建売住宅購入の手続きとスケジュール※1か月のスピード勝負
「新築マンションの購入からお引渡しまでの流れ」という記事が結構読まれているので、今回は建売住宅の購入スケジュールについてまとめてみます。
見学から決済まで1か月のスピード勝負
建売住宅を購入する場合のイベントスケジュールはおおむね下記のとおりです。
①物件見学
②住宅ローン事前審査
③購入申込
④重要事項説明
⑤売買契約、手付金支払い
⑥住宅ローン本申込
⑦表題登記申請
⑧内覧会
⑨住宅ローン金消契約
⑩住宅ローン実行、残代金振り込み
⑪鍵引き渡し
建物が完成している場合、これらの手続きを1か月程度で行うこととなります。売主側としても、できるだけ早く売却したいため、手続きを急かされることも多いです。
購入のための手続き、住宅ローン借り入れ手続きを遅滞なく行い、更に書類の準備や懸念点の確認など目まぐるしい1か月を過ごすことになります。
新築マンション購入や注文住宅と違い、建売住宅の多くが「すでに建っている」建物を買うこととなります。売る側としては条件良く早く買ってくれる人に売ればいいので、どうも業者の力が強くなりがちです。
購入者は、「不動産購入は自己責任」であることを認識し、業者に言われるがまま手続きを進めるのではなく、自分で調べたり、営業担当だけではなく行政や専門家に自ら問い合わせることが必要になっているように感じます。
下記は、私が建売住宅を購入する方に向けて作成した「購入手続きの詳細」書類の抜粋です。
例えば、印鑑証明書、住民票は何通いるのか、それは何のために必要なのか、決めなければならないことは何なのか、整理できている人はまれではないでしょうか。そもそも、住宅購入が初めての人にとって「右も左も分からない」ケースがほとんどだと思います。
中立的にアドバイス、サポートしてくれる人がいると必要です。私はその役割を担いたいと思っています。
いかに手続きを分かりやすく、シンプルにするかがこれからの課題
建売住宅大手のパワービルダーでは、オプションやカーポートなどの外構は、お引渡し後に購入者が自分で発注するケースが多いです。回転率を高くし、コストを削減することで低価格で質の良い住宅を購入できることはよくわかるのですが、これだと総額がいくらになるのかが見えずらい。
住宅ローンの実行はもちろんお引渡しと同時ですので、借入金額を決めるのも難しいと言えます。
仲介業者が入っている場合、総額やスケジュールをしっかり説明するのが仲介業者の役割だと思います。だけど実際はそうでないケースが多いようです。売主に近い立場をとっているように思います。
不動産取引や注文住宅購入の手続き、住宅ローンや登記の手続きをシンプルに分かりやすくしたい。これは私が新卒からのキャリアを通して長い間思っていることです。
一つの立場にずっといたり、一つの部署や会社にずっといると、「煩雑なのが当たり前」となって「煩雑なことを分かっているのが自分の価値」のように感じてしまうことがあると思います。
そうではなく、いかに分かりやすく、顧客の立場に立った仕組みを作るか、が「個の時代」と呼ばれる今、求められているのだと思います。
よろしければサポートお願いします。独立開業に向けて有意義に使わせていただきます。