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「よくある質問」と「5つのこだわり」~くもんのうた200えほん特集~
今回は『ことばの豊かな子をそだてる くもんのうた200えほん』です。
『くもんのうた200えほん』の前身は、『うたの絵本①』『うたの絵本②』です。この絵本をふくめると、30年以上の歴史がある本書の「よくある質問へのご回答」や、「5つのこだわり」を紹介します。
よくある質問① なぜうたを聞くのが良いの?なぜ「200」なの?
幼児期には、うたを200曲おぼえるくらい、お子さまとの言葉を通じたコミュニケーションをすることが大切ということからから『ことばの豊かな子をそだてる くもんのうた200えほん』は生まれました。
もともと、公文教育研究会には「歌二百 読み聞かせ1万 賢い子」「生まれたら ただちに歌を 聞かせましょう」という標語があります。
これは、公文式創業者である公文公の「言葉を教えるには歌が一番よい」という考え方から発し、長年の幼児指導のなかで培われてきた標語です。この絵本も、この標語が一つの指標となっています。
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よくある質問② なぜうたに順番がついているの?
本書の順番は、「何から歌ったらよいのかわからない」「どんなうたを歌ったらよいのかわからない」という親御さんたちに、「公文式教室での幼児指導のなかで培われてきた順番で、歌いやすいですよ」という例示としてお示ししていると、とらえていただけたらと思います。
特に最初の「きほんのうた」としている90曲は、言葉がやさしく歌いやすく覚えやすいものから順にならんでいます。
うたを歌うのにこれでなければいけない、という絶対的な順番を示しているわけではありません。
また、歌ってはいけないうた、歌わなければいけないうた、などが決められるものでもありません。
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もしかしたら、見たことがある方がいらっしゃるかもしれません。
こだわり① ~絵本のように楽しめる~
「絵本のような大きな絵を見て、イメージを膨らませながらうたを聞くことで、歌詞の理解が助けられ、うたを心から楽しんでほしい」
という意図から、絵本作家として第一線で活躍されている画家さんたちに、1枚1枚の絵を依頼して描いていただいています。
うたのイメージも考えながら、お願いする画家さんを選ぶことは、編集側としては大変ながらも面白いものでした。
大人になり、ふとうたを聞いたとき、歌ってくれた人の声と、絵とが情景として思い浮かぶようなこともあります。なので1枚1枚の絵を大切に表現していただきました。
各ページに画家さんの名前も入っています。「あ、あの絵本の画家さんだ」などとも楽しんでみてください。
こだわり② ~文字への興味を育む~
本書は、歌詞を見ながらうたを聞くことで、文字への興味も育むことを意図しています。
したがって、制作過程では、紙面イメージを作って、長年幼児指導に携わってこられた公文式指導者の先生方に意見をお聞きしています。
たとえば、できるだけ文字を大きくしたほうが良いという声がありました。歌詞のすべてを大きな文字で表記できればいいのですが、紙面の都合もあり1番の歌詞を中心にできるだけ大きな文字で表記しています。
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こだわり③ ~日本語の奥深さを伝えたい~
本書では「にほんのこころのうた」というジャンルをもうけています。ここでは「あかいくつ」や「つきのさばく」「むらまつり」など古くから歌われてきた童謡を収録しています。このジャンルにもこだわりがあります。
本書の収録曲は、前身の『うたの絵本①②』の収録曲をもとにして、現在流通している童謡集、CD等の収録曲の調査、WEBでの一般の保護者、"学校法人公文学園 のびてゆく幼稚園”をはじめとする幼稚園・保育園の先生方、公文式教室の指導者の先生方へのアンケートなどで選曲していきました。
編集側には、前身の『くもんのうたの絵本』に収録されていて、古い童謡となっているうたの収録をどうしようかという迷いがありました。
なぜなら、一般の方へのアンケートでは、「こうしたうたを知らない」と答える割合も高かったからです。
「今の子どもたちがよりTV等で親しんでいる歌だけにしたほうがいいのか」という悩みでした。
そんなとき、実際に幼児指導の現場で、うたを歌うことを親御さんに伝えている公文式指導者の先生方から、「古謡や古くから歌い継がれてきた童謡が入っていることこそが、日本語の奥深さを伝え、言葉を豊かにするくもんらしい童謡集よね」という言葉をいただいたのです。
その言葉で、古くから歌い継がれてきた童謡を歌い継いでいくことも、この絵本の役割だと確信がもて、「にほんのこころのうた」というジャンルをつくることになりました。
こだわり④ ~うたで言葉の豊かな子に~
本書では、1曲のうたでふれられる言葉の数を左上に入れています。
ことばの数を数えるのはとても大変でしたが、うたでこんなに多くのの言葉にふれられるんだということを数字でも実感してほしい、言葉の数も励みに、お子さまへの歌いかけを楽しんでほしいと思っています。
童謡は本当にたくさんの豊かな言葉でできているので、特に幼児期の子どもたちへの働きかけにぴったりなのです。
*歌詞の言葉の数は、数え方によって変わります。本書に掲載している「言葉の数」は、自立語の数のおよその目安です。
こだわり⑤ ~歌いかけの記録を子育ての記録に~
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本書には、本文のなかに「歌った日」や「お気に入りのうた」を書き込める欄があります。
また「うた200おやこノート」、200個のりんごにうたのタイトルが入っている「うた200の木」のミニポスターがついています。
これは、公文式の幼児教育で大切にしている「記録」ができるしかけです。色をぬったり、シールや写真を貼ったりして、本書を、ご家庭オリジナルの歌いかけ子育ての記録として使っていただけたら本当にうれしいです。
(企画開発部 堤)
★KUMON now!「夢」「学び」を支えるKUMONの「いま」を伝えます(くもんの「童謡カード」と「歌二百 読み聞かせ一万 賢い子」 「ことばを教えるには歌が一番よい」 -公文公の想い)