気付き
2022/7教室だより
大変暑いですね。大人もそうですが、子どもも急に来た暑さに身体が追い付いていないようです。なるべくいつもより早めに寝せるなどして、体調を整えるようにしていただけると良いのかなと思います。
教室に来られるときは、水筒やペットボトルを買うための小銭を持たせていただけるとありがたいです。
子どもたちが気付けるように・・・
教室で新しいことに挑戦するとき、大事にしていることがあります。
公文の教材は、前の教材を自分の力で解けたなら、次を解く足がかりになるように作られています。新しいところでも教え込まれず、自力で解いてきた生徒さんならば、自分で階段が登れるようになっています。
こうやってこうやるんだよと、特に算数等は教え込まれれば、できるようになりますよね。再現は容易い。中には再現も難しい子ももちろんいますが、大体の子は再現ならできるのです。
こうやって教え込まれれば進むので、子どもに考えさせず、パッパッと教えてしまう方が効率的なように思ってしまいますが…
私たちは教え方というのをかなり気にかけています。
教えるときも、100%教えるのではなく、どうやったら自分で新しい課題に取り掛かれるか?とか、その子がとっかかりを作れるか?を模索します。
教えてもらう方からすると、ちょっと面倒くさいかもしれません。
何かを表面的に学んでも、一旦、知識にはなっても、それを深く自分の中で落とし込めなければ、その先が自分で理解できない。『気付き』とは周りが与えられるものではなくて、自分の中にあるものと、何か知識が結びついて気づくもの。
だから、公文の教室では、子どもは教えられるのではなく、『気づかされる』というのに近いのだろうなと思います。
色々なタイプの子がいるので、関わり方もそれぞれ異なります
教室で子どもたちを見ていると、新しいところにも、自分で挑戦しようとする子もいれば、どうしても、勇気が出ない、一歩が出ない。できないことはやらない、という子もいます。
これは、性格と言って片づけるのは違うと思っています。
おとなしい子でも、芯が強いというか、自分でやってやろう!という姿勢を見せる子はいる。そういう強さってどこから来るのでしょう?
分からないと思うと、分かろうとしなくなるというか、耳をふさぎ、目を閉じ、涙を流し、意欲が出ないという子もいます。怒り出す子もいます。あまり挑戦して生きて来ていない、自分でできた経験が少ないとこうなるのかな、と。
逆に、一旦自分で挑戦してみるけど、全く違う方向に行っても何の疑いも持たず、自分一人で突っ走り、全部×が付いてしまう子もいます。
そういう時は、先生のところに行って聞いてみようとか、自分のアクションの仕方を変えてみようよ、と、そういうことも教室では教えています。
色々な子がいて、その時その時の成長過程があります、そしてそれぞれの過程で、皆、チャレンジをしながら、でも頑張って先に進みます。
突破口は『言語化』
分からない雰囲気の時、教室で大事にしているのは、『言語化』です。
自分で『何が』分からないのか、言える子は育ちます。
最初、言えなくても、段々言えるように、根気強く、接し続けます。
国語を学んでいないと、言語化が苦手なお子さんは多くいらっしゃいます。いずれ行き詰まるので、ぜひ国語の力を大事にしてください。
公文式で、そうやって学び続けて、ある程度育った子は、次は先生にこういうアクションをしてみようと思うのか、一旦私の所に何か言いに来ては、自分の席に戻って、気付くと全部解いているという子もいます。時にちょっと不安な気持ちと戦っていて、分かってほしいという気持ちなのかなと思います。
『そっかそっか、今難しいところだよね、でもそれを自分で考えるのが面白いんだけどな~』と私が言うと、自分で解けるようになった後で、『せんせ~、数学って、本当に面白いよね~』と驚くようなコメントをくれたりします。
そうやって、幼児、低学年では甘えていた子も、高学年以上になると、自分なりに面白いと思える世界に入っていく、こうなって初めて、自分で学ぶ楽しさというのが分かるのだろうなと思っています。
内面的成長をご家庭と共有したい、悩んだらご相談を
私は、どんな子も受け入れたいし、みんな成長してほしい。
私が、教室で一番大事にしているのは、見た目の教材進度ではなく、その子が精神的に、内面的に成長しているか?内面的成長を伴った学力向上ができているか?です。
教室でも悩んでしまうことが多いので、お家だとなおさら大変かもと思います。上手く行かない場合には、お家での接し方も含めて、教室とご家庭の方針が上手くかみ合っていないことも一因としてはあると思いますので、糸口を探しますので、ぜひ教室にご相談ください。
東郷
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