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落ち着かない子

毎月、何から記事を書こうかと悩むことが多く、書きたいことは様々あるのだけど、その優先度を考えてしまう、何を早く発信すべきかというような悩み、今月はこのテーマかなと、SNSで落ち着かない子に悩んでいるという投稿を見ると、何とかしてあげたいと強く感じてしまいいます。

当教室には、いわゆる発達障害やグレーゾーン、また保護者からほんの一言もその発言が出なくても、私たちから見ると明らかに、そちら、と思えるような子などもいらっしゃっていることは事実。
ただ、落ち着かない子、ジッと座れない子、等たくさん、たくさんいます。

実際、教室からは年々学年を何年も超えるような優秀なお子さまがたくさん輩出されていますが、入口から皆優秀というわけではなく、落ち着かない子が本当に大勢いるのです。今この瞬間ではなく、ずっとそうなのです。

どんな子でも、しばらく教室に通っていると次第に落ち着いてきます。
不思議と、どんな子でも。です。

もちろん、それぞれ、特性はあるのですが、馴染んで来るにつれ、段々と良い方に育って行きます。個性を良い方向に伸ばして行くようなイメージです。

入会当初は、すぐに椅子から降りてビューっと走り回るような子も、

入会後、3か月~6か月も経つと、椅子にしっかり座って、30分や1時間くらい学習できるようになる。期間の面で個人差はありますが、落ち着かない子はいません。

親があまりにも忍耐強くないケースを除いて、ほぼ100%そうなる。

それはどうしてか?

今回、改めて考えました。あまりにも巷に悩んでいる人が多いから。

まず、座って何かをするということに重きを置いていない、
2歳児が座れるはずがないという決めつけ?だったり、
まだ年少なのだから、勉強するのは早いだったり、
小1なのだから、1時間の勉強は難しいだったり、
発達障害だから、勉強は難しいだったり。

親がこのくらいと決めつけて、上を見ていないケースが相当多いのかなと思うのです。

どんな子でも、上を見る、上限を勝手に決めないというのは大事なことです。

特性だからと諦めるのは違う。

多動がすごい子が来ても、私の教室では決してあきらめません。
絶対に落ち着くと信じて接しています。
諦めないことが教育です。だから、落ち着いていく。
自閉気味だなと感じたら、診断が出ているかどうかは別として、コミュニケーションを多めにする、言語化することを大事にしたり。

子の特性を見ていない親もいます。
これができるのが当たり前、と当たり前理論を振りかざし、
自分の子がどうしてやろうとしない、のかを気にも留めない。

私たちは多くの子を見ているので分かる。
この子の特性、この子の頭の使い方や能力の凸凹、発達障害と診断されていない子でも、凸凹を感じることは良くあります。

この子を伸ばしたいと思うから、個性を見る。
個性を見なければ、働きかけの仕方も分からない。

個性に応じた働きかけを学ぶこと。
そのためには、その子を『伸ばす』というベクトルが保護者と合わなければ失敗します。

お子さまを自立させたいと私たちが望んでも、保護者がそれを望んでいなければ、ただのスパルタです。
自立させたいと思う気持ちの中に、働きかけのヒントがあるのに、保護者はただ甘やかしたい、まだ小さい幼子なのだからという心理があると、ただの反発心しか出て来ません。

いつまで幼子として育て、いつから自立した人間として育てますか?

ずっとゴールは同じ。
子どもを自立させることが子育てのゴールなのです。
その気持ちを幼子の時から持つこと。赤ちゃんの時から、同じ温度ではないのは当たり前だけど、ゴールだけはしっかり持っておく。

子どもは想像以上に親の発言や、醸し出す雰囲気にさらされています。
それが夫婦間やきょうだいに対する態度、発言であっても、それもその子を形成する環境の一部。
きょうだい同じように育てたのに・・・それは親の思い込みです。

全く同じ環境はあり得ない。

持っているものと、環境とで子どもの能力や性格は形成されていきます。

私に伝わってくるのは、ほんの少しの違和感。
絡まった糸を解くように、この違和感の原因を探ることもあります。
ただ、色々模索しても、ほぐれないとき、大体の原因は教育そのものに対する姿勢、想いの前提が全然違うやんけ!?という時。

何度も言いますが、私が公文式の指導者をしようと思った理由、
『教育は自立のためにある』

この1点において、保護者様と意見が合わない場合、期待には沿えません。

『手厚く』とか『子どもの意のままに』とか『親が楽したい』とか
そういう別の目的が第一の場合、ごめんなさい、ご期待には沿えません。
公文教室は、サービス業である前に、教育機関であるべきと思っております。
信念は揺らいではいけません。

モンスターになりかけている子、様々な年齢の子に出現しています。
そういう子は、親や大人をどうコントロールするかという技に長けています。
そのまま全うに人生を生き延びていけるのでしょうか?
分かる人にはわかります、大人をコントロールしようとしていること。
無意識にでも、コントロールしようとしている子は分かります。
だって、主張がわがままなんですもの。

親はコントロールできてもずっとそうはいかないんです。
そんなに社会は甘くない。

どうしたらお子さまが自立できるのか、一緒に考えながら、成長してほしと願う仲間がいることは大切なことと思います。

ぜひ、このようなことに悩んだら、どんなに遠くの方でも一度ご相談ください。
公文へのご興味は関係なく、ご相談をお受けしたいと思っております。


*少なくとも、全員に言えることは
お子さんの公文バックは自分で持たせる、背負わせる等して通わせてほしいです。
重いだろうからと親が持っていると自立を阻害します。

東郷




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