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「変わらない」を続けてくれる有り難さ。

こんにちは、kunと申します。

先日、元WANDSのボーカル、上杉昇さんのライブへ行ってきました。
WANDSといえば、90年代、中山美穂さんとのデュエット『世界中の誰よりきっと』やアニメSLAM DUNKのエンディングテーマ『世界が終るまでは・・・』などの代表曲がある3人組のユニットになります。
上杉さんはWANDS脱退後、同じくWANDSのギタリストだった柴崎浩さんと組んだ2人組ユニットal.ni.coで活動、al.ni.co解散後は猫騙というバンドや、ソロとして活動、WANDSデビューの1991年から30年以上経った今も活動を続けてらっしゃいます。

私はまだ小学生だった頃にテレビでWANDSを知り、そこからファンになり、WANDS解散後はリアルタイムで活動を追いかけることはあまりありませんでしたが、リリースされた楽曲を後から聴いたり、大阪でソロライブがあれば聴きに行ったりしていました。
10代、20代、30代、40代と、毎日ではないけれど時に思い出して以前の楽曲を聴いたり、ライブ会場で購入したアルバムを聴いたり、私の人生に寄り添ってくれた歌声と言っても過言ではありません。

そして先月、カバー曲中心のソロアコースティックライブが大阪で行われるということで、当時同じくWANDSファンだった中学時代の同級生と一緒にライブへ行って来ました。

5月5日に行われたアコースティックライブ

ライブ後、私は友人にこう伝えました。
「上杉さんの歌声を聴くと心が落ち着くんよね」と。
友人はこう返してくれました。
「それは声が昔から変わらないからじゃない?」
と。

その言葉に私はハッとしました。

まさにそうなのです。

声が変わらないから、その歌声を聴くと、例えば思春期の頃悩みを抱えながら夜家のベランダに出て一人で聴いていた時、例えば高校生・大学生の頃夜遅くなった帰り道に聴いていた時、例えば社会人になって思い出して仕事終わりに聴いていた時、その時々の気持ちがそっとよみがえるのです。
どんな時にも私に寄り添ってくれた歌声が今も変わらないからこそ、「聴くと心が落ち着く」のです。

そして、その変わらぬ歌声を30年以上も維持し続けることは容易ではないということは、素人でも理解できます。

楽曲のテイストやテーマ、表現の仕方は変わっても歌声は変わらない。
アップデートしながらも芯の部分は変わらない。

それは、例えば昔からある地元のお惣菜屋さんの味。
それは、例えば田舎の変わらない風景。

「変わらない」からこそ心を落ち着かせてくれるモノ。ホッとさせてくれるモノ。
皆さんの中にもきっとあるんじゃないかなって思うんです。

それってとても有り難いことですよね。

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