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ストックフォトの勘所を得るまでのこと

 ストックフォトを始めてから4年が過ぎた。今では、撮影から投稿まで時間がかからない。ストックフォトのサイトが限定されるが、審査には、ほぼ100%合格する。こうなるためには、いくつかの失敗と工夫があった。それらをまとめてみたいと思う。
 投稿している分野は、自然・風景と、小物や食品などの物撮りが主なので
、それらが前提となる。

審査の通過は、ほぼ100%

 ストックフォトは、PIXTAがメインで、審査はほぼ100%合格している。心
掛けているのは、写真を100%に拡大し、右に左に、上から下へと拡大画面
を移動して、下記を確認すること。

 「ピント」
 「ゴミ」
 「ロゴ等」

 これらは、全画面表示では確認しにくい。補足すると、「ゴミ」は、レン
ズについたゴミの写りこみ、料理についたホコリ、皿の汚れ、小物についた
毛くず等。「ロゴ等」については、ロゴはもちろんのこと、車のナンバープ
レートのナンバー、会社名等何かを特定させるもの。

当たり前のことに気づいていなかった

 自動車内から撮った写真で、拡大してみるとわずかにフロントガラスの汚
れが写りこんでいる写真があった。PIXTAでリジェクト(却下)されて、拡
大して確認することの重要性を認識した。

 PIXTAでのリジェクト(却下)の理由は的確であると思う。ストックフォ
トを始めたころは、撮り方を改善するためによく参考にしていた。
 フリー素材を扱うサイトにも投稿している。リジェクト(却下)された時
のコメントが全く理解できない。このようなサイトにだけ投稿していると、
写真の撮り方を改善するには多くの時間がかかると思う。

撮影時のポイント

 自然・風景はAF(オートフォーカス)で問題はないと思う。しかし、物撮
りでは、ピントが甘い写真を量産したことがある。2016年発売のミラーレス
カメラ(エントリー機)を使っていたときのことである。その経験から、物
撮りでは、MF(マニュアルフォーカス)でピントを合わせている。ピンぼけ
の写真はどうにもならない。

 AWB(オートホワイトバランス)は使わない。カメラ任せで、色合いがど
のように転ぶか分からないからだ。
 自然・風景であれば、日中はWB(ホワイトバランス)は「晴天」に設定
している。物撮りは、MWB(マニュアルホワイトバランス)を使う。こうす
ることで、レタッチするとき、色合いを調整することがほとんどなくなった


 PIXTAの「写真制作TIPS」では、ISO100を推奨していたと記憶している。
最近のデジカメであれば、ISO500までは上げることができると思う。
 同じ被写体を異なるISO感度で撮って、100%に拡大してみれば、どのISO
感度からノイズが目立つようになるか分かる。
 ストックフォト関連の記事や動画は余りに多い。ミラーレスカメラの技術
は進歩している。情報に振り回されないよう、自分で試してみることも必要
だ。

レタッチのポイント

 レタッチするとき、もっとも重要なことはカラーマネジメントモニターを
使うことである。フリー素材を扱うサイトで、色かぶりしている写真や、赤
色が強調された、けばけばしい写真を見ることがある。WB(ホワイトバランス)の設定に問題があるかもしれないし、しっかりしたモニターを使っていないのかもしれない。

 当初、ノートPCを使っていた。カラーマネジメントモニターと表示を比較
したところ、青みがかっていることが分かった。色合いを調節するのであれ
ば、ノートPCでは不可能と判断した。

最初が肝心

 投稿するまでの工程の中で前工程ほど重要だと思っている。出来栄えの良
くない写真をレタッチで美しく仕上げるのに時間を使うのは本末転倒だろう

 自然・風景の撮影であれば、ときに構図を工夫することでレタッチで「ロ
ゴ等」を消す手間を省くこともする。物撮りでは、「ゴミ」が写らないよう
に、事前に取り除いている。自然・風景も物撮りも、白飛びしない程度に明
るく撮る。こうすることで、レタッチにかける時間を減らしている。

まとめ

 投稿前は、写真を100%に拡大して確認する。写真選択とレタッチの時間
を最小限にするため、撮影準備を入念に行う。これらが審査を通過する写真
を、時間をかけずに制作するコツだと思っている。


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