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市民農園のリアル:良いところと悪いところ

 退職後、市が管理する市民農園で新たな趣味を見つけた。ここでの畑作業
も3年目に入った。3年で契約は終了するが、今回は区切りとして、個人的
に感じていることを書いてみたいと思う。

良いところ

1.安い利用料金

 借りている区画の利用料金は、年間7200円だ。民間の農園を見学した
ことがあるが、そこは月額1万円だった。管理・運営や設備は異なるので、
単純に比較はできないが、退職後の身としてはとても魅力的だった。

2.採れた野菜は美味しい

 素人栽培である。見てくれが悪かったり、小振りな野菜が多い。虫に食わ
れたキャベツを生で食べてみてびっくり。ほんのり甘いので、ドレッシング
ソースが必要なかった。

3.気分転換になる

 後述するように市民農園は家から遠い。しかし、広々とした土地で土いじ
りするのは本当に気持ちがいいものだ。

悪いところ

1.家から遠い

 借りている市民農園は、車で約20分のところにある。雑草対策のため、
夏場は少なくとも週一回は畑に行くことにしている。
 昨年から猛暑が話題に上がっているが、特に夏は出掛けるのに躊躇してい
る。暑くても、近くの方が重い腰も上がりやすいのだが。

2.水場とトイレがない

 大きめのペットボトル3本に水を入れ、車に積んでいる。作業後の手洗い
と、野菜への水やりのためだ。
 借りた区画は、4メートル×5メートル。区画いっぱいに野菜を植えていないが、相当の水が必要だ。
 水タンクを車に積んで行けば良いのだろうが、そこまで畑作業に手間とお
金をかけたくない。

 体調によるが、トイレはあった方が作業に集中できる。トイレがないため
に、作業を中断し近くのショッピングモールまで車を走らせたことがある。
せっかくの集中力が半減してしまった。

3.手入れをしない隣区画

 隣の区画の人は、野菜の苗を植える時と収穫の時にしか畑に来ないようで
、雑草は伸び放題、成長した野菜は私の区画に侵入するというのが常態化し
ていた。

 1年目は仕方ないかと思っていたが、2年目も同様なので市役所の担当課
に相談した。約1週間後、私の区画に侵入したサツマイモのつるは、気持ち
程度に返されていた。そんないい加減な作業なので、その後どんどん伸びる
つるは、結局1メートル程侵入した。

 再度、担当課へ出向いた。10日後だったろうか、サツマイモは収穫され
ていた。伸び放題の雑草を残して。

 周りの区画への配慮を全くしない人がいるのは事実だ。

最後に

 在職中から個人の農園や民間農園でボランティアをしていた。退職後は市
民農園で野菜作りしているが、農園といっても、管理者の考え方や運営方法
は大きく異なることが分かった。実体験を通じた知識と経験を活かして、自
分にとって理想の野菜作りを見つけたいと思う。

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