あなたはひっそりと この世を去りました 誰に知られることもなく ひとりきりで お別れなのですね もう本当に 深く掘られた墓穴を見た時 私はそう思いました それまであまり 悲しいような気が しなかったのが不思議です さようなら 白い布にくるまれて 旅立つあなた いいえ、むしろ旅を終えて 本当の家に帰ってゆくのでしょうか いずれにしても その白い旅装束は 寂しげでありながら 安らぎに包まれて見えました 許してくれますか、私を あなたを独り置き去りにした私を あなたの棺にしが
人生という名の廃墟を 今日も歩かねばならない それを祭りと呼ぶ人もいるが 私の心には響かない 36.2度 少し冷めた命が燃える 詩を書かなくなった人の気持ちが 今は少しわかる気がする 飾り立てただけの言葉に なんの意味があろう そこに真実がないならば でも私は 相変わらず 何か輝くものを探している それは華やかな飾りとは違うもの 清潔な 光そのもののようなもの 私がそれを手にすることは 許されないことだろうか ねえ、どこへ行って何をすれば いつか辿り着くのでしょうか
この広い空の下 今日死んでしまう君のために 花を拾った 何も出来ない私を どうか許して 君の物語は無邪気に破壊され 写真の中の遺体になってしまう 私の想いは 届かないまま 淡く散ってゆく夢を 手のひらに浮かべ なにか言葉を探したけれど 私にはもう何も言えなかった 今年も虚しく 花の春は過ぎてゆきます 遠い空の青さの下の 喜びも悲しみも置き去りにして
半分欠けた白餅が 夜明けの空で輝いている もう半分はどこでしょね? 誰が食べちゃったんだろね?
夕空に響き渡る声が好き✨️
この広い空の下で君が死んでゆく なすすべもなく 今日死んでしまう君 明日死んでしまう君 罪に問われるのは きっと私の方かもしれない
雨の雫が滲んで 泣いてるみたいなガラス窓 私ももっと泣かなくちゃならない あなたの悲しみを解るために
空高く飛んで歌う雲雀にはなれなくても 地の中を這う無言のミミズであろうとも 美しい花を咲かせることは出来る 「私です」と姿を現すことがなかったとしても 美しい花を咲かせることは出来る
緑の草よ 君はなぜ揺れるの? "風が吹くから"だって そんな当たり前のことを 訊いているんじゃないのに
一人では生きていけない君を 捨ててしまってごめんね 悲痛な君の眼差しを はねのけて かなぐり捨てて ごめんね 今更だけど 君は悪くなかったよ ただ 不幸だっただけ 幸せになる方法を 教えてあげても 分からない人だった ただ それだけだったんだよね 不幸な君を 捨ててしまってごめんね ほんとうに、 ごめんね
大変!愛が枯れています。 誰かお水を。 ぽちゃん💦 ピクピクっ シャキーン✨️❤❤❤
三月の雪 春の白が、 優しく世界を包み込む ぽたぽた雫は落ちてきて すぐに溶けてしまいます。 この冷たさと ぬくとさを 心から愛しく思うのです。
この美しい夜が、私は本当に好きだ。 戦いを忘れて。夜を讃えるこの静けさの中に翼を閉じてうずくまる、一羽の鳥でいられたらいいのに。 待っているのは私なのか あの方なのか 追いかけてはすれ違い かなしく取り残されても 尚優しく受け止めてくださるのですか? 億の許しをたずさえて 謳う声にのみ込まれ 嗚呼どうか 私のことをも その内の一人として 数え上げてください この美しい夜に うずくまる 飛べない鳥の小さな願いを どうか聞きとどけてください
ひろい空 ぽつんと私 愛、ひとつ。
誰にでも 等しく朝は訪れる ああ、言葉にならない
夜中に目覚めて 雨の音を聞いた いつも思う この降りしきる透明の中に 沈んでしまったら…と 否 本当に溺れた人の身になってみろ 生易しい感傷のいかに無責任なことか そんな声が どこかから聞こえた気がした この雨が 誰かの肩を冷たく冷やし凍えさせ あるいは 渇き餓えた人の喉をかくも優しく潤わせ 絶えた最後のため息を 救ってあげることはもうできなくて 自分は泣くことしか出来ないのだと知った 誰の上にも等しく降る この雨の透明は優しさなのか残酷なのか 答えのない問いを ぐ