolsなんてDAWが入ってます。これはライセンス料がすごい高いです。ってことは何でもできてしまうくらいではなくては困ります。もちろん。何でもできます。映画を作ったり映像
作品では間違いなくでてくるDAWなので本当のワークステーションです。
少しコーヒーブレイク
ここまで全部読んでくれた方はとても疲れたと思うので少し休憩をはさみましょう。そういえば飛行機に乗るのが好きなのでよくいろいろな飛行機に乗ってます。私の流行りはB787です。静かだし、窓のシェードが液晶だし、最初に乗った時は感動でした。最近台湾に行ったのですがその時にはトイレに窓がついていて、これは椅子が便座なだけの個室なのでは??と思いましたがやっぱり座席のほうが快適なので戻って座って食事をしました。日本の航空会社ってなんであんなに機内食がおいしくないんでしょうか。しかも帰りもB787の航空会社違いだったのですが、座席が狭すぎてフォークを持ったら隣の人に当たるくらい狭かったので多分日系の航空会社で海外に飛ぶことはほぼないかと思います。広い世界に飛び立つには狭すぎました。
声も入れてみたい
機材はそろった!さて音楽を奏でて私はインターネットの広い海を泳ぐんだ!あれ?声ってどうやって乗せるんだろう?
次はマイクのお話です。難易度は高いかもしれません。
皆さんI/FもDAWも買って立派なDTMerです。しかしギターしかつないでないので当然マイクが必要です。では早速マイクを買いに行きましょう。
マイクを買いにお店に来ました。
安いマイクがあります。声をとるだけだし、まずはどんなもんか知りたいからUSBマイクでいいよね。ダメです。
これはWindowsにはASIOという厄介な仕組みがあるので、音関係の機材は原則一つしかつなぐことができません。なのでUSBマイクで歌おうとするとせっかくの愛しのぎーたの声が入りません。ではI/Fの話に戻りましょう。I/Fのどこかに丸い3つの顔見たいに穴の開いた端子がありませんか?ここにさせるマイクを探さなくてはなりません。これの端子、XLRとか”キャノン”と呼びます。キャノンという名前、これは作った会社に由来しています。決して何か打てるわけではないです。しかもこのキャノンあの”キヤノン”ではないので注意してくださいね。これに接続できるマイクを探すとすればオーディオコーナーおいてあるのでさがしてみましょう。安くて5000円くらいからあるのでケーブル込みで買いましょう。
買って帰ってきたらマイクを出してまずケーブルを接続してみましょう。DAWのルーティングの問題はあるのですが、それ以外にも音が入らないことがあります。それは”コンデンサマイク”の可能性があるからですね。マイクには大別して2種類あります。”ダイナミックマイク”と”コンデンサマイク”です。ダイナミックマイクは接続すれば音が鳴るのでカラオケとか、あと感度が割と低いのでライブなどで使います。声量が必要になるので最初に買って声がうまく入らなくて苦戦するのは大体この子ですね。次にコンデンサマイクですがこれは声の振動を電気エネルギーに変えるのではなくてダイヤフラムというところにためている電気があって声を当てることでダイヤフラムにある電気がどうにかこうにかして変化する変化量を入力しているので大前提として電気が入っている必要があります。箱をもっかい見返してみてもしコンデンサマイクだったらファンタム電源が必要になります。あ、よくある失敗としてECMを買ってしまうことがあるのですがこれはI/Fでは使えないので買うときに注意しましょうね。ファンタムは”phantom”と英語で書くのですが音界隈では”ファンタム”といいます。ファントムだとなにもすべて捨ててしまおう。ってなるからなんでしょうか。話は戻りまして、+48とか書いてあるスイッチがあります。これを操作します。ここでも注意なのですがダイナミックマイクの場合これを入れた瞬間に壊れるので注意してくださいね。(保護機構がついているマイクもある)
ファンタム電源って実は48Vも出てないのですが、直流48Vなので感電します。濡れた手で操作しないでください。
さて、そこまでいったらいよいよ声の音量の調整をしていきましょう”Gain”というノブを動かしてみると声がどんどん大きくなっていきます。読み方はげいんです。
みんなでセッションしたい
だんだんと音ができてくるとみんなで演奏したくなります。そういうときはSYNCROOMという便利なソフトがあるので使うといいです。(YAMAHA公式からダウンロードしましょ)
使い方は使おうとツイートするとみんなが教えてくれるのでぜひのっかったビッグウェーブで聞いてみましょう。
現状セッションを組む汎用ソフトはこれしかないので頼りましょう。配信するときはOBSなんてソフトも使ったりしますよ。別記事でOBSとSYNCROOMの紹介はしたいと思ってます。思ってるだけ!!
Working
さていよいよ本題に行きましょう。私が実際に音について取り組んでいる話をしていきます。
音で世界をかえる
大体の人はこのことしか考えていません。でも実際に世界は変わります。自分の世界からですが。目標は高くビッグウェーブにのって音楽業界のビッグウェーブにも乗りましょう。私はそこまで大きいことをしたいわけではないので海岸のちぴちぴちゃぱちゃぱしてるのがあってます。
まず音の専門として様々な活動をしています。今取り組んでいるのは信号処理系が多いです、楽しいので。A/D変換とかD/A変換は奥が深くて闇ですね。
信号処理のおはなし
例えば皆さんのまわりで”ハイレゾ”って流行っているんではないでしょうか。これはディジタル領域での話をしています。今まで44.1kHzや48kHzのサンプリング周波数を使っていたと思いますがこれでとれるのはナイキスト周波数が絡むので24,000Hz程度しか再現できません。ハイレゾは24,000Hz以上を鳴らさなければならないのでそれ以上のサンプリング周波数が求められます。そこで出てくるのがいろいろなフォーマットです。さらには音の幅が広がったのはいいけど再現性に乏しいということも考えられます。そこで量子化ビット数を16biから24bitに変えてみましょう。するといままで65536段階でしか記録できなかったのが16,777,216段階になるのでより細かく刻むことができます。でも刻んでるのでデジタル上ではサインカーブは階段上になっています。とはいえ階段が細かくなってるほうが再現はしやすそうだし、解像度は高いですね。これを聞く際にはD/Aしてあげる必要があります。D/A変換というのはデジタル信号をアナログ信号に変える作業です。簡単に言えばエネルギーの強弱に変えてあげる作業だと思ってください。この作業がとても難しいのでディジタル信号処理が面白い所以ですね。DAC(Digital Analog Converter)がこの作業をしてくれています。これをアンプを通してスピーカー用の信号に変換してあげます。ざっくりとやってることはこれの派生形です。ボイスチェンジャーとかのプログラムを設計しているのですが加算平均とってフィルタでモデル化してしまえばいいのではないか?と思って今プログラムを使用と思っているところ。思っているところです。
音楽でやりたいこと
最近ネット上で主に活動をしています。ライブイベントって結構な数あるんですが、どうもネット上の音楽ってあくまでネット上の音楽なんですよね。特にVR空間で”音響さん”で入りますがあんなにリアルな空間があるにも関わらず右耳からも左耳からも同じ音が流れるんです。空間でイヤホンでもしてるんじゃないかな??って思います。ライブに行った時のあの演奏の圧を皆さん感じたことありますか?あれをVR空間上に持ち込もうと日々活動しています。特に前の記事でも行ったのですがLEVを高めたり、ライブのジャンルごとに周波数特性を変えたり、空間特性を変えてみたりしてます。これに加えて、ライブの目標って私は演奏者とリスナーの対話だと思うので、ファンを一人でも増やしてほしいし、その対話の場を提供するのであれば常に最高のモノを安定して供給しつづけたいのでマイキングとか機材の調整を行うことが多いです。ネットってなにが難しいって、目の前に演奏する人がいて、目の前にミキサーがあるわけではないんです。なのでマイキングも含めてほぼすべての”作業”を演奏者の方にしてもらうことになります。いい音にするためにどうするのか共同作業で音をつくっていきます。機材も人それぞれですからそのための知識が必要です。必ずしも演奏者の方に最適な機材でないこともありますから調整作業は結構な時間を割きます。
‐ないなら買えばいい‐
これを言ったら身も蓋もないのですが、それは理想なのかもしれません。でも仮にそれがかなったとて、それを扱えるようになるまでには多くの時間が必要になりますし、機材にお金を使ってしまうわけですから個人的には機材は最小限、センスを磨くのに最大限のお金を使ってほしいと思ってます。あと、口を酸っぱくしていうことなのですが
‐音のことはプロにまかせちゃえ‐
ちょっと横暴かもしれませんが、音楽を作るのにI/Fはじめとする機材は必要ないんです。あくまでデジタルに変えるのに必要な機材なのでその辺は専門家の人がよだれをたらして待っているのでプロの方に任せてしまうのがいいと思います。プロの方のスタンスにもよりますが、私は今奏でている音は本人なのだからその音を崩さないようにお化粧をしてあげます。もちろんもっとのばすにはどうするのか、ライブという踏み台を乗り越えた先を見越したアドバイスを行います。踏み台を飛び越えないで降りてしまうのであればそれ以上は言いませんが期待したいので多分口うるさくいうタイプです。ぜったい。
基本的に何でも屋であること
演奏はできないのですが、演奏者の方々は様々なエピソードを持っています。なので表面的な音を聞いていても何もいいことになりません。なんでこの音をこの人は出すのだろうか?なんでこの曲が好きなんだろうか?はて、なんで音楽に魅力を感じたのだろうか?
そんなところに至るまで考えなければ音楽が完成することはないと考えています。
音響というのは現場でする仕事。と思われがちですが、現場ではあるんですが、仕事の内容は思っているものと違います。
‐出演してくれた方には必ず何か持ち帰ってもらえるようなライブにする。‐
おこがましいかもしれません。でも次のライブではもっと良くなる。多くの人が1バンドのためにこだわりぬいて成長するのがライブなのではないかな。そんな重い思いを持って取り組んでます。
やっとおわり
本日もなんだかんだ結構長くなりました。
後半は私の仕事のスタンスを話しました。演奏会で会う機会がありましたらいい音楽を作るために一緒に考えさせてください。私は皆さんのファンになりたいです。