国産マンゴー、何種類食べたことある?
今年も国産マンゴーが出回り始めました。
トロピカルな世界に一気に連れて行ってくれる マンゴーの香りや甘味は、他のフルーツには替え難い魅力があります。
日本国内では「アーウィン」という品種のアップルマンゴーが主に栽培されていますが、世界に目を向けると、マンゴーの種類は数百とも千種類以上とも。
マレーシアで食べたパキスタン産のマンゴーは サッパリした甘さで、でもコクがあって、日本に入ってこない美味しいマンゴーは、世界中に沢山あるのだと実感しました。
沖縄でも、実は 色んな品種のマンゴーが育てられています。
主力はなんと言ってもアーウィン種のアップルマンゴーで、それ以外の品種の出荷数は圧倒的に少ないのですが、市場に出回りにくいからこそ、沖縄で見つけたら「出会いもの」として食べてほしいし、頑張って作っている生産農家さんの存在を知ってもらいたいと思います。
そして、マンゴーの魅惑的な美味しさを深堀りしてもらいたいです。
マンゴー5種を比べてみる
沖縄で作られている数々のマンゴーの中から、5種類の比較を。
まずは横並びの4つ。
① アップル(アーウィン種)
・ 日本で一番生産されている品種
・ 300〜500g程度
・ 程よい酸味と甘さ(糖度12〜15度程度)
糖度15度以上、重さ350g以上、真紅の色(赤みが全体の8割以上)といった厳しい基準をクリアしたものだけが、県産マンゴーの最高ブランド『美ら(ちゅら)マンゴー』として出荷される
② キーツ
・ 「幻のマンゴー」とも言われる希少種で、完熟しても赤くならないが、果肉は鮮やかなオレンジ黄色
・ 500g〜大きいもので2kg近くになる
・ 糖度16〜19度でアップルマンゴーより甘く濃厚、果肉の繊維も少ない
③ 玉文(ギョクブン)
・ アーウィン種と金煌種を配合させてできた品種で、日本国内での栽培量がかなり少ない
・ 500g〜2kg
・ 糖度20〜24度と濃厚で甘く、繊維も少ないためとろけるような舌触り
④ 金煌(キンコウ)
・ 国産の金煌マンゴーの殆どが沖縄で栽培
・ 1〜2kgとかなり大きい
・ 糖度は16〜20度と甘く、アップルや金煌よりもやや酸味がある
最後に、濃厚でトロトロな味わい・甘く南国的な香りに、初めて食べた時にめちゃくちゃびっくりしたマンゴーを。
⑤ 金蜜(キンミツ)
・ 台湾の品種で、黄金を思わせる色と蜂蜜のような甘さが名前の由来
・ 300〜500g程度
・ 糖度 20度以上になるものが多い
旬の時期は少しずつ違う
夏が旬のマンゴーも 品種によって少しずつ時期が違い、初夏〜初秋にかけて品種の違うマンゴーを食べ比べるという、何とも贅沢な楽しみ方もできます。
中でもキーツ、玉文、金煌は旬の時期が遅く、遅い夏休みに沖縄を訪問される方は 出会えるチャンスが多いかも??しれないです。
まとめると こんな感じ(参考)
農家さんによっても年によっても若干の差異が出るため、あくまで参考程度に見ていただきたいですが、5種の違いをイメージ図で表すと、こんな感じです。
本来ならば…
本来ならば 沖縄で、ジリジリと照りつける太陽の下で、マンゴーを食べてもらいたいのですが…
道の駅で、ファーマーズマーケットで、農園で、カフェで、色んなところで新鮮なマンゴーに出会えるはずです。
今年は ちょっとそれも微妙な状況のため 最後に、お取り寄せ可能なサイトをご紹介します。
沖縄県名護市にある【おきなわんふるーつ園】さん。
多品種のマンゴー栽培の歴史があり、マンゴー栽培では難しいと言われる 減農薬栽培にも力を入れている農家さんです。
おきなわんふるーつ園さんでは、農園内に直売所もあります。
沖縄に行ける時が来たら、ドライブがてら 直売所にもぜひ訪れて見てください。
(追記)
マンゴー記事のスピンオフ記事も書きました。
(参考資料)
・ 農園はこすけ 「マンゴの品種系図」
・ おきなわんふるーつ園
・ 果物情報サイト 果物ナビ 果物図鑑 「マンゴー」