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心の機微 『わたしの宝物』5話感想

早くいってきな、ゆっくりしといで
と言われて、そのままベビを託して出ていける安心感のあるダンナー。
子守に疲弊もせず、ベビを抱いて笑顔でおかえりと言ってくれるダンナー。
泣きぐずったら、連携プレーで先読みしてオムツ替える準備をしてくれるダンナー。

かくいう私のダンナーも、実はこのようなことを文句言わず全てやってくれる人でした。
でもそれを田中圭の体して田中圭の顔したダンナーがやってくれるなんて…(違)
宏樹、マジでめちゃくちゃ非の打ち所がないダンナーであるし、パピやん。

冒頭から地獄を覚悟してたから、
美羽と栞とキャッキャうふふハッピーオーラ満載の宏樹、
上司のミスをもカバーし、あんなに嫌味言われてた部下の信頼も勝ち得て昇進してく宏樹、
妻の新たなスタートをやってみなよ!と後押しする宏樹、
そんな様子にほっこりしてたんだか、それも束の間。

後半は
真琴の暴露からのジェットコースター展開に感情がついてかず、ほんとに、
やめろぉぉ
ええ〜!!
マジか…
うっうっ(嗚咽)
と思ったまんまに声に出して1時間が終わった。(予告で情緒保てなくなる)

心の機微


『お芝居の時の心の機微といいますか、分かりづらいところを表現しなきゃいけなかったりもするので』
◇初回放送日のめざまし8  VTRより

折に触れて発言していた『心の機微』。
それをまざまざと見せつけられた5話だった。


爪伸びてるね〜爪切ろうか?
優しく甘い声。
大きな体の中心にふわふわの小さな体。
2人が1つの塊のように小さく丸まって、その中心にいる栞に優しく語りかける宏樹。
宏樹から溢れ出る栞を愛しいと思う気持ちがひしひしと伝わって、、あの場面が映し出された時、リアルに『うわぁぁ〜』と声が出た。

桜色の紙に落とした栞の小さな爪のかけら。それを丁寧に愛でるように指で集めている。
でも、
上がっていた口角が徐々に下がり、目に光がなくなっていく。

それは宏樹のこれまでの心情の変遷が言葉に出さずして分かってしまうような繊細なものだった。
目の動き、表情筋、息遣い。
お芝居で作るものではなく、感情から突き動かされた生々しい肉体の反応。目の光を失っていく時間がスローモーションに見えた。

何者にも変え難い『自分の子』が生きる糧、道標となってくれると気づいて、自分を取り戻せたのに。白黒付けるなというマスターの言葉にモヤる心を押し殺してた数ヶ月、小さな爪のかけらがスイッチとなってついに自ら事実を明らかにしてしまう。

真琴が宏樹に美羽の疑惑を暴露したのが首が座りかけの栞3〜4ヶ月と仮定
ハーフバースデーを迎えるまでの2〜3ヶ月、宏樹はどんな風に栞を抱いてたのかと思うと胸が張り裂けそう。

メディスンの時と一緒だ。
あの時もジョンの苦しい感情が自分の中に押し寄せてくる感覚だった。

こんなに美羽を愛してるのに。栞は愛する人との間にできた宝物だと思っていたのに。
宝物には変わりはないけど自分と血が繋がっていないという事実。この幸せを手放したくないのに悲しみが襲ってくる。なんで美羽は自分を裏切ったのかと自問すると浮かび上がってきてしまうあの時の自分。
宏樹の後悔、やるせなさ、悲しみ、絶望感。

嗚咽…
ハーフバースデーのお祝い。
丸まった大きな背中。
栞大きくなったよね、(栞の成長の喜びを口にして。)泣き虫だな〜って。(かつての泣き虫夫婦だった頃を思い起こさせて)
カメラの前で顔をぐしゃぐしゃにして泣く宏樹を見て、私は声をあげて泣いていた。(書きながら泣いてる…)

お芝居合戦。そして間。

真琴と対峙した時の2人のお芝居合戦も凄かった。
この時のしぐさひとつにも震えた。
真琴の話を聞きながらも何をこれから言われるのかと身体をこわばらせ、高速瞬き、緊張と焦りで落ち着きなく。そして襟足のあたりをボリボリっと掻く。(焦ったり落ち着きなくなると血が巡っていろんなとこが痒くなるよね、そういうところを自然に体現してるところが凄すぎる。)
不倫してますと聞いて、ごくりと喉が動く。
栞ちゃん…と言われて『は?』というまでの目の動き(今、悟ったんだという瞬間が目の動きでわかる)

そして2人の
とにかく間(ま)がすごい。
凄過ぎて説明できないけど。打ち合わせしてできるような間じゃない。相手と対峙して出てくる感情同士のぶつかり合いなんだな、、
ほんとに2人ともリスペクト…。

圭くんのお芝居の『間』を褒めてくれている、時折読み返す大好きな記事があるので、ここにも置いておこう。


宏樹の振り幅ビジュ、、いいよね

あと、宏樹のあのヘアスタイルを提案してくださった方にお歳暮を100個ほど送りたい。

センターパートでしっかり分けたおでこからこんにちはする凛々しい富士額。
スタイリング剤をつけて艶めく黒髪。
ビシッと着こなすスーツとの相性は抜群でシゴデキな雰囲気を演出してくれている。
三倉物産 企業投資部 次期部長にピッタリでございます。
反して、お家での、坊ちゃんみ溢れる前髪全下ろしスタイル。揃ってる。めちゃめちゃ揃ってる。おでこは影を潜め、乾いてボリュームのある愛らしいどんぐり頭はこちらも、ほっこり栞パートとの相性が抜群。可愛いの権化。神。髪?

演技のみならずビジュアルでの振り幅も見せてくれて、ほんと何度も美味しい。

とにかく毎週木曜日が楽しみすぎるわけなんですが、安心して見れた試しがない。
宏樹寄り添い型視聴を毎週してるがために、始まる前は祈るように待機してるんだけど、先が全く見えないオリジナルの連ドラの醍醐味だよなぁと幸せな気持ちで1週間を過ごしています。
宏樹に思いを馳せてたら秒でやってくる木曜日。でもまだ5話。まだ5話の嬉しさと怖さに震えながら今日も1日が終わります。

……
宏樹が栞ちゃんの爪を切ってた爪切り。
我が家の12年選手です。
長女が生まれた時から、今も小3次女の爪はこれで切ってます。
ピジョンのやつですね、はい。
多分必要な人はいないと思いますが、リンク貼っときます。

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