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令和ロマン「高比良くるま」の見てるものは、本気のスタートアップ起業家と一緒なのかもしれない。
クリスマス。街はマライアキャリーと雨は夜更け過ぎにと、アンジェラアキが流れる。いやこれ僕の頭の中だけか?というかそもそも論、アンジェラアキは確実にM-1のせい。最高に笑った。
令和ロマンが好きで、本読んだり、YouTubeとかもよくみてるんだけど、今年のM-1はすごかった。圧巻。圧倒。王者。魔王。そんな単語がよく似合う。特に髙比良くるまは、一人だけ視座が違った。おもしろすぎるってのは大前提にしつつ、見てるもんが違うんですよね。同じラインで戦ってないというか。M-1を、ひいては「お笑い」というものをどうするのかって考えて戦ってるというか。自分がそのどうにかできる立場にいると本気で考えて実践しているというか。カッコ良すぎた。やっぱり伝わるそういうの。
自分が経営者とかVCみたいな仕事をしているからそっちにちょっとだけ紐づけて話すんですけど、ビジネスで「お金を儲けたい」って思っている人と、ビジネスでお金を稼ぎ「その結果、誰を助けるのか、この世界をどうしていきたいのか」まで考えてる人とは明確に違うわけです。本気で思ってないとダメなんだけど。綺麗なMVVとかとは違って、本気で。わかるから。行動で。全然違うから。纏ってるものも違うから。流石にもう僕らは感じ取れるから。言語化しなくても感じ取ってる人いるからその人はすごい勢いで伸びていく。
髙比良くるまには、その覚悟とか使命みたいなものを感じた。いや言語化すると安っぽくなっちゃって申し訳ないんですが、あったんですよねそれが。
決勝戦で2年連続トップバッターになった。絶対予想した順位じゃなかったと思う。その中で「終わらせましょう」スタート。
…かっこよすぎる。。
これもし視点が自分たちにあったら決して「終わらせましょう」じゃなかったと思うんですよね。自分たちが一番おもしろくみえるように振る舞っちゃうというか。ちょっとだけ1番手のセオリーに習っちゃうというか。でも、髙比良くるまはそうじゃなかった。この場を、このM-1という場を最高な状態にするための自分たち「令和ロマン」。その振る舞いとはなんなのか?このM-1の前回チャンピオンで、闇落ちして魔王になった自分たちが、再びトップバッターを引いた時に発する第一声はなんなのか?そんなことを意識的か無意識的か考えたのちに出したのが「終わらせましょう」。くぅ。。。かっこよすぎて今思い出しても震える。
自分たちのネタの完成度が気になるレベルがあって、観客さん含めて場がどうなってるかに気に配れるレベルがあって、さらに「お笑い」の歴史において今がどういうものなのか?まで見渡せるレベルがある。お笑いに詳しい訳でもなんでもないけど、商品が気になるレベル、お客さんに気が配れるレベル、自分たちの会社が世界においてどういうものなのか見渡せるレベル。どの視座で、自分たちを捉えるのか。なんでも一緒なのかもしれない。
決勝戦で「名字ネタ」をやったのち、ファイナルで「タイムスリップ」。振り幅。芸というものの幅。新星のように現れたバッテリィズが同じ系統のネタをやったことが小粒に見えちゃうような圧倒的な実力を見せつけて優勝。観客だけじゃなく、審査員も含めて降伏させちゃったんだと思う。あれで令和ロマンが優勝しなかったら、「間違ってる」。そう思わせてしまった。
オンエアバトルを録画して、何度も何度も繰り返し観て、その度に腹が捩れるほど笑って、辛かったこととか忘れて明日も学校に行けるようになってた。お笑いはずっと好き。今回、M-1がどうこうだけじゃなくて、なんか「お笑い」ってものの今時点の到達点を、令和ロマンには見せてもらった気がした。浸ってしまう。
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起業だけじゃなくて、「新しく何かやろう!」ってとき、最初に出会う大人が悪い人だと、どんどん間違った方向にいっちゃうので始めました。
「誰に相談すればいいかわからない...。」というとき読んでみてください。
→U25 #はじめての起業 相談室
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